Mission-20 商業都市ヘト”潜入”セヨ
・・・待たせたな。
・・・改め、
大変お待たせしましたッ! m(_ _)m
最近、思うんですが・・・以前、Mission-6で、
<またブックマーク”現象減少”がッ!>
・・・なんて書いていますが、
それは一時期の事・・・
今の自分としては・・・
書いて行く話の中で本当に<面白い!>と
読者の皆さんが思った際に、<ブックマーク>や
<文章、文法評価>のボタンをポチッ!
あるいは<感想>をカタカタ書いて頂けると、
非常に励みになります・・・。
(どこ? と思った方は、最新話を一番下まで
ドラッグすると、<黄色い囲み>中に”評価”、
その更に下にレビュー、感想などの欄が
ありますよ!)
というわけで・・・今後とも「異界の傭兵団」ッ!
よろしくお願いします・・・。 ∠(・`_´・ )
N: <城塞都市>
・・・それは、堅固かつ誰もが越えられない
ような<壁>と、それを取り囲む<堀>によって
強固な守りを固めた<都市>の事を言う・・・。
その歴史は遥かに深く、エジプト、黄河などの
”紀元前”から存在する<世界四大文明>の各地に
おいて誕生していたと言われている・・・。
ファンタジーの世界において当たり前のように
登場する街であるが、その起源はローマ帝国の
”宿営地”が起源と言われ、よく見かける
「跳ね橋」や「城門」などは、ヨーロッパ流の
”味付け”である。
また、日本でも邪馬台国の女王”卑○呼”が
存在していたと言われる「弥生時代」から、
城塞都市と似たような防御機構を持つ、
”集落”が存在していたと言われている・・・。
こうして見てみると・・・いつの時代、
”人間”は、どんな場所であろうと・・・
<便利な事>は似たような形で思い付く・・・と
いうのが、しみじみと分かるのであ〜る・・・。
(《参考:城郭都市 - Wikipedia》様より・・)
☆「・・・だから何度も謝ってんだろ・・・」
「・・・ハァ? 姉ちゃんと一緒に寝ていた奴が
どの面下げて言ってんだよ?
しかも・・・オレにこん〜なッ!
荷物を持たせたり、変な格好をさせたりって・・・
よっぽど、テメェはオレに、”ブッ殺されたい”
ようだな・・・?」
☆「お前が勝手に”リフィル”のを、持つって
言ったし、その変装は、リフィルと”合意”の上で
やったんだろうがッ!?
八つ当たりにも程があるだろッ!?」
『ラフィル・・・
兄さんは悪くないから・・・落ち着いて・・・
(視線で訴えかける)』
「そ〜だよ〜、ラル君〜落ち着きなって・・・。
ボスに八つ当たりしたって、な〜んにも
なんないよ〜」
「・・・やっぱ、クソネコ諸共・・・ブッ殺すッ!」
☆「ダァァァァァァァァッ!?
待て待て待て待て待て待て待て待て待てェ〜ッ!
<40キロ>もある”バックパック”を
振り回すんじゃあ〜な〜いッ!」
・・・ど〜も、
絶賛誤解中かつ、躱した際に”橋”から宙吊り
なっている”ボス”です・・・。
久方ぶりのこの挨拶だが・・・
なんでだろうな・・・?
確実に”チート無双”の道を歩んでるハズなのに、
なんでこんな”惨めそう”な目にばっか、
遭ってんだろうな・・・?
そして・・・
オルセット曰く、ラル君こと”ラフィル”だが・・・
まぁ・・・言ってる事は、無理もない・・・。
だが・・・朝起きたらいつの間にか”オルセット”
と一緒に、オレのベッドに”リフィル”がいた・・・
って、事はいい加減信じてくんねぇかな・・・?
そ・れ・に、道中で・・・
”ヤンキーに絡まれたからハッ倒した”
・・・って、サラッと言うように、”マグズリー”を
<ワンパン>した”バカ力”で襲ってくるのも、
いい加減やめてほしいなぁ!
