Mission-34 大イナル”確認”
大変お待たせしましたッ!
3週間近くお待たせしてしまい申し訳ありませんッ!
「Contact」回にするハズが、オルセットやエルフ姉弟との絡みをしっかり書いていたら、1万5千字以上に・・・しかも難産気味でした・・・本当にすみません・・・(汗)
次回は、確実に「Contact」回になります・・・! <(_ _)>
そして、今年中に終わるか怪しくなってきてしまったため、予め予告しておきます!
「商業都市編」は、ボス達のステータス等を紹介する「Data」回を除けば後、「6話」程で終わります。
通常戦闘の殺陣や「ボス戦」の構想を練るのが結構大変なので、それなどの影響で、「1〜2話」程プラスされる可能性はありますが・・・「6話」に収まるよう、最善を尽くします・・・!
(本当に申し訳ありません・・・!)
あっ、ただ少し”お詫び”を兼ねて、ネタバレ予告を書けば・・・「商業都市編」の最終話後には、ようやく「おまけ」となる話を載っけられそう事は、書いておきますね。<(_ _)>
>Villain<
〜 ジャリ・・・ジャリ・・・ジャリ・・・ 〜
N:夜が明け・・・昨日から続く曇り空の中・・・領主館の門から出てきたのは、みずぼらしい奴隷のような襤褸着を着込んだ”二人の男女”が門に隣接する”広場”を通り抜け・・・その広場に繋がる”大通り”に向けて歩いて行く・・・。
「・・・オラッ! とっとと歩けよ! クソ共が!」
「アッ!」
「グッ!? (後方で蹴られた人物が背中に打つかり・・・)
だ・・・大丈夫か・・・!?」
N:二人の後ろを鎖で繋いで、急かす兵士君・・・ちょっといいかい?
幾ら君達が罪人判定して急かそうにも、その手に嵌めた大きな青銅製の手枷の所為じゃあ・・・と思うんだが・・・?
ホラァ・・・柱時計の振り子みたいに、二人共ダラ〜ンとしちゃっているし〜。
それにその手枷や服以外にも・・・その体は、火傷や執拗に殴られたような打撲痕によって染め上げられているんだからァ・・・アンタらに恨みタラタラじゃあ・・・何かしらで反発したくなるのが通りってモンじゃあァァないのかァァァ〜ッ!?
「フッ・・・フフッ、大丈夫だ・・・こんな”豚”共に・・・こんな辱めに・・・受けようとも・・・屈する訳に・・・いくか・・・ッ!」
N:男性の方が、死んだような「諦めた目」で地を見つめていたとしていても・・・。
その後ろを女性の方は、”黄金の精神”をまだ微かに宿す「決意ある目」で、星を見上げるように・・・自分達の後ろを追従するように付いて来る、他人の事を顧みず・・・忠実以上に異常な欲望に執着する「3匹の豚」共を睨みつけていた・・・。
〜 フォォォッ! ヴィシィィィッ! 〜
「グウッ!?」
「プッギィィィィィッ! このッ売女がッ! 今まで散ッ! 々ッ! ボクチン達の事を邪魔しやがってッ! ・・・いいか? 偉いのはボ・ク・チ・ン・達ッ! なんだからな!?
お前のような”腐れエンジェル”じゃあなくてッ!」
「・・・抑えてください、アリ。
貴方の雪辱は、さっきの広場まで戻れば晴らせるんですから・・・」
「抑えろ・・・? 抑えられないよッ!? コレはッ!
”ヴァリ”ニィ〜ボクチンはネェ・・・10年間もの間ァ・・・此奴に何度か会っておきながらァァ・・・!
何度も・・・何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度もッ!
ボクチンの”誘い”ヲォォォォォッ! 断りやがってッ! 逃げていたんだからなッ!?
そ・れ・がッ! 今ッ! 捕まえて分かった以上ッ! このッ! 偉いボ・ク・チ・ン・達にッ! 逆らっていたって言う事実が・・・ッ! 腹立たしくて・・・ッ! 憎らし過ぎて・・・ッ! (「そ・れ・がッ!」以降・・・両手の内をワキワキさせながら見つめつつ)」
「・・・確かに反逆者だが・・・仮にも私やお前の”妹”だぞ? それでもなのか?」
「・・・(急に真顔に戻りヴァイオの方を見つめ)何言ってるの、”ヴァリ”ニィ〜?
女が偉いボクチンを慰めたり・・・ボクチンの遊び相手をするのは当ォ〜然の事でしょォ〜?
誰もがボクチンの”ベッドの上で果てる”のは・・・光栄な事だし、感無量な事なんだよ〜!
ただ〜・・・ア二ィ〜達がァ〜、ボクチンの誘いを毎回断っているのは〜・・・チョピリ寂しいけど〜?」
「そ・・・そうか・・・(一瞬、顔が青ざめる)」
「戯言はそこまでにしろ、アリウスト、ヴァイオ・・・。
王族や、騎士団内での情事を・・・私達の間に芽生えさせている暇などない」
「わ・・・私をアリウストと一緒にしないで下さいよ! 兄上!」
「乗らずに無視すれば済むだろう? 何故しない・・・?」
「・・・それは・・・
(顔を僅かに背け口が見えない時に”下唇”を強く噛んでいた・・・)」
「今は此奴らの処刑執行までの、示威行為に集中しろ。
我々の10年間を邪魔してきた恨みも・・・ここで緩々と嬲りながら晴らしていけば良い・・・」
「しかし・・・それなら何で、今すぐに処刑を・・・? 尋問の類なら私めに・・・!」
「スキルの影響で頭が鈍ったのか? ヴァイオ・・・?
