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異界の傭兵団~現代スキルで世界統制を目指す~  作者: North.s.Traveller(ノーズトラベラー)
第一章 迷い込んだ”異邦人”達
9/66

Mission-8 ”冒険者”二ナル手続キヲセヨ

お待たせしました・・・。

なんとなく思うんですが・・・「”会話”主体」の小説って、

”情景”を書くのが、難しいですね・・・。


「書けよ!」って突っ込まれるかもしれませんが、

キャラの心情として、

”ボス”は余程印象に残るような”風景”や、”情景”でないと、

関心を示さないって、思っていますし、本当に難しいんです・・・。(汗)

それに”逆”に考えて見れば、少ない情報から”想像”していった方が、

”想像力”を鍛えられると思いますよ!(・・・タブン。)

・・・また、色々とやっちまったな・・・。


はぁ・・・こういう世界じゃあ、

あんまりにも大きな”力”を見せつけると、

”厄介事”に巻き込まれる・・・ってのが

さんざん、”お約束(ラノベ)”であったってのに、

なんでオレって・・・。


特に”商人”の前でって・・・


・・・まぁ、しょうがねぇ、

ルーキースタート(ニューゲーム)の主人公よりかは、

遙かにマシ(強くてニューゲーム)なんだ。

やっちまった分、かかる”火の粉”は、

”片っ端から、ブッ飛ばす”しかないな・・。

・・・過去には・・・戻れねぇんだからな・・・。



「ボ~スゥ~? また確ニィ~ン?」



☆「ッ! ビックリしたぁ! 

 いきなり、耳元で喋んなよ! 

 オルセット!」



「へへぇ~ん、”2日”前のお返しダヨ~だ。

 ど~してもって、言うから、ボクの”耳”、

 触らしてあげたけど、ボクだって、

 ボスが喋ってビックリしたんだからね。

 それよりも~もう着いたってのに、

 待ってるボクの身になってよっ!」



☆「あぁ・・・スマンな。さっきのことで・・

 ちょっと、反省を・・・な。」



「反省?」



☆「そっ。オレの”力”の事でだ」



「あぁ~

 ”商人”さんに見せちゃったよね・・・」



☆「あれは仕方のないことだ。

 頭に血が上っちまった事だし、

 抜かざるを得ない事を、”アイツ”は

 言ってたんだからな」



「・・・別に・・・

 しなくてもよかったのに・・・」



☆「オルセット、前も言ったが

 オレはこの(・・)世界の人間じゃあネェ。

 よって、この(・・)世界の”価値観”や

 ”道徳”なんてのは、知った事ちゃあネェ」



「かちかん? ど~とく?」



☆「その人にとって、

 何が”大事”で、何が”大事でない”かって

 言うのが、”価値観”。

 地”道”に”徳”を積む・・・って

 書いて、”道徳”。

 あっ・・・”書いて”って言ったのは、

 オレがいた世界にあった”漢字”

 って、文字の事な。

 んで・・・”徳”ってのは、簡単に言えば、

 ”人として正しい事”、”善行”を積んで

 人生を全うしていくってのが、

 ”道徳”かな?」



「う~ん・・・”かちかん”は・・・

 ボクにとって”大事な事”?

 ”ど~とく”ってのは、”正しい事”?」



☆「う~ん・・・理解しきってないけど・・・

 大体はそ~ゆ~事かな。」



「ブ~難しすぎるよ・・・

 ”べんきょう”・・・だっけ? ボクは、

 ”狩り”しか、知らないし・・・。」



☆「フッ、今は解んなくてもいいよ。

 また今度、教えてやるよ」



お勉強会も、そろそろお開きにしないとな。



「・・・(ボスが歩き出そうとして、)

 今は・・・どっち(・・・)とも、ボス(・・)の事かな・・・

 ボソッ」



☆「オルセット」



「ッ! な・・・ナニッ? ボスッ!?」



☆「最後に一つだけ、忠告しておくな」



「?」



☆「オレを”頼り”にするな」



「!? ど・・・どうして?」



☆「? まぁ、簡単に言えば、

 オレの”言いなり”になったり、

 オレの力を”過信”しすぎるなって事」



「? ・・・!?」



☆「人間ってのは、

 ”完ペキ”じゃあないんだ。強い”武器”や

 ”力”を持っているオレだって、

 時として”間違う”事があるかもしれない」



「そ・・・そんな事・・・ボスには・・・」



☆「んじゃあ、オレがオルセットに、

 この村を焼き払って、

 その後にオレを”殺せ”・・・って言ったら

 オルセットは、従うか?」



「えぇッ!?(全力で首を左右にスイングッ!)」



☆「だろ?