実力的にオレより強いハズの”オルセット”でも、
単独で”マグズリー”を倒すのは難しいってのに・・
見た時、お兄さんビビちゃったよッ!
実年齢では年下だけど!
ちなみに・・・断じてオレの性じゃあないし、
二人とは一度もアレな事はしていないぞ。
”酒”の性もありえない。 オレは健全な19歳の
大学生だからな・・・・・・元か・・・学生は。
☆「ハァ・・・ハァ・・・助かった・・・
引き上げてくれてありがとな・・・
オルガ、リフィル・・・」
『兄さん・・・大丈夫ですか・・・?
回復魔法・・・かけましょうか・・・?
(跪きながら心配そうに・・・)』
☆「いや・・・橋にぶつかる際、かろうじて
受け身は取れたから大丈夫だ・・・」
「姉ちゃん!
近寄るんじゃあねぇ! 襲われっぞッ!?」
「ハイハイ・・・ボスに手を出すの・・・
いい加減にしてよね・・・
(暴れるラフィルを羽交い締めにしながら)」
『本当にゴメンなさい・・・兄さん・・・』
☆「いいって・・・それよりも、この先にある
商業都市の”門”に着くまでの間・・・
”オレ”じゃあなくて、できる限り”弟”の近くに
いてくれ・・・頼むから・・・」
『・・・』
☆「頼むよ・・・。
これじゃあ・・・いくつ命があっても、
足りねぇって・・・」
『・・・ハイ・・・』
☆「・・・ありがとな・・・。
よしっ、二人とも、着く前にもう一度、
”身だしなみ”は整えといてくれよ。
オルガ、周辺に落ちた荷物がないか、一緒に
確認を頼む。確認後、またあの門を目指すぞ」
「りょ〜かい、ボスゥ。
(羽交い締めを解いて・・・)
ホラッ、いつまでも拗ねてないでその”包帯”
とか・・・”帽子”と・・・”さんぐらす”ッ!
それらを直しなよ、ラル君」
「・・・」
『ラフィル・・・
(悲しそうな表情で見る)』
「ほら・・・
リルちゃんも困ってるよ・・・ラル君?」
「・・・ケッ
(軽く身につけているモノを直し始める)」
☆「・・・ハァ・・・・」
・・・とまぁ、商業都市に繋がる”橋”に
来るまでの間・・・こんな調子が、少なくとも
”5回”は起きている・・・。
というか、リフィル・・・
確認を手伝ってくれたのは有難いが・・・
んな、イヤそうな表情で俯向きながら
オレに”くっついて”歩くのは止してくれよ・・・。
そもそも・・・アンタは”人間”に虐げられてきた
ハズなのに・・・なんで、”エルフ”の弟よりも、
”人間”のオレと、<ベッタリな時間>が
多いんだよッ!?
悪くはないけどなッ!? 悪くないけどッ、
”弟”に目の敵にされるから、できる限り
勘弁して欲しいぜ!
『兄さん? 兄〜さ〜ん?
(見上げつつ、ポンポンと肩を叩きながら)』
「ボ〜スゥ〜? もうちょっとで着くよ〜
(ちょっと”ジト目”で見ながら・・・)」
☆「ッ!?