お前の敗因がまだ居る中で、我々の悲願を成し得ると思うのか?」
「そっ・・・それは・・・
(再び、顔を僅かに背け口が見えない時に”下唇”を強く噛んでいた・・・)」
「ハァ・・・正直、こんな惨めで幼稚な作戦で、奴らが引っかかるとは思いたくもないのだが・・・」
「案外、引っかかるんじゃあないの?」
N:突如上がる、鼻に付く声・・・!
その発生源は、兵士君が何度も暫定罪人達を蹴り飛ばして急かす中・・・後ろで”のうのう”と世間話す「3匹の豚」共の頬を引っ叩くような・・・微かな怒りも込ったモノであった・・・。
「何だと・・・? (怒気の込もった声で)」
「フフッ・・・でも、それよりかは・・・このまま何かしらの”アクシデント”が起きて・・・私達の公開処刑ができない、貴方達の”より屈辱に塗れた”顔を見れたら・・・どんなに気分が良い事かしらね・・・!」
「ば・・・バカッ! カルカさん! 何を挑発するような事を!」
「アンタ達みたいな人を人と思わずッ! 只々、己の欲望を追い求めるような人で無し共がッ! 王国を裏切って、公爵になんてなれるなんて自惚れるんじゃあないよッ!」
〜 フォォォッ! ヴィシィィィッ! 〜
「グッ!?」
「偉くもない”腐れエンジェル”がァァァァァァッ!
ボ・ク・チ・ン・達にッ! 口答えするんじゃあないッ!」
「黙るかッ! お前らクソ共が早々に見捨てたこの街をッ! 父さんが愛したこの街をッ! 死んでも・・・お前ら何かにブッ壊させるものかッ!
(振り返り、鬼気とした表情で)」
「プッギウゥィィィィィィッ! ハイ殺すッ! 殺すッ! 忠告したのにエ・ラ・イッ!
ボクチン達に逆らったからここで死刑ェェェェェェェェェ〜ッ!」
N:その勇気と心意義は賞賛に値するが・・・出す場所は間違えてしまったのであろう・・・。
暫定罪人である女性・・・カルカに送られるのは「死の宣告」・・・ッ!
〜 プパァァァァァァンッン!!! ビッシャァァァァッ! 〜
N:・・・ではなかったようだ。
後に響くは・・・実弾の込もった彼女の勇気を讃える”勝利への祝砲”であった・・・!
「プッギヤァァァァイヤァァァァァァァァッ! 手がァァァァァァァッ!?
ボクチンの右手がァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!?」
N:捕らえた昨夜も含め・・・ここに至るまで散々と彼女達を甚振り続けたであろう、アリウストの「魔法鞭」を扱う右手はもう使い物にならないであろう・・・。
何故なら・・・手首の付け根から腕に向かって歪で逆さな”オメガの記号状”に抉れていたのだから・・・ッ!
エッ? 手は・・・だって? 聞かないほうがいいんじゃあないかな? 薄皮一枚で、彼女達の手枷みたいにぶら下がってる・・・って聞いたら嫌・・・アッ、言っちゃった・・・ッ!
「ご愁傷様だなァッ!? そんなんじゃあ・・・もうテメェが大好きな”女”や”男”どころか・・・
谷間の”息子”でさえもッ! 慰められないだろうなァッ!?」
N:そして唐突に響く声・・・ッ!
・・・? いやァ・・・現状、呆けている彼女が出したわけじゃあない・・・○者の諸君。
それを出すのは”人を馬鹿にした態度を、文字通り打ち砕かれても、崩さない”・・・そろそろ、「我らが」・・・ッと! 付け始めるても良いであろう・・・あの男なんじゃあないのかッ!?
「ッ!? 来たか・・・!」
N:この騒動の首謀者の一人である”赤き豚”が見つめる先には・・・彼は知るハズがないが、まるで西部の風によって、タンブルウィードと共に流されて来たかのような”4人”の人影が・・・彼らの進行方向の逆、大通りの反対側から歩いてきたのだから・・・ッ!
>Hero<
「見事な一撃だ! 流石だな! リフィルッ!」
『フゥゥゥゥ・・・(銃を下ろしながら)』
N:時は少し遡り・・・ここは、大通りに隣接する民家の側・・・その側面、豚共から見えない建物影から、ボス一行は、行動を起こしていた・・・。
其の内、カルカに襲い掛かろうと過剰な暴力を立射の姿勢で見事に撃ちぬき、防ぎ切ったハイエルフの少女である彼女・・・リフィルは、その見事な仕事振りとは対照的に、銃と共に”頭”と”気分”も下ろしていたのであった・・・ポッ・・・! (気分に”火”が灯る音)
「どうした? ・・・ため息・・・じゃあないよな? それは?」
『すみません・・・兄さん、<迷わない>・・・って言ったのに・・・。
舌の根も乾かない内に”ごめんなさい”・・・と言うか・・・”迷う”私を許してください・・・』
「・・・憐れんで・・・アイツの性癖や、権力に溺れた支配層の意識ってのは変えられると思うのか?」
N:ウォ・・・ウォホンッ! べ・・・別にッ! その立ち姿・・・立射のバリエーションの一つである”ヒップレスト・ポジション”の姿勢が、か・・・彼女を妙に色っぽく見えさせているのは、き・・・気のせいでありゅ・・・ッ!
