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異界の傭兵団~現代スキルで世界統制を目指す~  作者: North.s.Traveller(ノーズトラベラー)
第二章 三匹の”ブタ”
47/66

Contact-33 討伐 ≠ 実験 ≦ 狩猟(後編)

お待たせしました!

分割した話なので、今回は連日(・・)投稿になります!

(ナントカデキテ、ヨカッタ・・・!)


そして唐突ですが、自分が出す「ゲームネタ」は余程の(ゲームファンを)事がない(裏切るような事がない)限り”リスペクト”や”オマージュ”がほとんどです。


・・・なので、エージェント・・・大尉・・・貴方方の”コツ”をボスがアレンジして異世界に伝えた事を・・・ベゼ○ダさんに、訴えないでくださいね・・・!(汗と涙)


Hero(ヒーロー)


 一つ数える・・・息を吸う・・・。


 スゥゥゥ・・・・・・・・・・・ 



 一つ数える・・・息を吐く・・・。


 ハァァァァァ・・・・・・・・ッ!



 〜 ぐぐグッ! プパァァァァァァンッン!!! ビッシャァァァァッ! 〜



 『ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・』



 〜 チャキッ、ガッ! カッ! 〜



N:・・・ここは、惨劇さんげき起こる広場の近く・・・茂みの傍に複数そびえ立つ、立派な樹木達・・・。

 その中の一本・・・生いしげ樹枝じゅしの上で・・・リフィルは一人、ボスから授かった銃・・・世界初のボルトアクション式ライフル「ドライゼ銃」を駆使くしし・・・6人目の標的を、自然へと還す(・・・・・・)ために・・・再装填リロードを行っていた・・・。



  〜 スッ・・・ササッ、サッ、ググッ! カッ! ガッ、ガッ! チャキッ 〜



N:1840年代に開発されたこの銃は・・・「コックオン・クロージング方式」という、銃弾を発射するための装薬に点火させる”(ファイアリング)(・ピン)”を手動で(トリガーの機構と)操作(噛み合わせる)する”一手間ひとてま”以外を除けば・・・現代の狙撃(ボルトアクション式)ライフル達と変わりない基本構造(・・・・)を持つ・・・全ての狙撃銃達の始祖しそと言えるライフルであろう・・・。


 ただ・・機構の関係上、ボルトアクション時の開閉及び、閉鎖時の動作がスムーズでなかったり・・・弾倉マガジンのない単発式だったり・・・発射後、遊底ボルト内にこびり付く、早合はやごうでない紙製薬莢やっきょうの”燃えカス”を毎回掃除しないと、次弾装填ができなかったりと・・・始祖はじめてゆえの欠点も多く抱えていたりはするが・・・



 スゥゥゥ・・・ハァァァァァ・・・・・・・・ッ!



 〜 ぐぐグッ! プパァァァァァァンッン!!! ビッシャァァァァッ! 〜



N:3日間という短い期間と、狩猟小屋やその広場の周辺にボス達と協力して”魔雷”の大量設置及び、ドライゼ銃の弾薬を供給サプライしまくっていたのにも関わらず・・・ボスによって徹底てってい的に叩き込まれた操作方法と、狙撃技術、人間への狙撃時の急所に関して(頭や眉間、心臓や)の知識(脊髄付近を狙え)を駆使し・・・狙う全ての標的を”一射ワンショット一撃・ワンキル”によって地に平伏させていたのであった・・・。


 今の狙撃も、視覚が頼りの狙撃手スナイパーだが・・・盲目な彼女は、彼女に付き従う精霊達(エナちゃん&アラナ君)によってもたらされる”光と色無き(真っ暗な)光景に浮かぶ風の(白い)輪郭”と、ボスに実際に触って(・・・)もらいながら教えて貰った”人間の急所の知識”・・・この2つの抽象的ちゅうしょうてきな情報と彼女の超人的な聴覚(精霊達の加護あれど、)だけ頼りに、輪郭しか見えない照準アイアンサイトを合わせ・・・”しぼり込むようにゆっくりと”引き金(トリガー)に掛ける指を動かし・・・全ての標的を的確に撃ち抜いているのである・・・ッ!


 勿論、スナイパーにとって必需品ひつじゅひんな「高性能光学照準器(スナイパースコープ)」なんて物はない・・・。

 無論、それ以前に1840年代にまとも(・・・)に使える光学照準があった訳でもないし、供給サプライできてもこのライフルに付けられる技術を、ボス達は持ってはいない・・・それに付いていたとしても、彼女は盲目(・・)であるが故に使えない(・・・・)


 彼女にあるのは、ボスが購入してくれた革製の”籠手”と”胸当て”・・・ダース商会にあったフード付きの丈の短い”ポンチョ風の貫頭衣”と、ドライゼ銃の弾を携帯するためにボスが加工してくれた”2つの弾薬ポーチが付いた、パレオ風の巻きスカート”らしき物・・・

 後は、ボスが供給サプライしてくれた”スリムフィットカーゴパンツ”と、”トレッキングシューズ”に、最初に貰った彼女のコンプレックスになり掛けていた、”虚ろな目”を隠す”サングラス”・・・

 いずれも"暗めなグリーンカラー"で統一された、夜明け前や夜においての樹上の上で迷彩効果を発揮してくれそうなチョイスだ。

 そして、彼から授かった今の自身の最大のほこである「ドライゼ銃」・・・!

