Contact-4 初戦闘ニ勝利セヨ
<Contact> = 接触、交信・・・など。
”軍事モノ”のゲームや本を読んでる方は解るかもしれませんが、
軍事用語で、「敵との”接触”」や「 レーダーで”目標を捕捉する”こと」なんてのもあります。
なんで、「Contact」と書く回は、みんな大好き<戦闘>回になります・・・。
(後、<☆>マークは、主人公のセリフです。)
体感的に10分ぐらい走っただろうか、
声のした方向に無我夢中で駆けて行った所は、
目覚めた場所よりも、より広く開け、
小さな¨岩¨がポツポツと存在していた
広場のような場所だった。
その奥に、助けを求める声の主がいた。
「ヒャ〜ハハハハッ!
ついに追いつめてやったぜ~」
「ホ〜レホレッ!逃げんのか~?
どした~?逃げんと、摑まんぞ〜!」
「ヒャッハー!テメーは狩られる対象でしか
ネェ~んだよッ!雌犬が〜!」
「イヤァァァァ!来ないで!来ないでよ!」
これまたテンプ・・・?!
・・・イヤ、
何か・・・鋭い視線がしたような気が・・・。
うん、言うのはやめておこう。
まぁ、現状を言うと、
お約束と言えるような”山賊”的な奴らが、
気にもたれかかり逃げ場のなくなった
頭からスッポリと全身を覆い隠す
”ローブ”を着た人物を追いつめている。
「女」と推測しないのかって?
やめろ、そこらの紳士と同じにするな。
「声」だけで”女”と欲まみれに邪推して
助けた後に「男」でした事で変な対応をしたら、
失礼じゃあないか。
目覚めた時に、決めたんだ。
人として、「誇り」を持って生きると・・・。
とにかく、助けた後の対応は後で考えるとして、
オレは、まだ気づいていない相手に「スキャン」を
仕掛けつつ、ドスを聞かせた声で怒鳴りつける。
☆「オイッ!お前らァァッ!」
「あぁ~?なんだ?」
「じゃれじゃ、テメェ~?」
「ヒャッハッ?おいおい・・・
バカがおでましたようだぜ~。」
おい、3人目。
テメーにだけは言われたかネェ。
口調では、お前は「バカ」確定だろ。
とまぁ、絡みをやってる怖い人たちに
声をかけたらトーゼン、こーなる。
☆「お前ら・・・”兵士”の癖して、
人を襲って恥ずかしくないのか・・・?」
「ほ~なんで分かった?」
☆「お前らが着ている”鎧”だ。
”勘”もあるが、ただの山賊がそんな
”立派だった物”を着ているわけがない。」
「へへ・・・”奪った”物でも
あるんじゃあねぇ~か?」
☆「かもな。
けど、”地位”は奪われたんだろ?
第6部隊の”負け犬”さんよ。」
「なッ?!なんでそれを知ってる?」
☆「さぁ?”勘”だろうな。」
まぁ、嘘だけどな。
「スキャン」結果から判った情報からだ。
ちなみに、こいつらのステータスは
こんな感じになる。
〈スキャン結果〉
-------------------------------------
氏名:~Unanalyzable~
<Code Name> 兵士A
年齢:~Unanalyzable~
性別:男性
職業:~Unanalyzable~第六部隊~敗戦兵~
属性:無
<レベル:16>
HP:287/363(VIT:+3)
MP:150/150
DE:4.7(~Unanalyzable~ +4.7)
能力値
STR:17.0(~Unanalyzable~剣 +5.0)
PER:10.0
VIT:3.4
AGI:4.0
INT:7.6
LUC:3.0(チキンソウル -1.0)
MAG:2.5
[ EXスキル ]
〜OffLine〜
[ Strength ]
剣術 Lev.1
[ Perception ]
〜OffLine〜
[ Vitality ]
〜OffLine〜
[ Agility ]
〜OffLine〜
[ Intelligence ]
〜OffLine〜
[ Luke ]
チキンソウル Lev.1
[ Magic ]
〜OffLine〜
パッシブスキル
〜OffLine〜
Ex:~Unanalyzable~
所持金: 1200Br
-------------------------------------
-------------------------------------
氏名:~Unanalyzable~
<Code Name> 兵士B
年齢:~Unanalyzable~
性別:男性
職業:~Unanalyzable~第六部隊~敗戦兵~
属性:火
<レベル:14>
HP:190/242(VIT:+2)
MP:200/200
DE:8.5(~Unanalyzable~ +8.5)
能力値
STR:5.1
PER:10.0
VIT:2.2
AGI:2.0
INT:11.0
LUC:0.0(チキンソウル -1.0)
MAG:1.7
[ EXスキル ]
〜OffLine〜
[ Strength ]
〜OffLine〜
[ Perception ]
〜OffLine〜
[ Vitality ]
〜OffLine〜
[ Agility ]
〜OffLine〜
[ Intelligence ]
