ファイター・フェンサー・バーバリアン・レンジャー
ファンタジーで登場するクラスに付いて紹介していきます。ここで話すクラスという考えは、もともとはファンタジー物のゲームで使われ始めたものです。そこから、ファンタジー作品においてキャラクターの能力や役回りを分かりやすく見分けるためや、評価するために使われたり、ゲーム的な部分を見せるために用いられたりするような形で登場したりするようになりました。そのためファンタジー作品において必ず登場するという考え方ではありません。
クラスは、作品によってはジョブなどの呼ばれ方をされる事もあります。
・ファイター Fighter
あらゆる武器を扱う戦士を指すクラスです。ウォーリア、ソードマンなどという呼ばれ方がされる事もあります。これ等のクラスは基本的に同じものとされますが、まれにその特性ごとに細分化しウォーリア、ソードマンなどを別クラスとすることもあります。
それ以外のファイターないしウォーリアーを戦士系クラスグループの呼称として使われたりもします。
主に鎧を着こみ剣や槍、斧などの一般的な武器を用いて戦います。物理攻撃を得意とし、特殊な能力などはほとんど持たされることはありません。防御面では、固い防具により物理攻撃に対して強い耐久力を持つことが多く、反面重い鎧により動きが遅いとされる事が多いです。
物理攻撃を主体とする戦士全般を指すこともあるクラスであるため、弓などの遠隔武器を扱うものもファイターをされたりもします。
余談ですが、とあるゲームでその味気無さ、個性、派手さの無さに加えて不遇なスペックであったことから一部では、ファイターの――特にファイターの人間男性をHFO(ヒューマン・ファイター・オトコ)と飛び、その不遇さをネタにされていたりします(最近は割と改善されたらしい……というか、わりと強い)。またHFO(ヒューマン・ファイター・オンナ)という呼ばれ方もあるとかないとか……。
・フェンサー Fencer
レイピアなどの軽い近接武器を主体とする戦士を指すクラスです。軽戦士とも呼びます。軽い鎧と軽い武器を好み、速度を行かし、敵の攻撃を躱し、連続攻撃やクリティカル性の当たりを重視したクラスとされる事が多いです。
ファイターと異なり一撃、一撃の攻撃は弱く、防御力も低い反面、回避力、攻撃速度、クリティカル能力などが高いとされる事が多いです。
フェンサーというクラスが設定される場合は、ファイターは重戦士、フェンサーは軽戦士と分けられることが多いです。ただ、同じ戦士であるため、ファイターとフェンサーは分けられず、単一のファイターとされることも多いです。ただ、クラス自体はファイターとされるが、戦い方から一部のファイターをフェンサーと呼ぶなどの場合もあります。
・バーバリアン Barbarian
理性を捨てた様な荒々しい戦い方をする戦士のクラスです。蛮族や狂戦士とも呼ばれます。クラスという考えではなく、一部の部族や人種を指す言葉として使われる事もあります。
両手剣などの重い武器と軽い鎧を好み、相手からの攻撃を顧みず、相手を叩き潰すという戦い方をすることが多いとされます。
ファイターと異なり、ファイター以上に重い攻撃を繰り出すことが可能ですが、反面防御力が低いとされることが多くあります。ただし、同時に高いHPなどの耐久力を持つとされ、それにより攻撃を耐えるとすることが多いです。
激怒、狂化、レイジなどといった一時的に戦闘能力を引き上げ、同時に戦闘行動以外ができなくなるなどの能力を持つとされる事が多いです。
蛮族ゆえのシャーマニズム的な文化の下生まれた戦い方とすることがあり、それによる呪詛的な魔除け能力や強化能力を持たされることもあり、自然を信奉する事から動物の模倣からくる特殊攻撃などを持たされることがあります。
・レンジャー Ranger
狩人、野伏などと呼ばれる、野外戦を得意とする戦士のクラスです。戦闘以外に野外での探索や、隠密、自然知識を持つとされ、戦闘では弓や、剣などを用いて戦います。
探索や隠密を行う性質上、重い鎧を好まないとされます。バーバリアン同様、クラスという考えではなく、野外活動での案内人や狩人として働いている人間を指す言葉として使われる事もあります。また、もともとは故郷を捨てた放浪者を指す言葉であったため、そういった意味でつかわれる事もあります。
ファイターと比べ戦闘面での能力は少し劣るか、フェンサーに近い能力とされる事が多く、同時にサバイバル技能だの戦闘外の能力を持つとされます。
特定のモンスターに対してダメージを強化するスレイヤーといった能力を持つとされる事があり、自然と共に生きることを重視するなどから、自然信仰による魔法が少し扱えるとされる事もあります。
なぜか二刀流に高い適性を持つとされる事がある。
場合によっては、戦闘能力を見ず単純に野外活動の能力を持つものに対しレンジャーというクラスを与える場合もあります。