 それ以外と言うと・・・樹木に滞在するため、ドライゼ銃の反動に耐えるための”座射シッティング”の為足掛ける、足元の二本の樹枝ともたれ掛かる樹幹じゅかん以外に・・・照準時、たまに目の前に手頃な樹枝があった場合は、ボスから学んだ”委託いたく射撃の台”として使う以外・・・何もないのだ・・・。


 エッ? "イヤーマフ(耳栓、耳当て)"? 

 聴覚に優れた彼女に、銃声による"耳へのダメージ"を心配しないのかって?

 ところがどっこい、そのイヤーマフを出せないことを聞いた彼女は、「音を聞かない方法」をボスに訪ね、発砲する瞬間、"耳の周囲を瞬時に真空(・・)"にする事でこれを解決させた・・・!

 "音"とはすなわち「空気の振動」である。その「音の真理」を知った彼女は、銃器の発砲によって震える空気自体を"なくした状態"を作り出せれば・・・と、そう考え、それを元に彼女自身が新たに開発させた風魔法"ウィド(遮音する)マフラー(真空)"によって実現させてしまったのである・・・!

 発動コストは驚異の"MP1"。しかも彼女の場合は"精霊のエナ"が遊び感覚で無償(・・・・・・・)にやってくれるよう交渉に成功したので、潜入に使っていた、なけなしの防音効果しか期待出来ないような「イヤーフラップ(耳当て付き帽子)」を使うかと提案したボスが徒労に終わるのは・・・また、別の話である。

 しかし、種族ハイエルフ以前に、"イメージ魔法"を実現させてしまうなどの、彼女の「学習能力」と「発想力」の高さには恐れ入るしかないであろう・・・。



 〜 チャキッ、ガッ! カッ! 〜



N:そんなボス同様の”ないないづくし”な状況で100mにも満たない短距離スナイプではあるが・・・ライフルを触って3日未満かつ、盲目であるにも関わらず・・・プロスナイパー顔負けの腕で、次々に敵兵士を仕留めているのは脅威きょうい的としか言いようがない・・・ッ!

 だが・・・! こうも”狙撃場所を変えず(・・・・・・・・)にバンバン打っている”状況は・・・実は、ボスと打ち合わせていた当初の作戦とは違っていた・・・。



 〜 スッ・・・ササッ、サッ、ググッ! カッ! ガッ、ガッ! チャキッ 〜



N:本来の作戦は、下記のようにだ。

 1、小屋を爆破後、初撃しょげきは、リフィルの狙撃で”最もパニックが起こせそうな兵士”を狙い撃つ。

 2、狙撃後、最初の狙撃場所ポイントから別の狙撃場所へと移る。”

 3、小屋及び広場周辺を囲む”茂みの中に潜んでいた「ボス」と「オルセット」”が、銃声を響かせたリフィルに注意が向かないように、他の兵士を茂みへと引きずり込んで数を減らしつつ、”敵の注意を引く”。

 4、それがダメだった場合は、バックアップとしてリフィルの反対側の樹上じゅじょうに潜んでいた”ラフィル”が、ドライゼ銃で、敵兵士を負傷、または殺害させるなりの足止めを行い、白兵戦が苦手なリフィ(・・・・・・・・・・)()の事も考慮に加えた”影武者”的な役割をになう。

 5、そして、移動中にリロードを済ませたリフィルが再び樹上へと登り、敵兵士の一人を確実に殺害。

 6、以後は、敵兵士を殲滅させるまで、2〜5の手順を繰り返す。


 ・・・と、こんな具合であったが、本来・・・ッ! 「2と5」の行動を繰り返さない”リフィル”の行動は、実際の狙撃手スナイパーにとって、自殺行為(・・・・)にも等しいのである・・・ッ!


 その理由を順を追って説明するとすれば・・・狙撃手の有用性を端的たんてきに言うと、<100人の兵士は、一人の狙撃手スナイパーによって全滅させられる>と言える。勿論、現代でも兵士達にとって”恐怖の象徴”になる程の事だ。

 ただし、その条件として絶対に必要なのは、「スナイパーの位置を悟られない事」である。

 敵に居場所を知られていない(・・・・・・・)、遠距離の安全地帯(・・・・)から一方的(・・・)に狙い撃ち続けるからこそ、屈強な百戦錬磨ひゃくせんれんまの兵士だろうと・・・どんな絶望的な戦況もその優れた頭脳で、逆転させる希代きたいの司令官だろうと・・・! 一人一人・・・確実(・・)に仕留めていき・・・「次は自分が撃たれる・・・!?」という精神的な(SAN値をも削る)ダメージをも与え、撹乱かくらんもできるからこそ、「狙撃手スナイパーこそ最強」と・・・語り草にもなる所以ゆえんなのだ・・。


 だからこそ・・・彼女が行っている”同じ居場所でバンバン撃つ”狙撃方法は、”自分はここにいますよ〜”と、主張しているのにも等しいため・・・サプレッサー(減音器)でも装着しない限り、響く銃声によって、敵の軍勢に気づかれれ(・・・・・・・・・・)()”その数をサバききれずに、タコ殴りに直行”間違いなしと、かなり”非現実的な”方法なのである・・・。

 むしろ、”安全な場所を確保できない状況”でなら、上記の「2と5」の行動を繰り返す事が、最も”現実的”なのだが・・・実際に上記の作戦を繰り返したのは”3回”程までであった・・・。


 そう・・・リフィルは一切、敵の軍勢に気づかれて(・・・・・・・・・・)いなかった(・・・)のだ・・・!