 ”過激”な発言だったのは済まないが、

 ”頼り”にするってのは、裏を返せば、

 自分で”考える”のをやめる事だ」



「!」



☆「水とか・・・飯、

 ボアなんか、獲るのも大変だったんだろ?」



「・・・うん」




☆「嫌な人間とか・・・

 逃げたり、隠れたりするのも、

 ”工夫”したりして、

 色々と大変だっんじゃあないか?」



「・・・うん・・・」



☆「この世界じゃあ、オルセットも

 ”獣人”っていう一人の”人”として、

 ”生きていく”のは、大変だろう?」



「・・・うんッ・・・!」



☆「ほら、”女の子”のオルセットだって、

 ちゃんと考えて、一人でも行動できてるだろ?」



「・・・うんッ!」



☆「よ~しっ! それなら、手分け(・・・)して

 これからやる”クエスト”も、

 大丈夫だよな?」



「うんッ! ・・・んっ?」



☆「よしッ! それじゃあ・・・」



「あの~ボス・・・?」



☆「ん? どうした、オルセット?」



「これ・・・ボクの”父さん”から

 聞いた話なんだけど・・・」



☆「うん、それが・・・どうしたんだ?」



「ボクの父さん、プライドの中じゃあ、

 一番、魔物を狩っていたんだけど・・・

 持ちきれなくなった日があってね、

 たまたま見つけた”ギルド”で”素材”を

 売ろうとしたの。」



☆「・・・それで?」



「ボスゥ・・・ボクとだと・・・

 ”登録”も”売却”も・・・何もかもが

 できなくなっちゃうよ・・・」



☆「・・・ウェッ!?」











 ~閑話休題(驚愕の事実から・・・)











「ありがとうございました〜

 気をつけてね〜!」



・・・全く、胸糞悪いな・・・。


今、オレがどこにいるのかって?

