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異界の傭兵団~現代スキルで世界統制を目指す~  作者: North.s.Traveller(ノーズトラベラー)
第二章 三匹の”ブタ”
35/66

Mission-24 ”現地調達”ヲ試ミヨ

 余談ですが、以前書いた「補足広場」は、資料などを集めて書くので出来上がりには時間がかかります。

 また、読者の皆さんが「?」と呼んでいる最中に思った事があれば、感想の部分に質問して頂ければ、遅くなれども必ず回答していきますので、よろしくお願いします・・・。


 あっ、分かっている事だと思いますけど、<小説中に関連した事>だけですよッ! <関連した事>ッ!

 (お後、今回は短め、一万字以内です)

 「よう! 安心、安全、安定の武具屋ッ、<アーマート>へよく来たな!

 んで・・・? 何の用で来たんだい? ドデカいアンちゃん?」


 「・・・防具は売ってるか?」



N:現在、何故本人がダサいと称するTシャツ風の丈の短い”チェニック”に、麻のズボンと革靴・・・それらの”中世ファンタジーチックな衣装”を身にまとい、およそマケットの入口から”北西”に位置するこの武器屋で、ややみじめな気持ちで”マッチョな店主”相手に交渉を始めようとしているのかと言えば・・・



 ・・・誰の性で、惨めさが増していると思っているんだよ・・・?



 「アンちゃん、どうした? 急に浮かない顔して?」


 「ッ!? イヤ・・・すまない、ちょっと・・・買うものを再確認していただけですよ」


 「そうか? それなら安心だな!

 言っちゃあ悪いが・・・アンちゃんの身なりがあんまりにも悪いもんだから、てっきり・・・オレがいなくなった時に店に置いてある商品を”お持ち帰り”するだけかと思っちまったよ! 

 アッハッハッハッ!」


 「(・・・さすがにそこまで切羽詰まってねぇ~よ・・・)

 アハハハ・・・いや・・・いい品が多いなって思っていましたからね・・・。

 むしろ、買う気満々ですよ」


 「ほ~う? その身なりながらも中々、粋な事言ってくれるじゃあないか?」


 「(身なりは余計なんだよ・・・スキンヘッドッ!)

 ・・・よく言われます」


 「フンッ、で? 何が欲しんだ?」


 「軽装の”籠手こて”と”すね当て”に、”胸当て”を3つずつ・・・

 それと、”ナイフ”を十本程と・・・できれば”大剣”を1本ください。

 後・・・よろしければ、どれも 頑丈かつ手頃な価格のモノで・・・」


 「手頃ぉ・・・? おいおい、アンちゃん・・・

 蒸し返すようで悪りィが、そんな金を持ってんのか?」


 「(・・・メンドクセェなぁ・・・)

 とりあえず持ってきて下さい・・・」


 「・・・ちょっと待ってな。

 (腰のポケットから出された袋を見て)」



 ・・・やれやれだな。

 バレてなくて穏便だったら、今頃・・・ここだけでも・・・観光気分のテンションアゲアゲで、この武器屋の内装に盛り上がっていたところなのになぁ・・・。

 しかし・・・誰の性なんだか・・・



N:・・・だからと言って、全てをあの”日焼け少年(ラフィル)”の性にだと思うような事は、おかど違いであ~る。



 ・・・お前がさとすなよ・・・。

 てか、思考読むなッ!



N:読まずには~いられない時も~あ~る~♪

 だって~私は~「N」だから~♪



 ・・・もういい。

 今回も、打算的なのは認めるよ・・・。

 ルンルン気分で、買い物をしたけりゃあ・・・あの時は、治療しただけで放ぽって置けばよかっただけの話だからな・・・。

 だが・・・オレだって生きんのに必死なんだ。

 いくら支援物資サプライのおかげで生きながらえようが今のオレの強さじゃあ、一般人から毛が生えた程度・・・ドラゴン相手には”ワンパンKO”されるのがオチだろうからな・・・。



N:やや無自覚すぎるのではないのか?



 バリッバリッ自覚しまくっているわッ!?

 一般人や今までの兵士と比べても”5~10”程度しか能力値が違わないだけだしッ!

 柔らかいハズの”青銅”を殴っても痛いしッ!

 武器の使用制限もキツイしッ!