 これは初撃の狙撃が、ボスの想像以上に効いていたらしく・・・3回後、”試しに2発目も続けて撃ってみろ”と、ボスに指示されたリフィルが試しに撃ち続けてみたところ・・・予想以上に恐慌きょうこう状態や戦意喪失せんいそうしつおちいる兵士が続出し、次々とその場から逃亡していく兵士が相次あいついだのだ・・・!

 そのため、ボスは「気づかれるまで撃ち続けろ!」・・・と、大胆にも力押しの短期決戦(・・・・)に急変更・・・!

 リフィルの注意を逸らすために用意していた”魔雷”や”陽動作戦”は急遽きゅうきょ「敵の本拠地に逃げ戻る兵士をらさない」ための役割に変わっていったのである・・・!


 ただ・・・この好転的な展開は、今まで散々と辛酸しんざんを舐めさせられ続けるような”戦闘”を強いられて来たボスに、軽いコンバット・ハイ(戦闘依存症)をもたらし・・・ボス同様に茂みを引きずり込んでは気絶させ(・・・・)、ボスに任す・・・を繰り返す”オルセット”以上に、敵を拐っては(注意を引く以上に・・・)スプラッタに敵を滅多刺し・・・または”SAA”か”拳”で滅多()ちにし、先程のような判断を下してしまい(・・・・・)・・・ボスの作戦に依存して(自己判断をするまで)しまっている(に、まだ至ってない)”オルセット”達を含め、現状のヒーローサイドは、”正常な判断”ができない状況に陥らせてしまうのだが・・・!


 彼女だけは・・・違っていた・・・!




 〜 ぐぐ・・・・・ 〜






 ・・・ごめんなさい(・・・・・・)・・・ッ!






 〜 ・・・グッ! プパァァァァァァンッン!!! ビッシャァァァァッ! 〜



N:ボスにたしなめられ・・・”命に関わる事”と忠告されても・・・彼女は捨て切る事は出来なかった・・・。彼女は・・・とことん<優し過ぎたのだ>・・・。

 初撃に小さくこの言葉をつぶやき・・・自身に誓いを立てたのにも関わらず・・・引き金を引き絞る度に・・・・どうしても思い浮かべてしまう・・・! 

 相手が自らやラフィル・・・さらに命の恩人である”ボス達”でさえも亡き者にしようとする”明確な敵”であるにも関わらずにだ・・・!



 ・・・落ち着いて・・・!

 一つ数える・・・息を吸う・・・一つ数える・・・息を吐く・・・

 落ち着いて・・・! 兄さんから教えて貰った、この言葉で呼吸を整えて・・・!



N:・・・いや、彼女が「ごめんなさい」と言うのは、ある意味当然の事なのかもしれない・・・。


 一つ、○者の諸君に問おう。

 一般人(・・・)の貴方は、海外旅行をしていました・・・。心躍る市街地探索! 美味しい海外料理!

 だが・・・そんな楽しげな雰囲気を突然、ブチ壊しに・・・ショッピングモールを銃で武装したテロリストに、占拠せんきょされてしまいます・・・!

 テロリストは反政府主義、目的は現政権の大統領の辞任でした・・・そして・・・要求を呑めないのなら、モール内に居る人質を皆殺しすると・・・! 勿論・・・警察や軍などの法務執行機関が不用意に動こうものなら・・・モール全体を爆破するという・・・爆弾展開も完備付き・・・!

 そんな中、人質に取られモールのとある店に押し込められた貴方は、運良く見張りをサボる兵士の目をあざむき抜けて脱出し、兵士が置いていったと思われる・・・机の上に置かれた、AKシリーズのアサルトライフル(突撃銃)を見つけます・・・!


 さて・・・この時、貴方の脱出がバレ・・・一緒に旅行に来ていた大切な人達が”処刑”されると聞いて・・・貴方は、<机に置かれていた”銃”を手に取る事ができますか・・・?>

 そして・・・一切の傷を負わず・・・犠牲も出さずに、漫画や映画の”ヒーロー”や”ヒロイン”のように、勇猛果敢におくする事なく・・・<テロリストに立ち向かえますか・・・?>


 ・・・恐らく、妄想や空想の産物を抜きに!

 ・・・と条件を付ければ大抵の人は”NO”と答えるだろう。


 "ハイエルフ"と言う、特殊な種族以前に・・・

 ”プロスナイパー顔負け”という稀有けうな才能を秘めていたとしても・・・

 そんな”NO”を言う人達の中に・・・彼女・・・<リフィルも居た>のだから・・・。


 両親やラフィルと共に、”狩猟”を行う事はあれど・・・本気マジ戦闘(殺○合い)をした事のない「日常へいわ」を送っていた彼女にとって、”ドライゼ銃”を手に取り・・・自分達を殺しに来た相手を返り討ちにし続ける事は・・・とんでもない「非日常ありえない」事なのだ・・・!

