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異界の傭兵団~現代スキルで世界統制を目指す~  作者: North.s.Traveller(ノーズトラベラー)
PROLOGUE - Ⅲ
61/66

トアル”過去”での苦悩

 ……あっ!? 気づかれちゃいましたか?

 こっそり投稿した、この回を読んでくれてる皆さんへ……。


 いつも遅くてすみませんッ!


 ……えぇ、今更って感じはしますがこの回は、そんな皆さんに対する”お詫び”の気持ちを込めてお送りしたいと思っています。

 新たな章へのプロローグ(発端)なので、短いですが……次のお話が投稿されるまでの間、この回を元に、申し訳ないのですが……”展開を想像”しながら、気長に待って(・・・・・・)いて下さいね……?


 今後も、異界の傭兵団ッ、何卒よろしくお願いします……ッ!


 ……昔々、ボスがこの異世界……ウォーダリアへと訪れずれるずっと前……。

 東の山の何処かにあると言う、”ドワーフの集落”に、一人のドワーフの男の子(・・・・・・・・)が生まれました……。


 その男の子は、生まれてから数十年……人間のとしで言えば、まだ小学生(・・・)にも満たない頃に、周囲のドワーフ達の目ん玉を引んかんばかりの功績(・・)を成しげ、周囲をアッと驚かせていました……!



 ――すごいぞォォッ!

 ウチの息子は将来、我々ドワーフの頭領(・・)になる事、間違いなしだッ!


 ――ええッ! そうねアンタァッ! この子は……神の手を持つ、神童(・・)だよッ!



 そう……男の子は小学生にもたない歳で、それはそれは立派な長剣(・・・・・)を、みずからの手で作り上げてしまったのです……ッ!

 しかも、ただの長剣ではありません……! 鉄鉱石の状態(・・・・・・)から製錬せいれんし、加工の難しいはがねとなったかたまりを、つかの根本から刃先まで……丹念たんねん鍛造たんぞうして作られた――れきとした業物わざものであり……その完成度に舞い上がっていた両親が、当時の頭領(・・)や、最長老(・・・)に見せると……?



 ――本当にこの歳でか……?

 どっかの熟練スカタンドワーフに頼んで、作ったんじゃあなくってかァァッ!?


 ――こ…コイツは凄いワイ……! 

 ワシらはともかく……人間のアホンダラ供に売ったとしても、金貨100枚(・・・・・・)は下らない業物じゃワイ……ッ!



 しかし……男の子の(スゴ)さはそれだけにとどまる事を知りませんでした……!

 10年……20年……と、ドンドンよわいを重ねるに連れて、ミスリル(魔銀)――オリハルコン(魔煌金)――アダマンタイト(金剛鉄)などなどの、非常に加工の難しい伝説級の魔鉱石まこうせき達を、自由自在に扱えるようになり……次々に金貨百〜千枚以上(・・・・・・)は当たり前の、素晴らしい武器や道具の数々を、作り出していったのです……ッ!

 


 ――良くやった!

 オマエさんはどの”ボンクラドワーフ”よりも、圧倒的に優れた、立派な職人スミスだッ!

 オマエさんが居れば……ドワーフは永久不滅じゃァァァァッ!



 ――生涯、”物作り”に命をけ……他人どころか、同族の素晴らしい作品でも滅多に褒めることのな(・・・・・・・・・・)()ドワーフ族一同が皆、口をそろえて言うのです。

 それ程、彼の腕は神技カミワザいきに達する程、素晴らしかったのです……!

 数百年後……すっかり成人し、よわいを重ね続けて来た男の子の作品が、”千”を超える時になった頃……。






 彼は忽然こつぜん姿を消した(・・・・・)のでした……!






 その時……その日は、彼が若くして最年少の(・・・・)ドワーフの名誉頭領(・・・・)兼、最長老(・・・)として就任する日でした……!

 勿論、ドワーフ達は大騒ぎし……彼を必死に探しました。

 しかし……100年経とう(・・・・・・・)とも見つからない彼に対し、その時に迫るに連れ……ドワーフ達はジョジョに失望していき……とっくの昔にあきれ果ててしまった頃……嫌な事があると、皆が口々にこう言うのでした……。






 ――あのッ、おおクソ(・・)アホンダラの……”伝説の鍛冶師”は何処ドコに消えたッ!? ……と。







Time(タイム) changes(チェンジエス) ... About(アバウト) a() month(マンス) before(ビフォー) the() end(エンド) of(オブ) Chapter(チャプター) 2(トゥー) ...