 転移したのにオレの”チート能力”ってなんだよ!? ”能力カンスト(平均全てが限界値)”とかッ!

 ”魔法コンプ(全属性持ち)”で撃ち放題とかッ!

 転生しても”勇者”とか、”貴族”に”王族”ッ!

 魔物転生でも”ドラゴン”とかで、ブッ壊れ性能(軽く世界を滅ぼせる)ってのが、「チート能力」ってヤツだろォォッ!?



N:・・・”美女の〇乳エルフ”並みに在り来たりすぎる”ひねりのない”設定ですね・・・。

 


 それでも憧れるのが、男なんだよッ! 

 悪いかッ!? オルセット達よりも”ザコ”過ぎるのも悪いのかァッ!? ”美女の〇乳”や、”美女の〇乳エルフ”にうんざりしているのも悪いのかァァァッ!?



N:・・・暴走しすぎである・・・。

 それよりも、今はど~しょうもない事を延々と話すよりも、ここまでの”あらまし”を語る方が有意義なのではないのか?



 大体・・・”相手の事を考えず”に願望を押し付け過ぎなんだよな・・・。

 女性の方だって・・・胸が大きくなりすぎると”肩凝り”がヒドくなる・・・っていうのを小耳に挟んだ事があるし・・・。

 そもそもオレは、”形”と”大きさ”の比率が美しい”バランス派”な胸が好きなワケで・・・。



N:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



 ・・・何か、盛大に”白い目”で見られた気がするが・・・気にしないでおくか・・・。

 さて・・・言われてやるのはしゃくさわるが、体感的に10分以上っても、まだ来ないみたいだし・・・。

 ”オレを見ている誰かさん達”に、”ダース”を捕まえた後に何があったかを、暇潰し程度に語るには丁度いいか・・・。


 まぁ・・・何があったのかをザックリ語れば・・・


 <”ダース”は初めから”味方”だった>


 ・・・というワケだ。



N:手抜きすぎであるッ!



 ・・・ウゼェ・・・

2度も同じようなセリフを言わせようとするんじゃあねェよ・・・。

 2度も同じ事を言うのは”無駄”な事だって、コロネ頭のギャングスターが言ってたぞ・・・?



N:バカな奴だとは認めないッ!

 だって私は・・・



 もういい、話す。

 だからしばらく黙っとけ・・・。



N:・・・・・・・・・・・・・”N”ダカラ・・・



 さて、あの後・・・

 謎の黒マント・・・もとい、あの”商会”の主である”ダース”が長々と語ってくれた話を纏めると・・・。


 何故、オレを襲おうとしたのか・・・?

 それは、オレの”銃”が目当てだったようだ。

 何故なのかって・・・? それを説明すんなら、まずアイツの”過去”について・・・聞いて貰う必要がある。


 アイツがいた場所・・・「ダース商会」は、10年前までは、あんな寂れたボロ商会ではなく、このマケットの領主”お抱え”であった・・・。

 小規模ながらも、優秀な会頭(ダースの父親)と愉快な従業員達による誠実かつ、確かさを持った商売で様々な場所にコネを持った有能な商会であったそうだ。


 だが・・・その翌年、何者かによって、会頭と盟友であった領主が”暗殺”・・・。

 後は貴族や王族じゃあ、よくある”親の地位などを子が継ぐ”<世襲せしゅう制>によって、デシィード家の長男、”モバリティア・デシィード”が家督かとくを継ぎ、領主に任命されたワケだ。

 そして、この時点で10年の時を超えたオレらも含め、ダース商会の運命が狂い始めたワケだ・・・。


 会頭・・・メンドクセェから、もう「父親オヤジ」でいいか・・・。

 ダースの父親は、盟友めいゆうであった前領主の死に悲しみに暮れるのをグッとこらえ、今まで以上に”愛する街の発展のため”にと、死力を尽くして商会の勢力を拡大させようと、古今東西を奔走していたそうだ。


 だが、人生は”一寸先は闇”・・・

 何が起こるか分からないし、無我夢中で走っていれば思わぬものに足元をすくわれてしまう事がある・・・。

 不吉だって? そりゃあそうさ。3年後、父親は莫大な借金を負った・・・新進気鋭の未来ある商会に”投資”した翌日にな。


 んで、その金額は尋常なものではなく、額にして当時の200人余りの全ての従業員の給料が、全く払えなくなる程ものであった。

 それに加え、領主が変わってからというものの、彼らの”お抱え”の称号と一部の”コネ”の”保証金”を毎月納めなくてはならなかったため、余計に首が回らなくなる始末・・・。