 そんな非現実的な状況に放り込まれるようにせまられた彼女にとって・・・「ごめんなさい」の言葉は、彼女の<日常(正気)>を保つ最後のとりでなのかもしれない・・・。


 皮肉にも・・・この異常な場所(戦場)で、ボスが捨てろと言った甘さ(優しさ)が・・・彼女の<日常(正気)>を保ち、この後に起こる”最悪の事態”を迎えたとしても・・・〜Pwiiiii(規制音)〜・・・なるとは、なんとも奇妙な物なのだが・・・。






Villain(ヴィラン)


 「うっ・・・グッ・・・ハァッ!? ハァ、ハァ、ハァ・・・」



N:話は移り変わり・・・逃走をはかろうとしていた”ブノワ”君は、地面に倒れ伏している状態で目覚めるのであった・・・!

 ・・・エッ、何々・・・? 誰が言っていたのも分からなかった(・・・・・・・)上に、セリフの後に、ドライゼ銃による”狙撃音”が響いてたろって・・・!?


 ところがどっこい・・・第一次世界大戦の機関銃掃射そうしゃによる弾丸の嵐を、奇跡的にくぐったラッキーな兵士のように・・・彼もまた、恐慌状態の大混乱に陥った兵士達の内の一人と偶然(・・)、銃声が響いた時と同時に(・・・)打つかリ・・・その兵士が”盾”となった事で一命を取り留めていたのである・・・ッ! 

 更に更に・・・ッ! 今現在の、”地面”と”盾になった兵士”による<サンドイッチのハム>になっている事で、弾丸が貫通されて(ダブルキル)出来た(された)死体だと、ボス達に誤認され・・・エルフ姉弟の狙撃の嵐と、ボス達の奇襲ラッシュから、これまた奇跡的に生き延びていたのである・・・ッ!


 ・・・エッ? 敵のクセして、”ご都合主義”やしないかッ! ・・・って?

 ・・・そんなことを言う”○者の君”ッ! そんな事を言うのなら、ありとあらゆるフィクション媒体ばいたいあつかう会社全てに、君が思う”ご都合主義”だと思う部分を全て書き上げて、”裁判所”に告訴こくそしッ! その告訴全てを勝利の内に収めてうったえ抜いてみよッ! そうしたら、この物語のこの部分を捻曲ネジまげてでも変えてあげよう!

 勿論・・・人類が築き挙げてきた・・・古代(・・)から現代に至るまで(・・・・・・・・・・)の、全ての(・・・)フィクション作品をだぞ・・・!? 無論・・・異論は認めない・・・!


 ・・・エッ? まず無理だろ・・・だって? ・・・何を言っているんだ? 君達が、あらゆる作品に言う「ご都合主義」と言うのは、上記のような文句を”作者が<作品を世に出したいが一心>に、必死に汗水垂らして作り上げた苦肉の策”にケチを付けた上で変えろッ! ・・・と言ってるような物なのだぞ?

 そんな無責任(・・・)に”言論の自由”を解釈して、自身以外にその作品を楽しみにしている○者の諸君の”迷惑”などになっていると考えた事はあるのだろうか・・・? そう責任を感じた事(・・・・・・・)があるだろうか・・・!?

 出来れば・・・これを機会に、人伝ひとづての情報の”良し悪し”で満足するだけでなく・・・自分自身で見聞けんぶんし、じっくりと吟味ぎんみした上で・・・これから巡り合って行く作品達に”正当な評価”を付けて行って欲しい・・・!


 只、個人的には「ご都合主義」と言うのは、<現実で起こりうる”偶然”>を体現した物であり、何百回と見聞しても「現実で起こりうるワケがない、限りなくゼロに近い」・・・と、何十人もの○者の諸君が”現実的リアリティではない”言うのであれば・・・さすがの私でもその「ご都合主義」をかばい立てするナレーションは流せないとだけは言っておく・・・。

 例えば・・・・とある武装組織に襲撃され、崩壊した海上軍事基地の上に突然、”異世界(・・・)の扉が開く”・・・ッ!?


 あッ!? それでは、全ての”異世界(・・・)ラノベ”が本末転倒ではないかッ!?



 「オレは・・・どうして・・・こんな・・・ッ!? あれは・・・何だ・・・!?」



N:おっと・・・今話の展開がシリアス過ぎて、余りにも”道化”になれない余り、つい、話し込んでしまった・・・!

 いけない・・・いけない・・・ンンッ! (咳払い)

 未だに”サンドイッチのハム”なまま、朦朧もうろうとする意識の中・・・ふと視線を見上げた”ブノワ”君は、今までに見た事のない・・・とても奇妙な光景を目にするのであった・・・!



