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種別・分類

 ファンタジー世界におけるモンスターの解説を行う前に、モンスターの種別について書かせていただきます。これは、モンスターを紹介する上で分かりやすくするものであるだけで、モンスターが常にこのような分類に分けられたりするというわけではありません。それをご了承ください。



・動物


 犬、猫、狼、鷹などのみんなが良く知る動物の分類です。ファンタジー作品においてこれらの動物が敵として描かれる事は少ないですが、人の脅威になりうることがあるため、時折モンスターとして描かれることがあります。また、ファンタジー作品におい、通常の動物よりただ体がでかい動物がモンスターとして描かれる事もあります。その場合は、それらの動物はこの分類に含まれます。場合によっては下記の魔獣に含まれることもあります。






・魔獣


 外見こそは狼などの通常の動物と変わらない、もしくは多くの共通点を持ちますが、通常の動物では持たないような特殊な能力や魔法に近い能力などを持つモンスターを魔獣と言ったりします。これらは、何らかの大規模な魔法儀式の影響や、魔王や邪神などの力によって変化させられた動物と設定される事もありますが、特にこれといった発生原因が設定されていないこともあります。


 知能は動物と同程度とされる事もあれば、人間と同レベルの知能を持つとされる事もあります。また、言葉を理解し、会話もできるとされる事もあります。






・植物


 木や草花などの植物です。ファンタジー作品ではこれらの植物の中には、地面に根を張らず自立歩行し、意志を持って動き回るなど事があります。そうでなくても大型動物を捕食するものも存在し、時として人を襲う植物も存在するため、それらは時としてモンスターとして描かれます。


 それ以外にも妖精や魔法の力で、意志と自立行動する力を与えられるなどで、自ら行動するようになるものも存在します。この場合の種別は植物ではなく魔法生物などに分類されるかもしれません。






・蟲


 イナゴ等の小さな虫です。動物同様モンスターとして描かれる事は少ないですが、動物同様ファンタジー作品によっては、巨大な蟲が存在し、人を襲うものとして描かれます。動物同様これらの蟲を魔獣とする場合もあります。


 旧約聖書においてイナゴの大群が、神が起こした災害として描かれていることなどから、神による世界の破滅などを描く際にイナゴが用いられるなどの事があります。






・魔法生物


 これらはゴーレムなどの魔法などによる人造生命体のモンスター種別です。形状は様々で、無機物で構成されている事が多いですがホムンクルスなどの有機物で構成されるものもあります。これらは基本的に何らかの役目を持って作られることが多く、その役目を全うすることが出来る程度の知能しか持たされていないか、そもそも知能を持たない場合が多くあります。基本的に主には絶対服従で逆らうことが出来ないようになっていることが多くあります。しかし、作られたとはいえ生命であるため、自ら自我を生みだし、主に反逆する、などの事が描かれる事もあります。


 さらにはホムンクルスなど興味本位だけで作られ、役割を持たず、人間と同程度の知性を持つ人造生命体なども存在します。






・アンデッド


 生命を失った動く屍です。多くが生への強い執着から死してなおこの世界に留まり、穢れた存在であるアンデッドとして蘇る、などの過程で生まれます。それ以外にも復讐心や、非業の死における歪んだ精神などが原因で生まれることもあり、中に都合の良い道具として人工的に作られる事もあります。


 アンデッドは基本的にちょっとした雑魚モンスターとして描かれることが多くありますが、作品によっては発生に世界の理そのものや、物語の根幹にかかわる事があるなど重要な役回りを持つモンスターとされる事もあります。


 命があるものはすべてアンデッドに成りえるため、形状は様々です。






・妖精


 虫の様な羽を生やした小さな人の姿であったり、単純な小人であったり姿かたちは様々です。


 立ち位置は作品によってさまざまで、人の良き隣人で力を貸してくれたり、魔法を授けてくれたりしてくれる存在として描かれる事もあれば、悪意を持って人に近付き、小さな悪戯から人の人生を破壊する悪戯など行う存在として描かれる事もあります。


 基本的には小さな存在で、単体では大した力を持たないものとして描かれることが多くあります。






・精霊


 自然現象などを象徴したものとして描かれるモンスターです。基本的には火、水、風、土の四大元素を基盤とした存在として描かれる事が多く、姿かたちは炎の塊、水の塊など生物というより自然そのものとして描かれる事があります。それ以外にも火はサラマンダー、水はウィンディーネ、風はシルフ、土はノームなど決まった形を持つものとして描かれる事もあります。


 前者の場合は自然現象の具現化という側面が強く、自らの意思をほとんど持たず、自然災害の様に暴れまわる存在であったり、自然の意志の反映として、自然の破壊者に対抗する存在とされたりします。


 後者の場合精霊=妖精というぐわいに同一視され、ほとんど妖精の様に意思をお持ち、行動する。ただ、この場合でも自然現象の具現化なし象徴として側面も描かれ事が多い。


 精霊の中には死を象徴するものなど、上記のもの以外にもいくつか存在し場合によっては、それらは精霊とは違う別の種別に分類される事もあります。






・人怪


 人型のモンスターです。場合によっては亜人種とされることもあり、余り一つの種別としてされる事は少ないです。これらは亜人種以上に強力で特異な力を持ち、形こそ人型ですが巨人の様に大きかったりすることが多いです。






・天使と悪魔


 ファンタジー世界に置いて、時折このような上位存在が登場する場合があります。舞台となるファンタジー世界とは別の世界|(神の領域、地獄)などからやってくる存在として来訪者と呼ばれる事もあります。


 天使は総じて神などの自分よりさらに上位の存在から何らかの役目を負わされていたり、世界の監視者などの使命を持っている事が多くあり善の者として描かれます。けれど、正義が必ずしもすべてを救うわけでは無く、絶対の定義が存在するわけではないことから、主人公の正義とは対立する正義のとして、敵となる事もあります。


 悪魔については魔王であったり、魔王の手先などとして描かれたり、人の王をだまし魔王へと仕立てあげる存在などとして描かれたり、時にはただ物語をかき回すだけの存在とされることもあります。多くの場合、何らかの理由で人間達が住む世界を自分体の物にしようと行動していることが多くあります。






・幻獣


 天使や悪魔、ドラゴンなど伝説上に存在しとりわけ強力なものを幻獣と区分することがあります。これらは総じて特別な存在として、強力な力を持つとともに、倒すことで特別な名誉を与えられるとされることがあります。






・ドラゴン


 鱗に覆われた羽の生えた火を噴く蜥蜴の様なモンスターです。幻獣や魔獣に区分され、独立した種別とされないことが多いですが、一部では独立した種別とし、様々なドラゴンを設定することもあります。


 強さは作品によってまちまちで、トカゲに毛が生えた程度の強さから、神に等しい力を持つとされるなど様々です。






・異形


 上記に上げた種別に分類できないような異質なモンスターが異形として分類されることがあります。姿かたちが異質で、不定形なものが多く見られます。

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