張り出した骨盤の関係上、骨格などを生かしてライフルを構える感覚を掴みやすい・・・だとか、月々に起こる”月経”で流れ出る物を見ている事で、血を見慣れ・・・フィクション通りの”か弱い女性”になる可能性が低いからなどで・・・「女性はスナイパーに向いている」・・・と言った理由で見惚れてるんじゃあないからりゃねッ!
『それは・・・』
「リフィル・・・お前の優しさは確かな美徳だ。それに俺らは救われた・・・
だけどなァ・・・世の中は理不尽で溢れ返っている・・・。良かれと思ってやっている事が・・・知らず内に、他人を傷付けちまうようにな・・・。
それでも納得するなりして・・・前に進まなくっちゃあならない時がある・・・! 割り切るって事をしなくっちゃあいけない時が、生きて行く上で多々あるんだよ・・・」
『・・・割り切って、進む・・・』
「(頭をポンポン優しく叩いた後、撫でながら・・・)
厳しい事言っちまうけどな・・・けど、そんな苦渋の決断の中・・・”自分にとって、最善の選択”を選べた時程、人生で最高ッ! ・・・って思える瞬間はねェんだよ・・・」
『兄さん・・・私に・・・そんな事ができるでしょうか・・・?』
「・・・んなん、知るか」
『エッ・・・?』
「オレは神や英雄じゃあねェんだ・・・。
チョッピリ強くとも、リフィルの未来を見通すような・・・”力”も”スキル”も、持ってねェよ・・・。
けどな・・・お前は、オレ以上に頭が良いだろ? その聡明さがあれば・・・これから先・・・理不尽な死のない、みんなが幸せになるような世界にするには・・・判断が付くんじゃあないか?」
『そ・・・そんな恐れ多いですよッ! ま・・・まだまだ私は浅学です!
に、兄さんから学ぶ事は、森の葉を全て数えきるような事以上にありますしッ! うっ!?』
「(一発目を少し強く叩いた後、再び頭をポンポン優しく叩いた後、撫でながら・・・)
焦んな・・・別に”今すぐ”って言ってるわけじゃあねェんだ・・・。
それに”協力も教えもしない”って言ってないだろ?」
『でっ・・・でも・・・』
「少しずつで良い・・・。大きな間違いを犯さなきゃな。
色んな事・・・これから先の事を・・・なッ? 前向きに考えてこう・・・。
(「なッ?」辺りから、再三、頭をポンポン優しく叩いた後、撫でながら・・・)」
『・・・(曇っていた表情が少し晴れ、僅かにボスの顔を見上げる)』
「ボ〜スゥ〜? そろそろ話終わった〜?
ラル君抑えるの~、疲れてきたんだけど~」
N:そんなの”お疲れ感”の込もった呆れ気味の声を上げる”オルセット”だが・・・なんともシュールな・・・。
毎度、リフィルの事になると荒立てる彼の頭を地に押し付け・・・”座椅子”のように、彼の背中に”立て膝の姿勢”かつ、立てた右膝の上で頬杖を付きながらボスを横目に見ている・・・。
勿論、ラフィル君は"うつ伏せ"にだが・・・ひっくり返した"カブトムシ"のように、両手両足をバタつかせ、彼女を何とか退かそうと無駄な足掻きをしていたのだが・・・。
「(錆びたハッチを開けるかの如く、”ギギギ・・・ッ”と擬音の付きそうな感じに、ジョジョに顔を上げる)
お・・・おい人間・・・ッ! いい加減、姉ちゃんから離れろよッ!
ていうか・・・く・・・ネコもそこをどけよッ!」
「や〜だ。 ボクはラル君に殴られたから、聞っかな〜い」
「グググ・・・ッ!」
「ははは・・・。苦労掛けてホント、すまないな・・・オルガ・・・。
このマケットでの一件が終わったら、好きなだけ”鳥飯”とかの肉を食わしてやるから・・・もうちょっと頑張ってくれ」
「本当ゥッ!? ボスゥッ!? (身を乗り出し、尻尾の振りが激しくなる)」
「あ・・・あぁ、そうだから・・・って、あッ!?」
「・・・覚悟しやがれよ・・・ッ!? 人間ッ!
(背後に”ゴゴゴゴゴ・・・”と言う擬音が現れるような感じに、ゆらりと立ち上がり)」
「アホかッ!? 覚悟すんのは彼方のクソ共だろうがッ!?
いい加減にしろよッ! ラフィルッ!?」
「うっせェよ・・・! (地面に落ちていた大剣を、肩に担ぎ)
テメェこそいい加減に・・・ッ!」
~ヒュン・・・バシィ!~
(お久ビンタァァァッ!)
N:・・・忘れちゃダメだろ、ラフィル君・・・! どんだけなんだい・・・!