す・・・すまねぇな・・・二人とも・・・」
・・・また、トリップしていたか・・・。
・・・川を跨ぐ200m近い”橋”を渡る前から、
遠目から見て”強固な要塞”ってのはヒシヒシと
伝わっていたが・・・改めて見ると・・・
城門・・・デカイなぁ・・・。
・・・駐屯中の兵士は門の両脇に”二人”・・・
鉄格子を降ろすタイプの城門で、
”跳ね橋”はナシ・・・。
見張りの為なのか・・・門の上に
赤い”とんがり帽子”のような屋根の”低い塔”が
3つあるのが特徴的だな・・・。
そして、<城壁>・・・
パッと見、高さは”10m”以上・・・厚さは、
”2〜3m”と言ったところか・・・。
現代じゃあ”戦車砲”や”ロケットランチャー”
数発ぐらいで、簡単に壊せそうだが・・・
中世だと”破城槌”や”投石機”で壊す以前に・・・
現代以上の”手間”が掛ってそうで、”城攻め”は、
大変だったんじゃあないかな〜
・・・って、思うな・・・。
「・・・止まれ、
この商業都市”マケット”に何の用で来た?」
・・・ファンタジーの世界だけど・・・
<歴史のロマン>に、もうチョッピリ・・・
浸っていたかったんだけどな・・・。
やっぱ、お約束の”街に入る質問”には、
答えなきゃダメか・・・? 門番さんよッ?
というか・・・<マケット>?
”市場”と”マスケット銃”を合わせたような
名前だな・・・?
☆「・・・これは失礼。
目的は、観光と”人探し”でな。
”ギルド証”かなんかが必要か?」
「・・・持ってるなら見せろ」
そう言って、左の門番が手を伸ばしてきたので
以前の「トルグ村」の冒険者ギルドで作成した
”冒険者ギルド承認証”を見せる。
しっかし、ぶっきらぼうだな・・・
確認もダラダラしてるし・・・。
・・・んっ? 被ってる「鉄帽」が”青み”を
帯びているな・・・。 ということは・・・
「・・・よし、確認した。
ところで・・・御宅ら、随分と
”奇妙な格好”をしているもんだな・・・?」
・・・いいトコだったのに、
話割りやがって・・・。
まっ、この”変装”の理由は一応、考えて
おいたからな。
☆「あぁ、色々と各地を回っていてな。
田舎から出てきて間もなく、生意気に
聞こえちまうかもしれないが・・・
冒険者の仕事ついでに、”趣味”で
ちょっくら、”お宝探し”的な事をしてるんだよ。
”コレ”らは、その”古代の遺物”さ。
(”サングラス”から、目をチラッと見せながら)
んで・・・観光と用事後に、お宝の”儲け”で
後ろの三人とこの街で呑み明かそうと
思っていてな・・・」
・・・とまぁ、嘘も方便だが・・・。
こう言ったよう現在、オレを含めた
「ボス御一行様」は朝方に”アウトドアセール”で
出した”衣類”で、絶賛<変装>中・・・って
ワケだ・・・。
「バカでしょ?」・・・って言う奴が
いるかもしれないが、じゃあ・・・聞きたい。
<木の葉を隠すなら森の中>
・・・と、どこかの神父が言ったように
敵地に怪しまれず、”潜入”するためは、
<現地の服>が必要だとします・・・。
そして・・・現地の服を着るつもりがなかった
オレは、全くその服を持っていませんでした・・。
ですが、幸運な事に6人の”クソ共”が
服をプレゼントしていってくれました・・・。
しかし、4人の服はとある”トラブル”で
燃えてしまいます・・・。
さて・・・残された”現地の服”を、ど〜やって、
オレを含めた”3人”で着るのか・・・?
説明して欲しいもんだ・・・。
・・・”苦肉の策”ってヤツになるが・・・
”素っ裸”に近い服よりも、まだ”変な服”を
着ているって方が、お互いの精神衛生上とか
諸々含めて、よっぽど”マシ”だろうし・・・
普段、見ないモノの分・・・
「マジックアイテム」って事で押し通せそうと、
オレは思ったんだがな・・・。
「ヘェ〜、”獣人の奴隷”にでも付けさせてる
なんて・・・そいつは随分景気のいいこった・・
だが・・・<首輪>はどうした?」
☆「それがねぇ、不思議な事に・・・
遺跡に入った際、強力な”呪い”か何かで
外れちまってね・・・だから・・・
ついでに、この街で付けていこうと思ってな」
・・・できれば、
存在自体、抹消したいけどな・・・<奴隷の首輪>。
「フゥ〜ン・・・そうか。
よし、じゃあ最後にお連れの”二人”の面を
拝ませて貰おうか・・・?」
☆「なんでだ?」
・・・バレてないよな・・・?
