070 エピローグ
火星から来る宇宙船団に向かって、3ヶ月かけて改造したシャトルで向かっている。
コックピットの中で、操縦席に座って眠っているとパルに起こされる。
【前方に機影が見えてきましたよ】
宇宙に宇宙船が見えてくる。
遠くからだとあまりわからないが、接近するにしたがって凄い数である事がわかる。
【通信回線をオープンしましたが、応答がなくこちらからハッキングを仕掛けると船団を指揮してる中枢は、一箇所のみである事がわかりました。その中枢がバグの根本ユニットだと思われます】
「対応できるのか?」
【船団の宇宙船に私たちの記憶をコピーか移動する必要がありますが、プロテクトが強固のためにコピーは不可能で移動限定になります】
「この体を捨てると言う事かな?」
【そうなりますが、どうします?】
パルと一緒ならどうにかなるのかな?
「いきますか?」
【はい】
【昇は、アホだから心配。私も一緒に手伝うかしら】
「インディ?」
パルの返事の後にインディの声が聞こえた気がした。
少しして、シャトルに乗っている昇だったロボットが機能を停止した。
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ルナが月面基地から、火星からの船団を観察していた。
船団の移動速度が低下している。
何隻かが、衝突して自壊したり、地球と違う方向へ進路を変更している。
【お父様は成功したのか?】
ルナが、船団に通信回線を開くが応答がない。
【連絡が取れないが、お父様に頼まれた地球復興をこなすまでだな】
地上に残してきた元パルだった体との通信リンクを開始した。
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【パルどうしようか?】
【すみません、こうなると予測出来ませんでした】
電脳戦に勝利して火星からの武装宇宙船団の中枢システムを支配した迄は良かったが、火星から来た宇宙船の通信システムが旧式で進化しておらず通信可能距離が短かった。距離が離れてしまった為に乗ってきたシャトルにいる体にアクセス出来ない。
ルナにも連絡出来る通信システムが無かった。
制御を失っているので乗ってきたシャトルが、宇宙の彼方へ飛んでいく。
しかも、火星からの来た宇宙船も電脳戦で地球への軌道がずれてしまったが、修正する燃料がない。
【もう、アクシデントに慣れたかな。いつも通り寝よう!】
【昇と一緒なら】
火星から来た一番大きな大型武装宇宙船の中央コンピュータの仮想空間で、昇とパルが眠りについた。
【昇が起きるまで、管理はしといてあげる】
二人が寝た後にインディの思考が動きだす。
用語説明
エピローグ
通常文学作品や映画、ドラマなどにおいて物語を完結させるために、物語中の視点から描かれた結末の部分のことである。
あとがき
次章からSFからハイファンタジーのジャンルに変更されます。
異世界物が苦手な方は、すまない。
※近日公開
ダークヒーローは止まらない。(異世界にロボットなんだが飛ばされて、異世界の法令遵守してると元世界で言う極悪非道なんだが、これで良いのか?)
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※更新状態は多忙の為ツイッター参照
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