君の後頭部をまだ姉が叩き倒しても、未だに納得できないんかッ!?
『(ラフィルの項を鷲掴み、微笑みながら抑揚のない声で)
・・・ラフィル? いい加減にしないと、本気で貴方と絶縁しますよ?』
「ね・・・姉ちゃん? いつの間に後ろにいたんだ・・・!?
あのく・・・人間と、話していてチョッピリも経っていないじゃあない・・・か?」
『あら、簡単な事ですよ? 兄さんが教えてくれた”真空”の概念を使った防音魔法を、足の部分に使ってみただけですよ? まぁ・・・一向に話を聞かない貴方には理解できないでしょうけど・・・』
「ど、どうでもいいだろ!? そんな事ッ!? ッ!?
(振り解いて、彼女の方向に向き直りながら)」
~ヒュン・・・バシィ!~
(誰のビンタァァァッ!?)
「どうでも良くねェよ・・・リフィル、大丈夫か? こんな事に魔力使って・・・」
『フフッ・・・大丈夫ですよ兄さん。
"ウィド・マフラー"と全く同じ魔法で、ただ発動する”場所”を変えただけですから・・・それよりも・・・兄さん?』
「(スゲェなァ・・・日も経たないうちに応用しちまうなんて・・・!)
・・・ウェッ!? あ、あぁ・・・なんだ?」
『この魔法で、”銃の発射音をなくす”事はできないでしょうか?
この後の戦いも・・・そのような事が出来れば・・・その・・・優位に立てるかと思って・・・』
「いや、無理だな」
『ど・・・どうしてッ!?』
「いや・・・意地悪で言ってんじゃあねェよリフィル。
この事は・・・難しく長い話になっちまうから、簡単に言うが”真空の状態だと弾丸はまっすぐ進まない”とだけ言っておくな」
『真っ直ぐ・・・飛ばない?』
「リフィルは、川とかで泳いだ事があるか?」
『えっ、えぇ・・・』
「じゃあ聞こうか? ”水のない川”を泳ぐ事ができるか?」
『ッ!? なるほど・・・”弾丸が私”で、”水が空気”・・・』
N:しかし・・・これでもザックリである。
詳しくは「弾道学」など、物理系の難ッしィィ〜いッ! 話になってしまうため割愛させてもらうが、これだけは忠告させてもらおう・・・!
「風魔法で”空気抵抗を一切受けない”弾丸は、<音は出ないがノロマなだけ>」だッ! ・・・と。
「まぁ・・・そんな感じだ。詳しいのはまた今度な。
そろそろお出ましにならないと、あのクズ共でも可哀想だしな?」
『・・・私にだけ、我慢させるんですか・・・?
(ブスッと、少し拗ねたような表情で)』
「言葉の綾だよ! ”放っといたら酷くなる”って意味で言ったんだって!
だから、落ち着け! リフィル!」
『ハッ!? すっ、すみません! ま・・・真面目に受けてしまいました・・・
(銃を両腕で抱え、右手の拳で口元を隠しつつ、軽く目線を外しながらモジモジして)』
「いや・・・良いって、誤解が解ければ・・・それよりも・・・!」
「おいッ! 姉ちゃん! く・・・人間ッ! 無視すんなよッ!」
「ハイ、ラル君ストップ。(彼を羽交い締めにして)
暴れないでね〜?」
「ちょ・・・放せよ! く・・・ネコッ! 放せよッ!
(振り解こうとジタバタする)」
「い〜よ。オルガ、放しても」
「えっ!? でも・・・」
「ラフィル! (背後で羽交い締めにされてる彼を、首だけ振り返りながら)」
「あぁッ!?」
「その怒り・・・この先のクズ共に打つけなッ! それだったら・・・”暴れまくって”も構わねェからよッ! (振り返った際・・・チョッピリ、ニカッとしながら)」
「・・・ッ!?」
「ただしッ! 街に被害だけは出すなよ・・・?」
「・・・分かったよ・・・(ボスから目を逸す、ブスッとした表情で)」
「あれッ? やけに素直な・・・」
「やったねボスゥ! ねェねェ、ラル君ッ! やっとボスの事を許してくれたのッ!?」
「るせェ! 黙れよッ! クソネコッ! (羽交い締めを振りほどきながら)」
~ヒュン・・・バシィ!~
(学べビンタァァァッ!)
「ね・・・姉ちゃん・・・! (後頭部を押さえながら)」
『・・・いい加減にしてください』
「ハァ・・・ほら、ラフィル。
ふざけてないで、オルガとリフィルと一緒に・・・オレの横に並べ!」
N:そして悠々と(敵側の)正面から見て左から・・・
右足を後ろに引きながら、姿勢を伸ばした「ロウレディポジション」にドライゼ銃を構えた”リフィル”・・・。
舌打ちしつつも大人しく並び、彼女とは対照的に、左足を後ろに引きながら右手で大剣を肩に担ぎ、斜に構えたような態度で視線の矛先を睨む”ラフィル”・・・。
一人飛ばして、ボスに追加してもらったのか、「ショルダーホルスター」状に縫い付けられた両胸の内ポケットから、2丁の”SAA”を取り出し深呼吸する”オルセット”・・・。
彼女らと大通りに一列に並び立ち・・・そして最後に、一人飛ばした位置に居た”ボス”はどこから取り出したのか、厚手の”革手袋”を両手に嵌めた後・・・”ウェスタン”な匂いがプンプンする、黒の生地に赤いリボンを巻いた「キャトルマンハット」を取り出しては被った後に・・・
「行くぞッ!」
N:・・・と気合一発・・・! 何故か両手を後ろに組んだまま・・・掛け声の後、歩みだして行くのであった・・・。
・・・ただ、3豚達が待っていた時間と釣り合わないとは・・・決してツッコんではいけない・・・!