 〜 プパァァァァァァンッン!!! ビッシャァァァァッ! 〜



N:現実と認めたくない彼であったが・・・彼が聞いていた”幻聴”が発せられたと共に、彼の視線の先にあった樹木の上で、一瞬、まばゆいばかりの閃光(・・)同時に走った(・・・・・・)のを目撃したのだ・・・ッ!

 まぁ・・・銃を知らない本人が何かを理解できないのは、仕方がない事だが・・・

 一応、説明しようッ! という訳でこの閃光は、「マズルフラッシュ(発火炎)」と言い、銃弾を飛ばすための発射薬が銃口付近で燃える事で、先程も言ったように一瞬、眩いばかりの光を発するのだ。

 勿論、これも先程の”銃声”と同様、狙撃手スナイパーにとっては”自分はここにいますよ〜”と、主張しているのに代わりなく、これを抑えるために「フラッシュハイダー(消炎器)」や「サプレッサー」と言ったオプション(カスタマイズ)パーツを、銃口に装着して狙撃するのがセオリー(確実な方法)なのだが・・・そんな物もまた、「高性能光学照準器(スナイパースコープ)」同様、まだボス達が”供給サプライ”できるハズもない物なので・・・



 「・・・あそこに・・・あそこに、アルノーを殺した奴がいる(・・・・・・・)のか・・・ッ!?」



N:OH! MY! GOD! ホラァ! バレちゃったじゃあないか!

 誰だ!? 蹂躙じゅうりんが楽しくなっちゃって”短期決戦ガンガンいこうぜ”って、言った奴はッ!?



 「・・・ッ! クソックソクソクソクソクソクソクソクソクソクッソォォォォォォォッ!

 よくも・・・よくも”ダチ”のアルノーをォォォォォォォッ!」



N:HOLY SHIT! 更にヤバッ!?

 ”盾となった兵士”君が偶然にも(この世界基準で)長距離射撃向けの”ロングボウ”を片手に握り、その”矢筒やづつ”も背負っていたのを発見しちゃった”ブノワ”君が、怒り心頭にそれらをぎ取って狙い始めちゃったよッ!

 こんな時にボス達は何をしてんだよッ!?



 「(茂みに隠れている状態で)

 クソッ、また弾切れか・・・ッ! 早くリロードしないと・・・!」


 「ちょ・・・ちょっと! うわっ! ラル君! ワッ!

 ボスの言った作戦通りに・・・ちょっと! 動かないと・・・クッ! ダメでしょ!」



 〜 ブオォォォンッ! ザシャアァァァァ! ブオォォォンッ! ザシャアァァァァ! ギュルオオォォォンッ! ザザザザシャアァァァァ!〜

 (大剣を駆使し、横、縦、回転斬りと、いずれも一撃で敵兵士を真っ二つにしていた)



 「うるせぇ! あんなチマチマした”ジュウ”って、武器は使いにくいだよッ!

 最初ッから、こうやってクソ人間共を叩き斬ってきゃ良かったんだよ!」


 「な・・・何だッ!? この野蛮人共はッ!? ギャアァァァッ!」


 「どっから出てき・・・ウギャアァァァッ!」


 「おいッ! アレ、ヴァイオって領主の・・・パッギャアァァァッ!」



N:お前らァァァッ!? 広場で何してんだァァァァァッ!? ・・・ッ!?

 1、ドライゼ銃のわずらわしさの余り、しびれを切らしたラフィルが勝手に大剣を引っ張りだして暴れ始めた・・・ッ!?

 2、念のため、オルセットに頼んでラフィルを作戦に戻そうとするが、ボスを嫌い過ぎていて制御不能・・・ッ!?

 3、それならと、そのまま暴れさせて”デコイ()”として注目を集めつつ、そのままオルセットには兵士が広場外に逃げないかを監視して貰う・・・


 ・・・って!? 誰一人として”リフィル”の事忘れちゃってるよォォォォォォッ!?

 これがコンバット・ハイ(戦闘依存症)の症状なのかッ!?



 「殺してやる・・・ッ! ブッ殺してやるゥゥゥゥゥゥゥゥッ!」


 「(叫び声にようやく気づいて)ッ!? ・・・しまっ・・・」



 〜 ギギ・・・ギ・・・ッパッヒュウゥゥゥゥゥゥゥン! 〜






>Hero<


 『避けろォォォォォォ! リフィルゥゥゥゥゥゥゥゥッ!』


 『エ・・・・ッ!?』



N:敵の怨嗟えんさまみれな咆哮ほうこうによって、かろうじて正気を取り戻したボスは、弾切れ(・・・)のために射殺できない事から、必死に「コール」でリフィルに呼びかけるッ!

 しかし、彼女が気づいたのはちょうどリロードを終え、銃を構え直した時・・・ッ!



 〜 ヒュウゥン、ウゥン、ウゥン・・・ウゥン・・・・・ッ! 〜



N:迫る”矢”を感知した時・・・リフィルの中では不思議と、自然に思える程に”走馬灯”が流れ始めていた・・・。

 生まれてからの20年の遊び盛りだった幼き日々・・・母に連れられ家の近隣に自生する大好きな”ポワムの実”を探しに行ったりなどした50年までの日々・・・父とラフィルと共に、80年になっても一向に馴染むことのなかった剣術を学んだり・・・130年以降も何故、両親や、ラフィル達が森の動物や魔物達を狩り続けるのだろう・・・と、内心”疑問”と”嫌悪感”を抱きながら、母に「エルフのたしなみ」として・・・弓術きゅうじゅつ弓術の腕を磨いてきた日々・・・そして今も・・・忘れたくても忘れらえない・・・まわしき6年前からの記憶(奴隷時代)と・・・それ以降の真逆と言える・・・常に心の支えとなってくれた”兄さん”達との短い思い出・・・!