(時は変わり、2章終了時から、およそ一ヶ月前……)






21:16 PM(午後)

??? ??? ??? 



 〜ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ……!〜


 「ハァハァハァ……! 待てェ! 待てェェッ!」



 ――月夜の明かりがわずかにも照らさぬ暗闇の中……。

 一つの重い足取りをした、一筋の光を闇夜へと伸ばす者を前に――複数の松明たいまつかかげる軽快な足音達が、その者を追いかけていた……!



 〜ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ……ズザザザザ……ッ!〜



 ――しかし、先頭を走っていた者は見えていた曲がり角の先で、急に足を止めてしまったのだ……!

 光が照らす先には、頑丈な鉄格子が道をはばんでいたのだ。

 そして、運の悪い事に彼が戻ろうと後ろを照らした先には、先程の松明を掲げる者達が、既に追いついていたのだった……ッ!



 「……観念してください、勇者様(・・・)……」


 ――第一次世界大戦、アメリカやイギリス軍を中心に使われた「ブロディヘルメット(洗面器)」に似た、使い込まれた青銅のかぶとにぶかがやかせる程のまぶしさに、思わず左手で光をさえぎりながら……勇者と呼ばれた者をなだめるように語り掛ける男……。


 「どのような手段で、この地下牢から抜け出したかは知りませんが……。

 ここにいる事も、貴方()つとめなのです……!」


 ――地下牢(・・・)勇者(・・)という一文で、まず真面マトモ待遇たいぐうとは思えないが……そんな私と似た思いの勇者の発言も許さず、青銅の洗面器カブトを被った看守らしき兵(・・・・・・)が言葉を続けた……。


 「さぁ……明日もまた、悪しき帝国軍(・・・)と戦うための訓練が待っています……。

 我が王国(・・)を救うため……下手な考えは起こさず、お逃げになった牢へ戻って頂いて……!」


 ――しかし、この発言が良くなかったのか……松明の明かりでボンヤリと照らし出されていた、ふくよかな男は、僅かに照らし出されていた口元(・・)酷く歪ませた(・・・・・・)後……!



 〜ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!〜



 「グアァァァァッ!」「オブッ!?」「ヒギャアァァッ!」


 「ダンタインッ! アモスッ! ボルトスゥゥッ!」

 

 ……男は、一瞬にして無数の不可思議な光を手元から放ち、”三銃士”っぽい名前の兵士達を含めた数十人を、またたく間に破裂させた頭や胸(・・・・・・・・)から、流れ出た……足元の血溜まりへとしずめたのであった……ッ!


 〜ドガッ! ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ……!〜


 「イタタタ……チキショウッ! 追えッ! 追えッ!

 あの不可思議な魔道具(・・・)に怯えている場合じゃあないぞッ!」

 


 ――そして、包囲していた残り兵士達が怯んだスキに、眼前に居た兵士を押し除け……道を逆走して行く……! 無数の聴き慣れた助けを求め(・・・・・・・・・・)る声(・・)が上がる牢屋を横切り、駆けて行く中……彼が目指す先には、冷たい石造りの階段があった。

 先程は通り過ぎて(・・・・・・・・)しまった階段に対し、悪態付きながら、更に重くなった足取りで駆け上って行く……!



 「ゼェゼェゼェ……チクショウッ! こんな勇者なんてやってられるかッ!

 僕は……僕は……! 夢にまで見た異世界ハーレム(・・・・・・・)をやってるんだ〜ッ!」



 ――汗と涙と鼻水を盛大にれ流しながら……男は、先ほどから大事に抱えていた”魔道具”と呼ばれた物に付いていた、”小さな箱”らしき物を抜き取り、後方へと投げ捨てると……ズボンのポケットに突き刺していた、同じ”小さな箱”を”魔道具”へと突き刺し、"伸びていたレバーらしき物"を荒々しく引くのであった……。


 ……その後、男が逃げ出した地下牢の上では、何百回もの”小さな爆発したような音”が闇夜の中でひびき渡ったと言うが……逃げた男の行方は、ボスが「城塞都市マケット」を開放した時になっても、一向に見つからなかっ(・・・・・・・・・・)()と言う……。

 過去の時間軸に語られた、この二人(・・)の人物達……。


 果たして、ボス御一行様である「傭兵団」とは、どの様な関わりを持つ様になるのでしょうか……?


 う、ご期待下さいッ!

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