まぁ、大体判る人が多いだろうが、

某”狩りゲー”や”お約束(ラノベ)”では、

おなじみであろう、”冒険者ギルド”だ。


とは言っても、ここはすんごい”末端”そうな

酒場もない”水車小屋”の中に作られた

小さなギルドだ。

・・・奥で”小麦”も轢かれてるそうで、

時折、受付嬢(42)による”焼きたてパン”が

振舞われるらしい。・・・どうでもいいが。


因みに、

恒例であろう、”ギルド”のやり取りは

同じ様な事ばかりで”食傷気味”な

諸君もいるだろうから、”割愛”させて貰った。


だが、あえて説明するなら、

ランクの”タイプ”は<アルファベット式>

”F〜G”の<十段階>で分かれている模様。

 余談だが、最高クラスの”G”ってのは、

「ゴッド」の意味合いらしい。


登録には、簡単な身分手続きと,

”登録料”として”1000br”を

支払えば、OK。

 後はクエストをこなしていき、

”Cランク”以降毎回、控える”昇級試験”を

こなしていけば、”G”ランクまで

辿り着けるってシステムだ。


・・・まぁ、もう(登録は)終わったけどな。



「あっ、ボスゥ! どうだった?」



☆「あぁ・・・

 特に問題無しだったよ。無事終わった。

 あっ、パン貰ったんだが・・・食べるか?」



「ボスは食べないの?」



☆「オレは、宿に着いてからでいいよ。

 遠慮せず、腹減ってんなら食いな。

 オルセット。」



「・・・うん、ありがと、ボスゥ!」



・・・可愛いな。

笑顔がいい。・・・なのになぁ・・・



☆「登録料が”5倍”ってクソかよ・・・」



この前、

食料として狩った「三角(コーカサス・)ボア」が¨額¨のツノ

一本「1000br」で、計<3本>。

(キバや毛皮)は一律「100br」で、<9点>。

”クエスト”達成の”ツケ払い”は通じるかと、

今更思い出し、内心、冷や汗気味だったが・・・。

 オルセットが教えてくれた”買取”のおかげで

なんとか”登録”できた。

まぁ、そん中で”オレ”を差し引いても、

「2900br」と以外と余ったワケだ。


”天然”っぽい、オルセットの事だから、

”間違い”なんじゃあないか? と思い、

受付嬢(42)さんにやんわりと聞いてみたが

まぁ・・・案の定”クソ”な内容だったな。


”亜人”による”登録料”は、通常の<5倍>

”クエスト達成”時に貰える”報酬”は、

通常の<一割>程度。

残りの”九割”はどこに行くのか? って、

ダメ元で聞いてみたら、あっさりと

「ギルドのサービス向上費用」という事

なんだそうだ。


まぁ・・・

オレが食わないのは”そ〜ゆ〜”理由だ。

・・・ホント、胸糞悪リィ・・・。


セキュリティ(ギルド内部の”情報”)がガバガバそうで、

受付嬢(42)さんが心配だが、なんでも

やっぱりここは”末端”すぎて、話し相手が

あんまりいなくて寂しすぎるとの事で、

更なる情報も入手できた。


なんでも、

ここまでの”亜人迫害”の風潮を作っているのは、

この国の”国王”が原因だそうで、

浸透しているのは、”貴族”や”大商人”などの

”上流階級”ぐらい。

 後の”庶民”などの”一般ピーポー(people)”は、

たまに首を”傾げそう”になる程、

この迫害に”異常さ”を感じている様だ。



ここまで来ると、


 <そこまでの理由は?>


 ・・・と、以外にも、

敏腕”ジャーナリスト”な

「受付嬢(42)女史」に、聞いてみたくなる。



だが、返って来た返答は


 「10年前に”王女”が怪我を負った」


・・・という、アッサリとしたウワサだけだった。



王さんよ、自分の娘が可愛いのは、

解らなくもない話だが・・・

もう、やりすぎなんじゃあないか?


まだ確証はないが、この話は、続きがあり、

「受付嬢(42)女史」が話してくれた。

 どうやら、王女の怪我は”5年前”に、

とっくに完治し、事件の犯人は、


 <犯行の”確証”が取れないまま>


処刑されたという。

 更に、その時王女に襲った”種族”が

<判っていない>という事から、

この「10年」にも及ぶ、”亜人”迫害は

続いているのだと言う・・・。


少なくとも・・・

”冤罪”のニオイがプンプンするな・・・。



「ゴチソウサマ〜!

 あ〜美味しかった。・・・ボスゥ?

 ボ〜スゥ〜!」



☆「・・・ッ! ああ・・・済まない。

 これから先、当分の”目的”と”予定”を

 考えていたトコだ」



「予定? ボスゥ、どうするの?」



☆「しばらくは、この村を”拠点”にして、

 ”クエスト”をこなしながら、

 ”旅費”と”装備”を充実させる。

 そして、ある程度貯まったら、

 この村の東にあるって言う”商業都市”に

 向かうぞ」



「えっ? ・・・え〜と・・・」



☆「ハァ・・・

 一、クエストをこなしまくる。

 二、”お金”とオルセットの”装備”を揃える。

 三、”お金”と”装備”が整ったら、

”商業都市”って場所に向かう。

 今は、これだけ覚ときな、オルセット」



「う〜ん・・・うん。

 ・・・ボスは”装備”を整えなくていいの?」



☆「オレは、”能力”を鍛えるからな。

 そのためも”滞在”の”目的”であるからな」



「へェ〜 

 ”アレ”よりも”強い”のが、出たりするの?」



☆「あぁ。明日以降のクエストでな。

 だが、今日はもう”宿”に泊まりにいくぞ」



「うん! ・・・アレ?

 でも”お金”は・・・」



☆「その事も、”宿”でな。

 とりあえず、お先にだが・・・

 ”ありがと”な、オルセット・・・」



「? よくわかんないけど・・・

 ど〜いたしまして! ボスゥ!」



夕日はこの世界を照らし、

やがて夜が、この世界の生きとし生けるもの達を

包み込み、明日への”不安”や”想い”、

闇への”畏れ”など、様々なモノを運んでくる。


燃え尽きた”日記”の”燃えカス”のようにしか

覚えていない”記憶”だが・・・

その中で、オレは少なからず”善人”だった。


 <”善人”だった>


この”言葉”が、より確実なモノになる事を、

オレは”今日”思いつき、それを”未来”で

実行しようとしている。


・・・

”オルセット”には、しばらくは言えない事だ。


オレを”慕ってきている”彼女に言えば、

全力で止めるかもしれないだろう。


だが・・・いずれにせよ、

このまま旅を続ければ、オレは兎も角(”行儀良く”すれば)

 ”オルセット”には、

確実に、生き辛い”旅路”になるだろう。


それ以外の種族や人も、

例え、オレ達に”関係なく”とも、

”生き辛い世の中”という”環境”にいる事で、

オレ達に”火の粉”を

振りかけてくるかもしれない・・・。


・・・そうはさせない・・・。


幸いにも、オレには”(異界のスキル)”がある。

この力を何故、<神さん>がくれたかは知らないが

それが”使命”・・・と言われたモノだったら、

一向に”やる気”は起きなかっただろう。

だが、偶然にもオレとドンピシャだった(合った)からな。

やってやるよ・・・!


そのために、

どんな”犠牲”を払おうと・・・。



全てが・・・

オレの”悪”だと”写る”ように・・・。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「悪に堕ちる」・・・!


って、書くのは簡単だったですが、”某ゲーム”でもうあるのでこう書きました。

後々、この『8話』のラストに繋がるよう、頑張って書きますね!


次回は、”新武器”が登場しますよ!


※2016年11月28日、

スマフォ版で読みやすくなるよう、

修正、及び文章の訂正と追加をしました。

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