 それが・・・今せまる”矢”によって・・・全てなかった事(・・・・・)になる・・・この地獄のような場所や世界から・・・楽になれる(・・・・・)・・・そう・・・納得しかけていた・・・。



 〜 ウゥン、ウゥン・・・ウゥン・・・・・ッ! 〜



 ごめんなさい・・・



 〜 フッ・・・・・ウゥゥゥゥンッ! 〜



 ・・・エッ・・・!?



N:だが・・・”運命”は諦めかけた彼女の逃げる(・・・)という選択肢を許さなかったようだ・・・!

 悟りを開いたかのように体の力が抜けた(・・・・・・・)彼女の体は・・・その体を支えていた樹枝の上で後ろへと倒れていた(・・・・・・・・・・)のだ・・・!

 そして・・・彼女は自身の鼻先をかすめ過ぎる”矢”を見て疑問を抱いていた・・・ッ!



 なんで・・・なんで私は死ななかったの・・・?

 なんで・・・私は生きているの・・・!?

 私は・・・私は・・・多くの命を奪った者(・・・・)として・・・報いを受けて(・・・・・・)当然なのに・・・!



N:散々ボスに叱咤激励しったげきれいされ、自身でも誓いを立て・・・心を頑強がんきょうに保とうとしていた彼女であったが・・・それでも・・・彼女の心には重荷過ぎたようだ・・・。

 しかし・・・倒れて行く彼女の”脚”は太く頑強な樹枝を離れず(・・・)・・・彼女の”手”は、放しても良いハズの「ドライゼ銃」をまだ握り締めて(・・・・・)いた・・・ッ!



 ・・・そういえば・・・私はなんで・・・”矢”が来る時に・・・”ごめんなさい”・・・と思ったのだろう・・・? 兄さん達と別れる・・・から? ラフィルよりも先に・・・行ってしまうから? それとも・・・


 また・・・逃げよう(・・・・)と・・・してたから・・・?



N:言葉の裏に隠された真の意味を察せない(空気を読めない)者は・・・孤独ボッチになりがちだ・・・。

 それが”誰に”通じているかは話は別だが、彼女の「逃げよう」の言葉の守備範囲は、過去にまでさかのぼっていた・・・無論、先程○者の諸君が垣間かいま見た、彼女の”走馬灯”も含めてだ・・・。


 彼女自身に悪意は一切ないが・・・ハッキリ言おう・・・。

 何れの彼女の行動は、どれも自ら”望んではいない”中で行っていた行動だ。

 悲しむ顔を見たくないから・・・いつも家族の笑顔を見たいから・・・そう言った思いから、彼女は行動を起こしていた・・・! 自身の望む”本当の意思”をいつもそむけ・・・逃げて(・・・)・・・。

 ある意味、「淑女のような従順さ」と見れば、彼女の美徳なのかもしれない・・・。

 しかし、裏を返せばそれは、「自身の望みを拒絶されるのを恐れる余り・・・従順と言う”思考をしない逃げ”に走る」とも言える、地に根を生やせない(自我を突き通せない)「観葉植物」のような人生を送ってきたのが、彼女の実態だ・・・。


 そして・・・その”受け入れる”意味を含めて・・・彼女は”逃げる”と形容けいようしていたのだ・・・!


 だからこそ・・・自身の信念を捻じ曲げた行動に・・・!

 その命を奪う行動に・・・・! その”罪”に自らの命で償おう(矢を受け入れよう)とした・・・!  だがッしかし・・・ッ!



 いや・・・違う・・・違うッ! このまま脚の力を抜けば(・・・・・・・)・・・そんな事を考える事自体違うッ!

 何の為に私は生き残れているの・・・ッ! ただラフィルと一緒に居たいから・・・ッ!?

 犯した罪を償うため・・・ッ!? ただ私が生きたいから・・・ッ!? 違う・・・全部違うッ!


 私は・・・私は・・・ッ! 全ての生きとし生ける者達のために・・・



N:一つ、この思いが彼女の中で固まった時・・・彼女の脚に力がもり・・・!



 その者達が理不尽な死を迎えない・・・共生できる世界になるように・・・



N:一つ、その思いが彼女の中で固まった時・・・彼女の体は、反り返って(・・・・・)・・・!



 その私の信念の元・・・兄さん達への恩・・・母さん達の無念・・・それら全てに報いるために・・・ッ!



N:一つ、最後の思いが彼女の中で固まった時・・・彼女の腕は、ドライゼ銃をしっかり構え・・・ッ!