 絶望的・・・その一言で表現できてしまう程、商会の存立そんりつは風前の灯火かと思われたが彼の父親は”諦め”という言葉を知らなかったようだ。


 その危機に、父親は王都中の商会という商会に全てに土下座(?)する勢いで頼み込み、なんとかその後の従業員たちが働けるよう便宜を図ったそうだ。

(この時点で”ホワイト社長”ってアダ名を付けたかったぜ・・・)


 しかし、支払い及び、新たな負債による借金の先延ばしなど、様々な手段を講じても、根本的な解決には至らず、彼が百方手を尽くして図った便宜はただの一時凌ぎに過ぎず・・・

 翌年、彼は”処刑”された。たった一回の領主への”保証金”の支払いが遅れただけで・・・。



 「よう! お待たせ! しばらくまともな客が来なかったモンだから、随分と奥にしまい込んじまっていて取り出すのに苦労したよ! アッハッハッハッ!」



N:レトロな八百屋、あるいは駄菓子屋のような陳列ちんれつ方法で並べられていたファンタジーな武具達に目を輝かせつつ、ボスは店内を回りながら”諸君”に語っていたのだが、突如として舞い戻ってきた”武器屋のオヤジ”の大声に思わず”銃”を抜いてしまいそうであった。



 「(そもそも置いてきているからねェ~よ・・)

 そ・・・そうですか・・・。

 ありがとうございます・・・。」



 ・・・話折らないでくれよ・・・

 因みに、アイツ(ダース)が銃を手に入れた経路としては、「領主から”量産のための研究資料”として借りた」らしい。

 ・・・まぁ、借りた”理由”については、さっきまでの”お涙頂戴ちょうだい”的な話と、「権力者や復讐者は大きな力をよくほっする」って、よくありげな事を言えば・・・大方おおかた察する奴は多いと思うが・・・。

 ・・・一応領主がどうやって”オレの銃”を入手したのか・・・大体、”オルセットを売っ払おうとした盗賊団”で予想は付くが、後々ちゃんと調べておかないとな・・・。

 後・・・オレは”根に持っていなきゃあ”こんな話を”1mm”も思ったりもしないからな・・・。



 「あぁ、装備の材質を聞いていなかったが・・・っと、コレでいいか?

 (近づいて木箱を渡しながら)」



 ・・・さて、関係(面倒くさい)ない奴(武器屋のオヤジ)には、さっきまでの”気持ち”を引きらないようにしないとな・・・。



 「態々(わざわざ)、ありがとうございます。

 (受け取って、中身を確認する)

 ・・・やっぱり”青銅”製か・・・(ボソッ)」


 「あぁんッ? なんだいッ!? アンちゃん!

 急にケチをつけるってのは、どういう了見りょうけんだいッ!?」


 「(口に出せねぇって・・・)

 いや・・・”青銅”製の物が多いなァ~って、思わず口に出ちゃっただけですよ・・・

 それよりも・・・なんで、青銅製の武具がこの店には多いんですか?」


 「あっ? ”青銅”を使った武器ばっかなんて、そんなん、当ったり前の話だろ?」


 「いや、当たり前と言われても・・・自分は田舎に住んでいたモノで・・・」


 「おかしなモンだなァ? ・・・まぁ、いい。

 それよりもアンちゃん? その口ぶりだと・・・皮や青銅なんかよりも、”ミスリル”製の装備でも欲しいのか?」


 「(”軽装”で”頑丈”・・・コレで察すると思ったんだけどなぁ・・・?

 まぁいいか・・・オレの悪いクセが久々に出ちまったみたいだし・・・)

 あっ、いえいえそんな大層お高そ〜なモノじゃあなくて・・・”鉄”製でいいんです。鉄で・・・」


 「いいのか?

 一応、ウチにもあるぞ? ミスリル」


 「本当ですかッ!? ・・・じゃなくてッ!

