Mission-17 ”事情徴収”ヲ打開セヨ(前編)
お待たせしましたッ!
チョット、学校での用事や資料探しに奔走しており
投稿が遅くなってしまいました・・・(汗)
さてさて・・・
「二人のエルフ」の事情や身元などは、
一体どんなモノなんでしょうかねぇ・・・?
(今回、かなり長くなるので、試験も兼ねて
「前・中・後」の3編に分けてお送りします)
N:前回の戦いは、
遣り取り”10分”、戦闘”1分”でお送りしたが、
”現在”は、それからおよそ2時間後・・・
午後11時11分を過ぎた頃から、
この話は始まる・・・。
「・・・? ・・・・・・??
・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?
(朦朧としていたが、
1度目はうっすらと目を覚まし、2度目は
”瞬き”・・・3度目は、完全に目が覚める)」
「あっ! 起きたッ! ボスゥ!
起きて! ボスゥ!」
N:戦いの後・・・4人は焚き火を囲んでいた。
状況としては再び、<焚火>の位置を”中心”に、
半壊したテントのある<北側>から時計周りに、
”ボス”、”オルセット”、”ラフィル”、”リフィル”
・・・という風である。
それぞれの場所には、同じ”ローテーブル”、
”チタンマグ”、”寝袋”が配置され、”ボス”と
ダークエルフの少年、”ラフィル”はまだ眠っており、
ハイエルフの少女”リフィル”を傍で看病していた
”オルセット”が”ボス”を起こしに行ったという
感じである・・・。
オルセットがボスを起こす最中・・・
”リフィル”は体を起こし、辺りを見回す・・・
ここはどこなのだろう・・・? と。
☆「・・・んん・・・後5分・・・」
「もぅ〜ボスゥ! あのエルフの子が起きたよ!」
☆「・・・どっちだ?
(眠い目を擦りつつ、寝ボケながら・・・)」
「白い方! ハイエルフ・・・だっけ?」
☆「そうか・・・フッ・・・ウ〜ン・・・ブッハ!
(寝袋から這い出しつつ、胡座かいた後、
背伸びをする・・・)」
〜コキッ、コキッ!〜
(首が鳴る音)
N:寝袋から這い出たボスは、いつものジャケット
を脱ぎ、一体いつまで”同じの”を着てるんだ?
・・・と思ってしまうような”アレ”なシャツを
着ていたのであった。
☆『・・・何が”アレ”なシャツだ・・・。
”アウトドアセール”で新しく仕入れた、同じ
”吸水速乾”のスポーツシャツだっての・・・
(俯いていたが、また据わった目に・・・)』
「ボ〜スゥ? また確認?」
☆「ッ! す・・・すまない、オルガ・・・。
ウシッ!(顔を叩いて”気合注入”)
待たせたな。 オルガ、状況は?」
「”三角猪”が一匹、突っ込んできたから
いつものように、”素材”だけ取って
処理しといたよ。
後は、まだあの黒い子・・・ダークエルフ
・・・だよね? まだ寝てる・・ボスの方は?」
☆「ま~た、猪公かよ・・・肉・・・
美味いのにもったいないよな・・・(ボソッ)
・・・んっ? アッ! オレか!
・・オレの方は粗方、情報は聞きだした後、
処理しておいた。・・・以外に”銃”にビビって
いたのは有り難かったな」
「うん、ボスも大丈夫そうだね。
・・・あっ! 後、お茶! できてるよ!」
☆「いつも見張り・・・すまないな・・・
(オルセットから”お茶”の入った
”チタンマグ”を受け取り、一口啜った後、
”リフィル”を見る・・・)
フゥ・・・さて、お嬢さん・・・
待たせてすまない・・・怪我の方は大丈夫か?」
「・・・(コクッと、頷く)」
☆「・・・そうか。
(近場のローテーブルに”マグ”を置いた後、
オルセットから更に、”水2Lペット”と
”ケトル”を受け取り、両方を掲げて見せる)
<水>と<お茶>があるんだが・・・
どっちか飲むか?」
「・・・・・・・・・・?