 『私は・・・”戦う”って決めたんですからッ!』



 〜 ぐぐグッ! プパァァァァァァンッン!!! 〜



N:「シルクド○レイユ」や「木下大○ーカス」もびっくりな、”空中ブランコに脚だけでぶら下がる”ように、樹枝から”時計回り”に落ちる勢いを利用して、空中で一瞬「伏射プローン」の姿勢になった瞬間ッ! 瞬時に引き金(トリガー)を引き放ったのだッ!



 「なっ・・・!?」



 〜 ・・・ビッシャァァァァッ! ・・・ぐらっ・・・バタンッ!〜



N:いつの時代も・・・”気高く誇り高い精神”は、時にどんな強い意志よりも勝る事がある・・・。

 ブノワ君が理不尽に思う”眉間に走る一撃”は・・・只々・・・今回、リフィルの意志が・・・彼の望む意志よりも強かった・・・それが呼び寄せた偶然カウンタースナイプに過ぎない・・・!

 偶然の積み重ね(・・・・・・・)こそ・・・人生(・・)なのだ・・・。

 そうく者が世の中にはいるように・・・ッ!



 『ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・・・フゥ・・・・・』



 〜 ズル・・・トサッ 〜



N:・・・いや、しかし・・・空中で一瞬「伏射プローン」の姿勢になること事態に、驚きなのは確かだが・・・

 それ以前に、その行動に至るまで”10秒”も掛からない間に、高速で(・・・)自身の事を思い返したり・・・

 その華奢きゃしゃな姿から思い付かない程の、空中で一瞬「伏射プローン」の姿勢を実現する程の背筋力(・・・) をゆうしていたり・・・

 射撃後・・・逆さ吊りの状態で、”樹上の3m以上ある位置”から、落下中に体を反転させ何事もなく(・・・・・)着地する・・・って・・・!

 流石はエルフ・・・いや、ハイ(・・)エルフだからこそ・・・と言うべきか・・・ッ!?



 「リフィルゥゥゥゥッ! 無事かァァァァァッ!?」


 『兄さん・・・ッ!』



N:着地後、軽く呼吸を整えたリフィルの耳に、ボスの彼女の身を案じる声が響く・・・。

 ふと顔を上げれば・・・それは、彼女の”風の輪郭”に映る”駆け寄って来たボス達の輪郭”であった・・・



 「リルちゃァ〜んッ! リルちゃァァァ〜んッ! 大丈夫ゥゥゥゥッ!?」


 「テメェは黙ってろ! クソ・・・いや、ネコッ! 離れ・・・ろッ! 離れてろッてッ!

 姉ちゃん・・・大丈夫かッ!?」


 『オルちゃん・・・ッ! ラフィル・・・ッ!』



N:抱きつき・・・彼女の身を案じる余り・・・再び泣き虫になりかける”オルセット”・・・。

 それを引っぺがし・・・「自身こそ最も心配する権利があるッ!」・・・と、行動しったいと発言が釣り合わない現状、問題児な彼女の弟の”ラフィル”・・・。



 「すまないッ! リフィル! オレがしっかりしない余りに、さっきみたいな目に合わせちまって・・・ッ! 本当にすまないッ!」


 『だ・・・大丈夫ですから・・・兄さん・・・。頭を上げてください・・・。

 それよりも・・・あの兵士達はもう、いないのですか・・・?』


 「へ・・・兵士の方は、リフィルが倒したので最後だったたんだが・・・そッ、それよりもッ!

 そんな訳にはいくかよッ!? オレガ浮かれた余りだっていうのにッ!?」


 『いいんですよ・・・私には必要な事でしたから・・・』



N:そしてこの戦いの立役者の一人であり、短期決戦アクシデントに急変更させたモノの、勝利を収めさせたのにも関わらず、土下座の姿勢を崩しては直し・・・崩しては直し・・・を繰り返す、問題児ラフィル君よりは胸を張って良いハズの功労者さんは・・・まだ謝り倒す・・・ッ!

 しかし、それを諭すかのように・・・優しくなだめるリフィルの顔は・・・どこか一枚”皮”が剥けたと言うか・・・



 『それに・・・』

 

 「・・・それに・・・?」


 『・・・私は・・・もう・・・逃げません(・・・・・)から・・・!』


 「ッ? ・・・そうか・・・」



N:ボス自身、彼女の心情を悟ったかは定かではないが・・・その顔は、先程の嬉々(・・)とも鬼々(・・)とも取れる恐ろしげ(・・・・)なのは確かだった表情とは打って変わって、仏の御心みこころを知ったかのような非常に穏やかな”微笑”を返すのであった・・・。

 しかし・・・偶然の積み重ね(・・・・・・・)こそ・・・人生(・・)・・・!

 ・・・と言うのなら・・・この勝利が一つの”良き偶然”と言う”光”とすれば・・・



 「お兄ちゃ〜ん! お兄ちゃ〜ん!」


 「・・・んッ? この声は・・・?」


 『・・・エティちゃんの声ですね・・・?』


 「ソンスの実子で兄妹の妹の方だよな・・・? おかしいなぁ・・・? カルカとダースに、あの爆破した小屋(・・・・・・)の地下通路(・・・・・)近づけるな(・・・・・)って頼んだハズだが・・・」


 「ここまで聞こえてるって事は、もう近くまで来てるって事だよね?