 オヤジさんのご好意はありがたいのですが・・・

 鉄製って、”2000br”ぐらいで買った事のあるリーズナブルなものですし・・・

 それに! それに、チョッピリ、急ぎの用事があるので・・・

 それはまたのご縁で・・・という事で・・・」


 「アッハッハッ! なんだ、オヤジさんって! さっきから、アンちゃんは固ッ苦しいなぁ!

 まぁいい・・・。今回はぁアンちゃんの人柄に免じて、売り込みはここまでにするが・・・そもそも”2000br”なんて、何を買ったんだ? アンちゃん?」


 「・・・えッ? ナイフですけど・・・?」


 「・・・それ、”クズ物”摑まされたんじゃあないか?」


 「いや・・・今でも問題なく使えてますよ・・・?」


 「・・・アッハッハッハッ! まだこんな世の中にも「そんなに”損したいバカ”がいたのか?」・・・って、言っちまうぐらいのイイ奴がいるもんなんだなァ!

 だが、悪いな・・・アンちゃん。そんな”バカ野郎”と同じ値段で売りたい気持ちは、オレも山々なんだが・・・あいにく、今の(・・)この街じゃあやりたくてもやれねぇんだ・・・。

 けど、ど〜しても”鉄”の装備が欲しいんなら最低でも、さっきの財布を3倍くらいに膨らませてから来な! アッハッハッハッ!」


「さ・・・3倍ッ!?」



 おいおい・・・

 最低でも”15万br”近くって・・・。

 ミスリル(魔銀)の感動がかすみそうなボッタくり価格じゃあ・・・ッ!

 ってかッ! ”免じて”・・・って、客に対して何様のつもりなんだよッ!?

 ・・・よし、このツッコミで落ち着ついて・・・。

 ・・・恐らく・・・ないよな?

 少なくとも・・・チラ見に<スキャン>した時に履歴(・・)にはなかった(・・・・)んだ・・・。

 ・・・だけどよ〜仮にコレが”適正価格”だとしても・・・ここに来る前に、仮の宿や、この衣服とかの提供料としてアイツ(ダース)に渡してきた”一週間分の素材”をはたいても、足りなそうな金額じゃあねぇかよ!

 15世紀前の中世かよ・・・ここはッ!?



N:皮、石、銅、青銅せいどう、鉄、はがね・・・

 これは、ある国民的”R(ロール)P(プレイング)G(ゲーム)”にて、登場する武器や防具達の”素材”の強さを一部抜粋ばっすいしたものだが、後者に行くほど素材自体の強度などが”強く”なっていくのは何となく〇者の皆さんには分かるだろうか?

 実はこの装備の入手順・・・古代から現代に至るまでに人間が使ってきた”素材の歴史”と、その”加工難易度”を語るには非常に史実に忠実なチョイスとなっている。


<皮>と<石>は、およそ”200万年前から紀元前1万年前”の間、2つの時代を股に架けた「石器時代」から使われていた人類最古の道具と言える物・・・。


<銅>は現代の”アフガニスタン”などに位置する”紀元前9千年辺り”の中東・・・。


<青銅>は、紀元前”3500年頃”の”エジプト”などで、

 「”銅”は柔らかすぎて武器や農具にイマイチ使えネェ」

 ・・・という、当時のお悩みから開発された、”すず”と”銅”の合金であり、「鉄」が本格的に使われ始める中世ヨーロッパの終わり辺りまで”現役の金属”として使われ続けた古参兵の一人・・・イヤッ、一”金属”である・・・。(余談だが、”十円”も実は青銅製)


そして<鉄>は・・・



 ・・・もういいって。

 買えねぇ事は分かったんだから、仕切り直しだ。

 それにど~せ、長くなるんだろ?



N:隕鉄いんてつとか・・・ヒッタイトとか・・・高炉こうろにたたら製鉄とか・・・言いたい事がまだまだあるのに・・・!



 こっちには、こっちの”尺”があるんだよ。

 ・・・逃げる際のとっさのヒントとかには・・・感謝している。

 だが、お前も見ただろ? 出る際にオルガとかに相当ごねられたワケだし、アイツらを待たせ過ぎちゃあいけないんだよ・・・。



N:・・・



 また時間のあるときにでも”解説”をしてくれ。

 そん時は睡眠学習で聞いてやるからよ・・・。



N:・・・これを語っている際に、少しセンチ・・・にはなっていないが、ボスは武器屋のオヤジが”3分前”から話しかけているのに気づいていなかったようである・・・。



 ・・・はぁ? んな、何ごまかしして・・・


 「ンちゃん? アンちゃんッ!?」


 「ッ!? (マジかよ・・・!)