>Villain<
「・・・私を待たせるとはいい度胸だな・・・? (眉間にシワを寄せながら)」
「あら? な〜に、大ボス感醸し出しちゃってんの?
たったの4人ばっかしに、兵隊100人もやられちゃってェ・・・そこは”ムキィィィ〜ッ!”って、<猿>みたく怒るとこじゃあないのかァ〜?」
「グググググ・・・ッ!」
N:おおよそ1分後・・・歯軋りする赤き豚とは対照的に不敵な笑みで、その豚を小馬鹿にするボス・・・。
ボスサイドから見て左側にある以前、カルカと共にボスが訪れた事のある・・・”ウエスタン・サルーン風”、2階建ての「冒険者ギルド」を中心に・・・両者は”約100m”の間で静かな火花を散らしているのであった・・・!
「とまぁ、”からかう”のはここまでにして・・・一つだけ聞きたい事がある!」
「・・・何だと? 貴様・・・ッ! 私の街を散々荒らしてくれた大罪人の分際で、私に何を問うと言うのだッ!? ・・・グッ! (叫び過ぎた影響か、負傷した右耳を抑える)」
「その事に関してだが、アンタの返答次第で・・・オレの首を差し出す事で許してくれないかッ!?」
「「「「『「ッ!?」』」」」」
N:その場・・・その言葉の意味を理解出来る者達全ては、震撼した。
V:「何を言っているんだ!? お前はこの街を滅ぼすつもりだったんじゃあないかッ!?」
H:『何を言ってるんですか!? 兄さん! 何をトチ狂われてしまったのですかッ!?』
台詞は違えど、概ね変わらない両者は思い浮かべていたの・・・アッ、やべ・・・。
匿名にするハズが・・・台詞で・・・って、テヘペロん。
・・・ツッコマねェぞ? 今、良い雰囲気だからな。
N:してェェェェェェェェッ!?
「ボ・・・ボスゥ! 何を言ってるのッ!? リルちゃん達にヒドイ事したアイツらを、倒しに来たって言うのに死ぬって・・・! イヤだよ! ボスゥゥッ!?
(「イヤだよ!」辺りから、ボスの右腕に縋りつきながら)」
『そうですよ! 兄さん! 私達にしてくれた”約束”は嘘だったんですかッ!?
(ボス左側から、ジョジョに顔を近づけ、問い詰めるようにしながら)』
「おいッ! クソ人間ッ! 姉ちゃんと結んだ約束を破りやがって何言ってんだよッ!? 今すぐオレにブッ殺されたいのかッ!? (ボスの正面に移動し、大剣を肩に担いだまま彼の胸倉を左手で掴み上げる)」
「・・・落ち着け、今から”あの間抜け面”に理由を話すから・・・聞け。
(掴んだ腕を下げるように、手を掛けながら)」
「『「?」』」
N:まさに一触即発・・・! 予想だにしないボスの返答に戸惑いを隠せない3人がボスを前・・・後は抜かして、左右を囲い込み・・・その光景に呆気取られる赤き豚であったが・・・。
未だ右手の痛みに転げ回り、泣き叫ぶ黄色き豚と、それでも尚慇懃な態度を崩さず、眼前先の4人に対し凶悪な嗜虐心を、心の内で燃やす青き豚を横目に一瞥した彼は、慌てて軽く咳払いした後・・・負けじとボスを嘲笑した。
「・・・ハッ、仲間割れか? で・・・一体、どういう風の吹き回しだ?
(響く、右耳を抑えながら)」
「簡単な話だ。オレがアンタを誤解していた・・・その可能性を捨て切れなかったからだ」
「・・・誤解? ここまでの事をしていてどの口を聞くッ!?
見ろ! 現に貴様らの所為で、我が弟”アリウスト”は右手を失い、もがき苦しんでいるではないかッ!」
「アニィィィィッ! アニィィィィィィッ! イダイよオォォォォォォォォォォォォォッ!
(右手首があった部分を握りしめながら、地面をのたうち回っている)」
「・・・分かった! 過剰防衛だった事は謝ろう! だが、処刑が決まっている罪人に・・・追い打ちを掛けるような事は、しないでもいいんじゃあないのかッ!?」
N:目の良い「ラフィル」は・・・この言葉に今ままで苦悶に満ちていた表情が一瞬綻んだのを見逃さず・・・
耳の良き「リフィル」は・・・感謝の念が込もった「ボスさん・・・!」という、”囚われた二人の男女”の言葉を聞き逃さなかっただろう・・・。しかし、ボスの言葉が”希望”に満ちた物だとすれば・・・その真逆の”現実”という言葉も響くのが世の常だ・・・。
「カジョウ・・・ボウエイ・・・? が何なのかは知らないが、罪人は罪人だッ! それ以外の何物でもない!」
「だからって、人間じゃあないみたいな言い方はないだろう! 罪人になった時点で何をしても良いって事なのかッ!? 野蛮人だとかッ! 獣や奴隷以下だとかでも言いたいのかッ!?」
「無論だ! この街を恐怖に陥れようとした貴様ら罪人にッ!