 ボク、見てくる!」


 「おっ、おい! オルガ! まだ燃えてんだから勝手に行くな! 危ないぞ!」


 『あっ・・・兄さん! (剣を地面に突き刺し、ささくれている彼の腕を握り・・・)

 ラフィル、兄さん達を手伝いに行って下さい!』


 「・・・ハッ? なんであの人間の手伝いに・・・」



  ~ヒュン・・・バシィ!~

 (久しビンタァァッ!)



 『ラフィル! また勝手に暴れて、兄さんに迷惑を掛けたのは知っているんですからねッ!

 あの瓦礫ガレキの山は兄さん達の手に余ります! だから兄さんを手伝いに行って下さい!』


 「・・・オレがアイツに言われたのは、クソ人間共をブッタ斬る事だけ・・・」



  ~ヒュン・・・バシィ!~

 (再びのビンタァァッ!)



 『ハァ・・・じゃあこうしましょう・・・。

 私も行きますからその”ついで”に片付けて下さい・・・。

 それなら、”私を守る”事は出来ているでしょう・・・!?』


 「・・・チッ、分かったよ・・・姉ちゃん・・・」



N:・・・ンンッ! めが長いッ! ナァガいッ! 渋々、狩猟小屋の瓦礫を退かしに行ったラフィル君達のチョッピリとした”ほのぼのさ”が、憎・ら・し・くッ! なる程長いッ!



 「にィィィウィィィィットォッ!(瓦礫を退ける掛け声) ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・

 手伝ってくれてありがとうな、オルガ・・・。

 ジート〜! エティ〜! 居るのか〜!? (地下通路に繋がる穴に向けて・・・)」


 「お・・・お兄ちゃん・・・!

 (暗闇から瓦礫を掻き分け、恐る恐る出てくる・・・)」


 「・・・エティ、どうしたんだ?

 ダース商会近くの地下通路に隠れてろって言ったじゃあないか・・・?

 後・・・ジートはどうした?」


 「あ・・・あのね・・・あのね・・・帰ってこないの・・・」


 「ッ? ジートが勝手に外に出たのか?」


 「ち・・・違うの!

 お兄ちゃんじゃあなくて・・・カルカお姉ちゃんと・・・ダースおじちゃんの方・・・!」


 「カルカとダース・・・ッ!?

 おいッ! 二人は帰ってきたんだろッ!?」


 「ううん・・・昨日の夜から帰って(・・・・・・・・・)きてないの・・・!」


 「・・・ッ!?」



N:・・・「悪き偶然」という”闇”もあると言うのが・・・世のことわりである・・・。

 (・・・ヨウヤクイエタゾ・・・ッ!)

参考文献

 *Amazon.co.jpの書籍情報を引用しています。



書名:図解 スナイパー (F-Files No.052)


 ISBN-10: 4775314335

 ISBN-13: 978-4775314333





Record(戦績)


Joint Kill(共同撃破数)

 →(エクスプローシブ)(・キル) = 26人



Boss(ボス)

 →射殺(ショット・デス) = 6人

 →殴殺(ストライク・デス) = 3人

 →刺殺(スタビング・デス) = 10人

  (内7人は、オルセットによって気絶させられた者)

 →罠によ(トラップ)る謀殺(・キル) = 5人


 〜計 23人〜



Orsette(オルセット)

 →殴打による気絶(ブロウズ・スタン) = 17人


 〜計 0人〜



Refill(リフィル)

 →射殺(ショット・デス) = 18人

 →罠によ(トラップ)る謀殺(・キル) = 9人


 〜計 32人〜



Ruffle(ラフィル)

 →射殺(ショット・デス) = 3人

 →斬殺(ソード・キル) = 16人


 〜計 19人〜



・・・ハイ、殺伐としたリザルト(結果)報告ですが・・・こう言った事実もハッキリ描く作風兼、彼らの強さの指標として見て頂けたらかと・・・。

因みに、作者は”スナイパー関連のゲーム”や”ゲーム内のスナイパーの役割”は大好物の一つです。(ジュルリ・・・)

 とは言えど、だからと言って彼女リフィルやラフィル贔屓びいきの話ばかりを今後作らないよう配慮しますので、そこはご安心してください。

 自分のスタンスとして「物語に出る主要人物全員に、等しくスポットライトが当たる」ようにするのが、自分の作品作りに対しての理想ですから・・・。


ところで・・・「病気にかかる」の”罹る”は、日常では使うことのない”常用外漢字”らしいですよ? なんで作られたのか・・・?


※2018年11月21日、「マズルフラッシュ(発火炎)」の説明箇所の最後、不自然に「マズルブレーキ」と書いてあった部分を修正しました。


(一応、あれは執筆上、ネット検索にかけるために書いた物です。・・・”N”の発言を”マズルブレーキ(・・・・)”しろ! ・・・とかのネタじゃあないですからねッ!)



※2019年1月17日、「そう・・・リフィルは一切、敵の軍勢に気づかれていなかったのだ・・・!」

・・・の後、<連続して狙撃し続けて>いたの「"ラ"フィル」だったところを、「"リ"フィル」に修正しました。

(違和感を感じていた皆さん、大変申し訳ありませんでした。)

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