「例えそこの二人が”亜人”だろうが、
”金貨”さえ積めば、この街には入れる。
それがこの街の”ルール”だ。
だが、形式上、怪しい奴はどんな人物かを
確認するのも、この街の”ルール”だ。
だから・・・見せろ」
☆「・・・いやぁ、早く入りたいんだが・・・」
「言っとくが・・・身分証を持たない者の”手数料”
を払う気持ちがあろうと、人相等の確認が
最優先事項だ。これは揺るがないぞ。
無論、賄賂は倍以上の金額になるがな・・・」
・・・いや、そこ二人して”ヘッヘッヘッ”的に
笑うって・・・賄賂は否定しろよ・・・。
・・・まぁ、無論、金貨の山どころか・・・
手数料以外は鐚一文、払う気ねぇ〜けど。
☆「ハァ・・・分かりましたよ・・・。
門番の旦那達が言うなら仕方がない・・・。
・・・二人共」
N:内心、「バレませんよ〜に」・・・と、
彼が祈りつつ、背後の二人に合図を送ると
二人は、薄い布でできた肩ぐらいまでの
黒いポンチョ風の衣類に付いていたフードを
取った後・・・ゆっくり・・・と、顔を上げた。
そして、衛兵達が見た二人の顔を現代的に
表現すれば、
「お忍びで観光に来た、ハリウッド女優」と、
「スタントに失敗した、イケメンミイラ男」
・・・と言えるであろう。
「イヤーフラップ」という”耳当て付き帽子”で
特徴的な”エルフ耳”を見事に隠し、大きめの
サングラスで全体的に顔の印象を暈して
いる・・・基本中の基本・・・というよりも、
この世界では違和感バリッバリな
格好なのだが・・・
ただ、細かな違いを言えば、”リフィル”のは
”フリース”材で、サングラスも含め形は”丸み”を
帯びたモノで統一しているのに対し、
”ラフィル”は、軍用の”ワークキャップ”を
彷彿させ、サングラス共々、角ばり少々厳つい
デザインとなっているのが特徴であろう・・・。
・・・しかし・・・ミイラ男・・・
イケメンミイラ・・・プププ・・・。
バリッバリとか、余計だっつ〜のッ!
こ・れ・もッ! ラフィルの”肌”の色でバレない
ための苦肉の策だってッ! 後・・・自分で言って、
笑うなッ!
「うえっ・・・なんだッ?
二人とも目がくり抜かれちまってんのかッ!?」
☆「落ち着いて。二人とも、
オレのコレと同じのを着けているですよ。
ただ・・・二人ともちょっとしくっちまって、
身につけているのがほとんど”呪われている”ん
ですよ・・・」
「そ・・・そうなのか?」
☆「ええ。
ですから、これ以上どうこう取り調べようにも
彼らに触ってしまうと旦那達にも”呪い”が
かかってしまいますよ・・・?」
「し・・・しかしだな・・・」
☆「呪いが拡散してしまうと・・・という」
「呪いが拡散してしまうと・・・ハッ!?」
「ハッヴァニャア!?」『ッ!?』「んっ?」
イヤ・・・オマエらは驚かなくていいよ・・・。
「な・・・なんで・・・わか・・・」
☆「な〜に、なんとなく言うと思った事を
言ってみただけですよ。
それに、”触れなければ”大丈夫な呪いなんで
安心してくださいよ、門番の旦那。
んで・・・手数料はおいくら?」
・・・いい加減、さっさと通せよ?
バレたくないし、早くファンタジーの街を
オレは見たいんだよッ! スカたんッ!