それ以下の扱いをしないで、この街の威厳や安全を守れると思っているのかッ!?」
「じゃあッ! 聞くが! そいつらが”無実”だった時の事は考えた事はあるのかッ!?
誤認逮捕をしてッ! 後々に恨まれて厄介な事になるとか考えた事はあるのかッ!?」
「抜かすなッ! 先程も言ったであろう! 罪人は罪人だッ!
それ以上はなく、それ以下にしかなる事のない・・・奴隷と同等の、”この世の屑共”でしかないのだッ!」
N:この叫び合い・・・言葉の応酬に、イマイチ理解仕切れていない”オルセット”はただオロオロしていたが、他は違った・・・!
リフィルと囚われた男女は、彼が見出そうとする答えの意図を理解したのか、各々が「ボスさん・・・」と、希望と感嘆に近い思いを込めて彼の名前を口にしていた・・・。
そして、意外な事にこの応酬の意図を理解できたのか・・・!? ”ラフィル”はまだ胸倉を掴んでいたが、彼を下ろし・・・そっとリフィルと彼の間へと割り込むと、彼へと睨んでいた視線を、本来向けるべき方向へと”向け直して”いたのであった・・・! (・・・マジカヨッ!)
「フゥ・・・そうか。(呆れたような声色で)
じゃあ、本来の質問に戻ろう」
「・・・何を抜かす。下賤な罪人如きが、これ以上高貴な私達に楯突くような質問をする事など・・・」
「アンタ達のッ! この国を裏切ってでも、”帝国で公爵になりたい”って野望はッ!
この街やその帝国で生きる、”民達”のためになるモノなのかッ!? ”世のため人のため”になる事なのかッ!?」
N:その言葉に”ヴィランサイド”は、驚愕の表情を隠せずにいた・・・!
しかし・・・それも数秒の事で、青き豚は先程の慇懃、無表情な態度のまま・・・近場で控えていた兵士君の一人どこから持ってきたのか・・・(別の)大剣を、剣道では「八相の構え」・・・ドイツ式武術”では「”屋根”の構え」と呼ばれる”型”に近い構えをし・・・
黄色き豚は、”赤き豚”が項垂れ、そのまま一瞥した瞬間、あまりにやかましかったのか頭を蹴られた後は、悲鳴を発さなくなり・・・
その赤き豚は、俯き影がかった表情のまま・・・軽く舌打ちした後何故かフィンガースナップを咬ますのであった・・・?
〜ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、〜
N:・・・(あぁ、なるほど・・・!)
よくある雑魚呼び・・・ゴホン、もとい彼が雇ったのであろう・・・赤き豚のフィンガースナップに呼応し、皮や青銅を中心に様々な武器や防具を装備した”冒険者”達が”冒険者ギルド”のスイングドアからゾロゾロと・・・ボスの暴露を物ともせずに、ボス達の眼前に立ち塞がるのであった・・・!
(覚悟なのか・・・バカなのか・・・!?)
「・・・200人」
「・・・ハッ? (呆れたように口と目が見開かれる)」
「・・・ヴァイオの私兵と、この街の冒険者達を合わせて<200人>・・・!
貴様の戯言にマトモに答えるのなら・・・その人数を集め、貴様のような罪人を葬る方が実に有意義だと言っているのだ・・・!」
「・・・民達が飢餓や貧困などに見舞われたりして、苦しんでいたとしても・・・か?」
「至極当然だッ! 犠牲無くして、政はできぬのだッ!
そして・・・だ。これ以上、高貴な私に愚問などするな・・・! 下賤以下の屑罪人めが・・・ッ! (下ろす左手を握りしめる・・・!)」
N:ここまでの発言に、この周辺の家々に隠れるように住んでいた人々は勿論・・・呼び出されたばかりの冒険者の一部は、動揺を隠せずにいた・・・ッ!
しかし・・・だ。そこは冒険者・・・ッ! 次のようなやり取りの意見もあった・・・ッ!
「・・・そうか。(俯き、溜め息気味に言う)
・・・スゥゥゥ・・・(息を吸う音)
冒険者の皆さ〜ん! アンタらの雇用主は、使い捨てるって言ってるけど・・・それでもアイツらに従うのかァ〜? それだけ見合う金を貰えるのかァッ!?」
「何を言ってるんだッ!? 悪党めッ!」
「そうだッ! この街の領主様が言ってんだ! 悪党の言う事なんて信じられるかッ!」
「そうだ! そうだッ! もし、お前が正しくともこっちは生活が掛かってんだ! 討伐報酬、一人100万brを逃して、俺らに死ねって言うのかッ!? ふざけんなッ!」
・・・言い分は解らなくもないが・・・ダ〜メだ、こりゃあ・・・!
一人100万なんて・・・絶ッ対、払う気ない額だろそりゃあ・・・!
N:さり気なくボスは冒険者達に降伏を促すが・・・まぁ、無理だった話だろう・・・!