 な・・・何ですか!?」


「いや~良かったぜ~。

  アンちゃん・・・てっきり、さっきの値段を聞いた瞬間に、通りすがりの”レイス(幽霊)”に魂を持っていかれちまったのかと思っちまったよ!

 アッハッハッハッ!」


 「(笑うのが好きそうなんだろうが・・・ビミョ~にセンスがないんだよな・・・)

 ・・・ハハハ・・・。おっしゃる通りで・・・。

 あまりの高さに意識が飛んでしまいましたよ」



 「まぁ、そう気を落とすなって。

 オレぁ”伝説の鍛冶師”じゃあねェけど、この店の品はどれも一級品だって保証するし、そんなに”鉄製武器”が欲しいのなら、”帝国”に行きゃあ・・・そこらの店でゴロゴロしてるって」


 「(ンッ? 伝説・・・?)

 すみません、その”伝説の鍛冶師”って・・?」


 「それもがぁ!? 帝国に住んでいるドワーフ達の中でも、飛び切り優れた腕を持っているって~ドワーフの爺さんだべ! おメェ、そんなことも知らねがったかッ!?」


 「(知らねェよ・・・異世界だし・・・後、アンタこそ田舎モンっぽいなまりが出てるし・・・)

 お恥ずかしながらも・・・耳にした事は・・」



 「かぁ~もったいねぇ!

 あのどんな武器でもたちまちに作り上げる”いぶし銀なあの人”を知らないなんてッ! もったいなすぎるッ!」



 どんな武器も・・・かぁ・・・。

 どこまでの腕を持っているかは知らねェけど、そんなに腕がいいのなら、”仲間”の候補に入れておくのもいいな・・・。

 そんで仲間にしたら・・・バンズとかで与えた知識を元に、魔導砲(マナ・カノン)とか・・・リアル(スーパー)電磁(・ライトニング)加速砲(レールガン)とか・・・ファンタジーや、SFフィクションならではの・・・ッ!



 「アンちゃん? おい、アンちゃんッ!?」


 「ッ!? な・・・なんでしょうか?」


 「さっきからどうしたぁ・・・?

 ボ~っとしたり、不満そうな顔をしたり・・・挙句の果てには、箱を持ったままヨダレなんか垂らしやがって・・・さては、そんなにオレの武器に惚れたのかぁ~? アッハッハッハ!」


 「(・・・そろそろ帰るか・・・)

 いやぁ・・・すみません・・・。みっともない姿をさらしてしまっていたようで・・・

 ところで、今持ってきて頂いたもののお値段は如何程イカほどなんでしょうか・・・?」


 「あぁん? あ~っ買ってくれるのか! ありがとなッ!

 それなら全部で・・・”49800br”ってとこだなッ!」



 ・・・ギリッギリだな・・・。

 まっ、いっか。交渉とか、後に超絶ムカつく奴になる”ケバブ屋”みたいな事をやっている暇はないだろうし・・・。


 「じゃあ、これで・・・。

 (先程、渡した袋を渡しながら)」


 「まいどありっ! ・・・って、アンちゃん!  おつりはぁ!?」


 「いい武器を提供してくれた気持ち・・・って、事で全額貰っておいてくださいね~」



N:これ以上、しょ~もない冗談を聞かされるのが耐えられなかったのか・・・ボス買った物を入れた袋を担ぎつつ、足早に去ってゆくのであった・・・。



 ・・・って、終わるようにいうんじゃあねぇよ・・・。

 途中、あのスキンヘッドに話をさえぎられちまったけど、アイツ(ダース)に協力する理由を言っていねぇだろ?

 アイツの事を気に入った(・・・・・)理由こそ・・・N・・・お前が普段相手している奴らが聞きたい事じゃあ・・・



 「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」



 ・・・なぁ、今回・・・やけに話が”尻切れトンボ”的に途切れる事が多くないか?


悲鳴の主は果たして・・・”美女”なのか・・・

それとも・・・”ビチョビチョ(・・・・・・)に水をブッ掛けられただけの、赤の他人”なのか・・・?

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