「て・・・手数料は、奴隷は銀貨5枚・・・
それ以外は、銀貨2枚・・・です」
☆「はいっ、じゃあ・・・銀貨9枚な」
これだけなら、
さっさと手数料を先に言えよ・・・。
「た・・・確かに。
(後ろを向き、赤屋根の塔辺りに向けて)
門を上げろ!」
N:その声の後に、重々しい鉄格子の門はジョジョに
上へ上へと吸い込まれてゆく。
・・・が、ボスは待ちきれなかったのか、
しゃがんで通れるぐらいに開くとさっさと
くぐり抜けて行ってしまう。
「あっ、コラッ! 城門が上がるまでは・・・」
☆「すんませんね。待ってられないんで
先に行きますね〜お勤め御苦労さんで〜す!
(早足で去りながら)」
「にゃ〜ね〜!(軽く手を振りながら)」
「な・・・なんだったんだ? アイツらは?」
「ほっとけ・・・。
多分、奴隷を連れてるどっかのお貴族様が
お忍びでこの街に来てんだよ」
「・・・だな。
追いかけても、1brの価値もなさそうだしな
・・・通達もまだ来ていないし、特に問題もない
だろうしな」
「だなだな。
何が目的かは知らんが、久しぶりの”カモ”だ。
いつも通り、この街のため絞らせてもらおうか」
「んじゃあ、戻るとするか。
あいつらを逃さないためにも・・・」
N:そう言うと、二人の門番は再び定位置へと戻り
退屈そうに見張りを再開し始める。
・・・だが、門が再びじまっていく中、
彼らが通達されようとしていた<反逆者>に
なっていく事は、この時の彼らでは
知る由もなかった・・・。
〜閑話休題〜
『ボ〜スゥ〜臭いィィィ〜
(左手で鼻をつまみながら)』
☆『・・・我慢しろ、オルガ。
オレだってこの街の空気には吐き気が
しそうなのを我慢してんだぞ・・・』
『本当・・・森にいた頃が
懐かしくなりますね・・・この空気だと・・・
(右手でマスクを作るように口と鼻を抑えながら)』
「うぷ・・・(左手で鼻と口の両方を抑える)」
・・・ドラ○エや一部のラノベでは取り上げられて
いないが・・・中世ヨーロッパの公衆衛生は・・・
とにかくヒドい・・・の一言に尽きる・・・。
野菜やら、肉などの食べカスやゴミクズが辺りに
散らばり、家の窓近くの地面には、”フンッと”顔を
速攻で逸らしたくなるような”茶色い物体”が
捨てられるなんてのは当たり前。
さらには、死体なんかも処理しきれずに
道端にそのまま捨てられてた・・・なんて
”まもの”と化しそうな事もあったりしたそうだ。
それに、それらを鍋でかき混ぜた・・・あるいは
それ以上にヒドい事で生み出された”毒ガス”と
言ってしまえるような・・・腐乱臭?
とにかく、そのようなヤバい臭いが立ち込め、
その匂いのキツさに、気絶する事も少なくは
なかったと言う・・・。
そして・・・その現実が今まさに、
この歩いている”メインストリート”らしき大通り
までの道のりで、何度も目にし、感じて来た事だ。
☆『オレが領主だったら、即刻、改善したい
案件だな・・・うぷ・・・』
『だ・・・大丈夫ですかっ!? 兄さん!』
『ボスゥ〜!?』
☆「『だ・・・大丈夫だ・・・』
それよりも・・・ラフィル、オマエ達が居た
って言う、”領主館”はまだなのか?