一応、この理由としては・・・
・・・おっと! それ以上は言わせね〜ぞ?
今は無理だが、この後それはオレに説明させろ!
N:一度ならず二度までもォォォォォォッ!
「二言はないんだな〜? 冒険者の皆さ〜ん!?」
「うるせェ! 悪党は黙ってろ〜ッ!」
「おとなしく俺らにやられちまえよッ!」
「そうだ! そうだ! 俺らに捕まっちまえよッ!
N:遠回しに己の欲望を突き通す豚共・・・。
その豚共の壁となっている私兵達と、殺す価値のない「危険度」の冒険者達・・・。
どちらも自身の話を聞いて貰えず・・・出来れば”穏便”に豚や私兵共と比べ”罪のない”冒険者達を巻き込まずに、戦いたかった願いも打ち砕かれ・・・その遣る瀬無さに打ちひしがれそうになっていた・・・。
しかし、約束を果たすため・・・! そのマイナスな気持ちを掻き消すかのように、この騒動の首謀者共に向け叫ぶのであった・・・ッ!
「ハァ・・・分かった。
命の保証はしねェぞ・・・? 聞き分けのないクソ野郎共がアァァァァァァァァァァァッ!
(「聞き分け〜」から、一気に上げた顔は、般若の如き”怒りの形相”に染まっていた)」
「総員ッ! 盾を構えろッ! 奴らは妙な飛び道具タイプの魔道具を使用してくるぞ! 矢玉切れになるまで耐え続けてから、反撃に出るのだッ!」
N:どうやら散々やられ、少しは対策を講じてきたのか・・・この即興一個中隊に防御命令を発令するヴァイオ・・・!
しかし、それに素直に従ったのは彼率いる私兵部隊と、極々僅かな一部の冒険者達のみ・・・!
「何を命令違反しているッ!? 報酬としてその盾を支給したのではないのだぞッ!」
「俺らが受けたのはあくまで”処刑場までの護衛”という事だけ・・・」
「それ以外に、「命令に従え」なんてまでは、”依頼”にも”ギルドからの注意”からも受けていないんでね?」
「そして、”自由な冒険”こそ、オレらの信条なんでな。好きにやらせてもらうぜ・・・?」
「グググ・・・! お前らアアァァァァ!」
「ハハッ、随分なご精鋭部隊なこった。さてと・・・!」
「・・・ねェ、ボスゥ・・・」
N:そう、シュンとした声が、彼の左側から弱々しく発せられる声の主は、申し訳なさそうにボスの右腕から離れ・・・地面に視線を逸らし、手を後ろで組むオルセットであった。
「どうした、オルガ?」
「その・・・さっきはゴメンね? 一瞬・・・取り乱しちゃって・・・。
(言い終わり辺りで、ボスとの視線を合わす)」
「・・・気にすんな、唐突に言っちまった事だ。
事前に言うって言わず、戸惑わせちまったオレが悪い・・・。
(「戸惑わす〜」辺りで、合わせていた視線を一瞬、逸らす)」
『・・・一言、言って欲しかったですよ・・・兄さん。
(ボスの右側で迫っていた彼女は少し離れ、オルセットと似たような態度で、一瞬視線を逸らしつつも)』
「すまんな、リフィル・・・。
・・・だけどな? 復讐って、簡単に言っているが・・・オレらが最終的に成し遂げようとしているんのは、立派なこの王国への”反乱”だからな?」
『えっと・・・王国・・・って!?』
『(少し組んだ手をゴソゴソと動かした後、左手を首の頸動脈に当て)
お前達への差別は、元は王国から始まってんだ。
ここを潰して、カルカに返しただけじゃあ意味がない。オレが考えてんのは復讐だけじゃないんだ・・・。
あのクソ共を完全に悪党にして・・・大義名分の下アイツらを倒して・・・そして正々堂々と、この国自体を乗っ取らないと・・・お前達が安全に暮らせる未来はないんだよ・・・!』
『・・・じゃあ、あの一連の質問は・・・?』
『後々、あのクソ共を大義名分的に倒すための布石だ。
そのために、大声であの近くの民衆に、ワザと質問が聞こえるようにしていたんだ。
あのクソ共が”悪党”って民衆が認識するようにな?
まぁ・・・カッコ良く言えば「大いなる確認」って言えるかな?』
『でも・・・そんな事で大丈夫でしょうか・・・?』
『まぁ・・・この世界観だしな・・・。でもな? 民衆の力を甘く見ちゃあいけないぞ?
オレの世界じゃあ・・・昔、民衆・・・まぁ、”市民”達が、協力して王家を倒す”フランス革命”って、運動が起こった事があるからな。
この街じゃあ、あのクソ共に散々酷い目に遭わされてきたみたいだから、クソ共に対して反発したい意識は・・・十分過ぎる程に”不満”や”怒り”があると思うぞ?』
『・・・それは・・・奴隷だった人も含まれてましたか?
(胸に当てていた両手に力が入る)』
『勿論だ。だから・・・”奴隷は人以下”って、あのクソ共が言った以上・・・!
もう・・・憐れむ必要はないぞ、リフィル?』
『・・・ハイッ! (少し語気が強く)』
「よしっ、んじゃあ・・・イテデェデェデェデェッ!?」
「ボ〜スゥ〜? いつまで〜リルちゃんと〜話してるの〜?