四則演算 Lev.5
[ Luke ]
チキンソウル Lev.1
[ Magic ]
火魔法 Lev.1
パッシブスキル
〜OffLine〜
Ex:~Unanalyzable~
所持金: 3000Br
-------------------------------------
-------------------------------------
氏名:~Unanalyzable~
<Code Name> 兵士H
年齢:~Unanalyzable~
性別:男性
職業:~Unanalyzable~第六部隊~敗戦兵~
属性:無
<レベル:15>
HP:366/400(VIT:+10)
MP:10/10
DE:6.0(~Unanalyzable~ +6.0)
能力値
STR:6.0
PER:3.0
VIT:10.0
AGI:2.0
INT:1.0
LUC:10.0(チキンソウル -10.0)
MAG:0.0
[ EXスキル ]
〜OffLine〜
[ Strength ]
〜OffLine〜
[ Perception ]
〜OffLine〜
[ Vitality ]
〜OffLine〜
[ Agility ]
〜OffLine〜
[ Intelligence ]
カス Lev.1
[ Luke ]
チキンソウル Lev.Max
[ Magic ]
〜OffLine〜
パッシブスキル
〜OffLine〜
Ex:~Unanalyzable~
所持金: 800Br
-------------------------------------
今回のスキャン結果で判ったこととしては、
何「m」までか?
という検証の必要があるが”離れた”相手に
仕掛けられる事。
「スキャン」を仕掛けても、
相手に¨探知¨されない事。
格上の相手だと、解析しきれない箇所が
出てくる事の3点だ。
・・・焦ってはネェぞ。
「離れて”スキャン”不能か?」ってのを
試しただけだからな・・・。
今後の戦闘の方針の参考としてだ。
まぁ、
解析結果からサラッと言えば、
「A」が脳筋
「B」がヒョロ支援
「H」がよく解らない”バカ”
・・・と言ったところだ。
・・・というか3番目ェッ!
お前なんだよ?!
他の兵士は”ルビ”なしなのに、
なんでお前は付いてんだよ!?
しかも、絶対お前、
真っ先に”戦場”から、逃げ出した奴だろう?!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〈スキャン結果〉
・「チキンソウル 」
敵前逃亡をした”負け犬”の証。
逃げ出した内容がひどければ酷い程、
レベルが上昇し、「Luke」を下げていきます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
何だコレ?と思って、
真っ先に”再”スキャンした結果がこれだよ!
「カス」は・・・いいや、
なんか・・・言ってて悲しくなってきた。
さっさとやりますか・・・。
青筋立てさせていて、申し訳ないですしね。(笑)
「テメェ・・・
丸腰のクセして、調子こいてんじゃあねぇぞ…!」
「勝算はあんのか~い?ア~ン?」
「ヒャャアッハッッッ!!!
ナマイキ抜かしてんじゃあねぞ〜ガキが〜!」
「丸腰」な事をいいことに、相手は完全に
¨舐め腐って¨いる。
しかも、¨ヒャッハー¨が先制攻撃してきた
という、オマケ付きだ。
・・・まぁ、
それはもう¨終わって¨いる事なんだけどな。
「アビャシィッ!」
「ヒャルバ!?」
「お…おいッ!
テメーなにしやがった?!」
☆「何って、ただの¨右ストレート¨だよ。」
”腹パン”・・・もとい”右ストレート”で
「ヒャッハー」をブッ飛ばし、他の木の幹へと
ご退場させ、オレは澄まし顔で答えてやるが、
残る二人がキョトンとなる。
別にウソは、ついてネ~ぞ。
ただ、¨力加減¨は容赦しなかっただけだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〈スキャン結果〉
・「タフネス Lev.1」
腕力、脚力、スタミナ等、
あらよる身体能力を強化します。
Lev.1は、地球で軽く¨人外クラス¨に相当します。
レベルMaxで、人間をやめるのに値する強化
¨アルティメットボディ¨に進化します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
走っている最中に
確認したスキル、「タフネス」。
神さんが、この世界に¨適応¨させるために
やってくれたモノだと思うが・・・
正直、不安だった…。
¨地球レベル¨での人外が¨この世界¨の兵士に
通用するか…杞憂で良かった。
まっ、
ご覧の通り、結果は上々。
ブッ飛ばせた上に、
¨鎧¨を殴った右手は軽く”痺れた”だけ。
しばらくは、この世界の¨人外¨さんにでも
会わない限りは大丈夫だろう。
さて、人外は、人外¨らしく¨
一気にカタをつけますか…。
「ひっ!く…来るな!ファ…らあぁぁんッ!?」
うぉっと!危ねッ!