(ボソッと言う)」
「るせェ〜なぁ〜。
今、探してんだよ・・・黙ってろ・・・」
☆「おいおい・・・頼むから・・・
もっと声をちっちゃくしてくれよ・・・
(ボソッと言う)」
「フンッ・・・建物に登れば早ェのによぉ・・・
(悪態をづきつつも、再び、
周囲をゆっくりと見回し始める。)」
☆「ハァ・・・」
『本当・・・街の事とか・・・
すみません・・・兄さん・・・。
あの館からはほとんど出た事がなくて・・・』
☆『いいって。こうやってあてもなく探すのも、
相手の土地の”偵察”的な事になるから、
いいんだよ。
最悪、逃げるルートを考える際に役立つしな』
・・・オレもいつものジャケットとは違う、
新たに出した”黄土色”のスポーツジャケットを
着たりと、”第一印象”を騙す事では抜かりなく
変装をしているが、万が一・・・って事も
あるからな。
『ボスゥ・・・なんか・・・この先・・・
”血”の匂いが強くなってるよ・・・』
・・・しっかし、
(周囲の風景を見回しながら・・・)
「商業都市」って言うもんだから、
もっと・・・こう、商人の声やらなんやらで、
¨賑やか¨だと思ったのに・・・ずいぶんと
人通りもなく寂れているもんだな・・・
☆「¨霧¨も立ち込めたいないのに、
不気味な感じがしてならないな・・・」
〜ザッ、ザッ、ザッ、グッ・・・パオンッ!〜
☆「うおっ!?」
〜ドッシャンッ〜
☆「イッ・・・テッ・・テェェェェ・・・」
「ボスゥ!? 大丈夫!?」
☆「・・・なんとかな。
だが・・・40キロ近い荷物を背負ってっと・・
痛さは尋常じゃあねぇなぁ・・・
(尻の辺りを摩りながら・・・)
それよりも、オレは何を踏んだんだ?」
「?」
「何・・・って、別どうでもいいもんだろ?」
『何・・・をですか?』
☆『あぁ・・・。リフィルは見たのか?』
『見たというか・・・
兄さんが踏んでしまった後・・・あそこの
建物の近くに、転がっていきましたが・・・』
☆『転がっていった?
”ボール”のようなモノなのか・・・』
ファッ!?」
N:リフィルが指差した方向に視線を向けた瞬間ッ!
いつものキザっぷりはどうした? と言わざる
を得ないほど、ボスは青ざめ・・・戦慄したッ!
それは、リンゴでも、木桶でも、冒険者が
うっかりと落とした”兜”でも、”水晶”でもなく、
ボールのようなモノなんかでは済まないモノが、
ボスを転ばせていたのだ!
☆「・・・く・・くっ・・・クビィィッ!?
な・・・なんで・・・なんで・・・
女性の”首”が・・・ッ!?」
N:警戒して「コール」で喋っていたのを忘れ、
こちらへの”ツッコミ”も疎かにしてしまう程に、
ボスのスピリットにダメージを負わせた
茶髪ロングの張本人は、今もドクドクと
”赤い液体”を首下から溢れんばかりに垂れ流し、
ガクブルなボス達からは、乱れた髪の性で
見えにくかったが、
”悲愴と絶望が入り混じったような表情”で
何かを訴えかけるように、熱烈な視線を
送っていた・・・。
ビ・・・ビビるだろッ!? 突然・・・
直に”生首”なんか触れたらよぉ〜ッ!
それにオレは基本、”銃”で戦ってるんだ!
”死体”に触れるような事なんてほとんど・・・
N:動脈確認などは、どう説明するのだろうかッ!?
銃槍やら、切り傷なんかはまだしも、
生首とか、真っ二つとかッ!
唐突なスプラッタなんて、リアルで
ほとんどないだろッ!?
バ・・・バカにするのもいい加減にしろ・・・
〜ワァァァァァァァァァァァァァァァァッ!〜
な・・・なんだ!?
この無数の歓声のような声はどこから・・・ッ!?
☆「・・・なんだ・・・?
あの”台”と”群衆”は・・!?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー〜〜〜
いかがでしたでしょうか?
活動報告でも書いていたのですが、
まだ就活中なので、次回は未定です。
就活が解え次第、またアップ速度を
高めていきたい所存であります・・・。m(_ _)m