(ジト目気味に、ボスの頬にミリ単位に”爪”を伸ばした、人差し指を突き刺し、グリグリしながら)」
「グッ、ヌアァッ! (左手で人差し指を払い除け)
今話終わったとこだって! て言うか、爪は立てなくてもいいだろッ!?」
「フン、ボクには返事しなかったクセに・・・。
(軽くそっぽを向き、両手に”SAA”を持ったまま腕を組みながら)」
「お〜い〜、それはないだろ〜?」
『(怪我した頬に左手の平を当てながら)
”リカバ”・・・これで大丈夫です。
・・・リルちゃん、確かに・・・私が急に話しかけてしまいましたが、私も爪を立てるのは・・・と思いますよ・・・? 』
「ヤ〜ダ。ボク、謝んないから」
『どうしてですか・・・?』
「(一瞬、彼女を横目で見た後に)・・・リルちゃんばっか、ズルい・・・」
「・・・ハァ・・・スマン、オルガ。
今、これ以上拗らせるワケには行かないから・・・前の鳥飯の件、”それ以上”のモンを喰わせてやるから・・・何とかそれで手打ちにして貰えないか?」
「ヤ〜ダ」
「・・・何でだよ?」
「・・・キチンと言ってよ・・・」
「・・・何を? 主語がないぞ?」
「・・・ボスが言わなかったから、言わない・・・。
(そっぽを向きつつ、ギリギリ聞こえるボソボソ声で)」
「・・・ハァ・・・何をだよ・・・?」
『(ボスの肩を軽く叩いた後)
あの・・・兄さん、恐らく・・・オルガさんは、兄さんがここ最近・・・私にばかり構っていた事を・・・それに・・・オルガさん、色々と散々な目にも、合ってますし・・・』
「・・・あぁ、そうか・・・ありがとな、リフィル」
『・・・フフッ、本当は気付いて上げる物ですよ?』
「・・・リルちゃん、言わないでよ〜
(悔しそうな声色で)」
「あぁ・・・オルガ?」
「なァ〜に?」
「この後・・・頼むな?
後・・・最後まで聞いてくれて・・・ありがとな・・・。
(・・・”首出す方の事”も、言っておいた方が良いよ・・・な?)」
「・・・ウンッ! ボクも頑張るよ! ボスゥ!
(右手を掲げた後、ガッツポーズを取る)」
「フゥ・・・(少し項垂れつつ、溜息・・・)
・・・なぁ、ラフィルは何か言う事は・・・あるか?」
「・・・フン、いつになったら、あのクソ人間共を叩ッ斬りに行けるんだ? 人間? (先程までより幾分か、怒りが引いたような声色で)」
「・・・フッ、今言うところだったんだよ」
N:・・・この間、ヴィラン勢は警戒していたため、一部を除き盾を構えたままノーリアクションであった・・・とだけ言っておこう。
ただ、ここまで嵐の前の静けさが続くと・・・それに堪えきれない人はいるようで・・・
「グググ・・・いつまでやってるのだァァァァァッ!?」
「ご律儀に待ってくれてド〜モ。お礼にイイモノを見せてやるよ」
「・・・そういえばボスゥ、ずっと手を後ろにして何してたの?」
「・・・まぁ、見とけって」
N:そういうボスの左手から転がり落ちたは、一つの「オイルライター」であった・・・。
そして、オルセットの視点から見た先に彼が右手に握るのは・・・親指の第一関節大の大きさの、真っ赤に光る”石”らしきものであった・・・!
そして彼は、野球の投球法よろしく・・・その真っ赤な石を・・・
「行くぜェ・・・ショウタイムだッ!」
N:掛け声と共に・・・前方一列に並ぶ冒険者の中から、”盾”を持つ物目掛けて投げつけるのであった・・・!
参考文献
*Amazon.co.jpの書籍情報を引用しています。
書名:図解 スナイパー (F-Files No.052)
ISBN-10: 4775314335
ISBN-13: 978-4775314333
書名:中世ヨーロッパの武術
ISBN-10: 4775309463
ISBN-13: 978-4775309469
<「弾丸がノロマ〜」の根拠サイト>
https://cucanshozai.com/2017/04/fired-gun-in-space.html
あっ、因みに”三豚が話していた情事”はギャグとかじゃあ無くて、歴史的かつ、世界的に見ると本当にあった事みたいなんですよね・・・。(汗)
実例で言えば、男尊女卑であった戦国時代の武将の中にもそんな人がいたらしいですし、一番有名な人物と言えば、「ローマの皇帝」達でしょう・・・!
ただ、生暖かい目では見ないでくださいね・・・ローマ人の彼らは、彼らの”文化”や”哲学”にまで発展した程に歴史は深いみたいですから・・・(棒読み)
まぁ・・・そんな訳で、近い時代にあった事から・・・中世の世界観が多いファンタジー世界で、男尊女卑観もあるなら、入れた方が”リアル”かな? と思いサラッと入れてみました。
まぁ・・・アリちゃんは、情緒酌量の余地がない・・・法務執行期間も匙を投げるような、何でもアリの”異常性癖”な糞野郎ですが・・・!