なんだ?!瞬発力を生かして、¨ヒョロ支援¨に
ジャンプパンチを喰らわしてやったが、
当たる瞬間、¨クロスカウンター¨気味に
掌から¨火球¨を出しやがった!
カスリはしなかったが…なるほど、
ステータスにあったが、あれが¨火魔法¨か。
発動の形式としては、¨ドラ○エ¨みたいだな。
”ファラ”・・・っていうのか?
いつかは修得してみたいもんだよな・・・。
まぁ…追々として…。
☆「残るは…お前だけだな。」
「ぐっ…!よ…よくも、ダチの
¨ヒャルバ¨と¨フランダ¨を…!
野郎…野郎ッ!ブッ殺してやる!」
うん・・・知るか。
¨敗戦兵¨で大変だろうが、
¨ダチ¨をやられたんだろうが
テメ~らが¨他人に迷惑をかけた¨時点で
オレ中では¨ゲス¨対象なんだよッ!
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
気合い充分な突撃で申し訳ないが、それまでだ。
オレは手頃な¨掌サイズ¨の岩を拾うと、
¨脳筋¨目掛けてオレも走り出す。
「んな石ッコロでこのオレが、倒せるかッー!」
勢いの性か、あるいは、
仲間がやられて”背水の陣”だけに
”最高に『ハイ!』ってやつだアアアアア!”
・・・とでもなって”イカれ”てるのか、
さらに叫びつつ、走り込んでくる。
それに対しオレはため息一つ…。
☆「チュートリアルがほざいてんじゃあねぇッ!」
~バキンッ!…ベラァッ!~
金属が砕け散る音が一つと、殴られた声が一つ…。
¨脳筋¨の剣を¨岩¨で受け
「タフネス」の人外パワー補整で、
そのまま殴り抜けてやった結果がコレだ。
そして、見事に転がって行く¨脳筋¨。
「ヒャッハー」と同じく、加減せずに殴って
やったからしばらくは起きないだろう。
・・・脆い剣で良かった・・・。
ジーパンや、Tシャツ、ジャケットに付いた
汚れを軽く払いながら
オレはローブの人物に近付く。
少々怯えているようだが…まぁ、依然問題なしだ。
☆「怖がらせてしまったようだが・・・
大丈夫か?」
「あ…あなたは…?」
☆「オレか?まぁ・・・
名のるほどの者でもない旅のモンさ。
だが、敢えて名乗らせてもらうなら・・・」
・・・んっ?
せっかく名乗ろうとしたのに、
なんか、ソワソワし始めたな…?
☆「どうした?トイレでも…」
「ち・・・違います!後ろ!後ろ!」
「て・・・テメェ・・エッ!?」
・・あ・・・危ねッ!
地球よりも、軽々と動き回れるのが楽しくて、
調子にのりすぎてた…。
なんとか焦りを、顔に出さず、
オレは「ガンズクリエイト」のスキルを用いて、
¨フリントロックピストル¨を脳筋の”首”に
突きつけていた。
「へっ…へへ・・・なんだ、そりゃぁ?
そんな¨鉄筒¨突き付けて勝ったつもりかぁ?」
まぁ…
異世界じゃあ、¨銃¨を知らなそうだもんな。
そんな台詞も、出るよ。
しかし・・・
全力で殴ったつもりだが・・・。
奇襲してくんとは、タフな根性してんな・・・。
だが・・・。
いい加減しつこいので終わらせてもらおうか。
☆「勝ったも同然さ。
¨ナイフ¨よりも恐ろしい¨武器¨を
お前は、突き付けられてんだからな…。」
「あぁぁんッ?」
☆「”チェックメイト”だ…。」
~キンッ!シュボッ!~
「えっ?」
~ズバンッッ!~
この世界で、
初めて¨命¨を刈り取る¨音¨が鳴り響く…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
兵士の体力ですが、
<生命力+スタミナ&健康具合>=HP
・・・という風に計算しています。
(主人公なども然り。)
まぁ、
原因は”敗戦兵”で山賊下りなんで、
まともな”メシ”が食えず、”栄養失調”気味に
なってるとでも思ってください。
ついでに、
ステータス欄の英語は、
解析不能 → |Un analyzable
悪口 → Cuss
・・・という感じです。
「ヒャッハー」が頭が悪い理由、解りましたか?(笑)
※2016年11月25日、
スマフォ版で読みやすくなるよう、(¨ルビ¨ミスも含め、)
修正しました。