(少し迷うような素振りを見せた後、
目を瞑り、お茶の入ったケトルを指差す)」
☆「フッ・・・珍しい選び方だな・・・。
(”リフィル”のテーブルに置かれた
”チタンマグ”にお茶を注ぐ・・・)
さっ、冷めない内に飲みな・・・
暖ったまんぞ・・・」
「・・・・・・・・・?
(お茶に映る”自分”を見つめた後、
ボスの顔を見る)」
☆「・・・大丈夫だって。
”毒”なんて入ってやしねぇよ・・・
・・・何なら、オレがそのお茶を飲もうか?」
「・・・・・(フルフル)
・・・・・・・・・・・・・・・ッ!?
(再度、お茶に映る”自分”を見つめた後、
ボスの顔を見て、首を横に振る。
そして、¨一口¨お茶を飲むと、
一瞬・・・”ビックリ”したような顔をした後、
凄い勢いで、飲み始める)」
☆「ははッ・・・んな慌てて飲むと、
口・・・火傷するぞ・・・って・・・んッ?」
「・・・・・・・・・・・(ニコリ)
(飲み干したマグを突き出し、微笑む)」
☆「・・・フッ、そんなに気に入ったのか?
ホラ・・・まだたくさんあるから・・・
ゆっくり飲みな・・・」
「ッ!(パァァァ) ・・・・・・・・・・・♪
(ボスから”お茶”を注がれると、破顔したような
大変、怖くも嬉しそうな表情になり、並々と
注ぎ終わった瞬間ッ!
また、すごい勢いで飲み始める・・・)」
☆「ッ!?(10秒で飲み干したマグを突き出され)
は、早いな・・・んッ?」
「・・・・・(スッ、ビッ)
(ボスがお茶を注ごうとすると、マグを引っ込め、
左手でボスが持つ、お茶入り¨ケトル¨を指差す)」
☆「えっ?・・・コレか? コレが、欲しいのか?」
「・・・・・(コクコクコク)」
N:「まさか」・・・と思い、内心・・・
¨冷や汗¨を隠しきれないボスだったが、
特に断る理由もないため、恐る恐るながらも
手に持っていた¨ケトル¨を¨リフィル¨に
手渡した・・・。
すると、彼女は、”右手”を<取っ手>に、
”左手”を注ぎ口のあるケトルの<底の角>に添え、
飲み始めた。
焚き火の明かりによって、闇夜の中に
浮かび上がる、”湯気”と”若草色の煌めき”が
小さな口へと吸い込まれて行く・・・
その様は、フランスのヴェルサイユ、
イギリスのバッキンガム宮殿など、高貴なる者の
¨庭¨にありそうな<ヴィーナスの噴水像>かと
錯覚してしまう程の〈優美さ〉を持ち、
また同時に〈神秘的〉でもあった・・・。
ただし・・・実際にその様を見た時には、
決して、ワイルドな¨右京さん¨と、
言ってはならないッ・・・。
「・・・スゴイ飲むね〜 ボスゥ・・・」
「お・・・おい、本当に・・・大丈夫か・・・?」
N:心配はご無用である。
”カッポッ!”・・・っと蓋を嵌めて開け閉め
するようなタイプではなく、”蝶番”によって
”パカパカ”と開け閉めをするタイプなので、
どこかの”熱々のおでんを持ちネタにする3人組”
のような末路を辿る事はないッ!
☆『(引きつった表情をしつつ)
イヤ・・・そうじゃあなくて・・・あの”ケトル”
オレと彼女が飲んだ分を合わせて優に”3L”は
入っていたモノだぞ・・・
オレが飲んでいたとは言え・・・
残り<2.5L強>を飲み干すのさすがに・・・』
〜 カタンッ 〜
「すご〜い! (オルセット、拍手)」
☆「・・・」
・・・・・飲んじまったよぉぉぉぉぉぉぉぉッ!?
(ボスの心の顔は、
”驚愕”の意味で、劇画調に<破顔>していた・・)
N:・・・以前、問題なしである。
☆「どこがだよッ!?
ただでさえ、ボロボロになる程のダメージを
負ってんのに、熱々のお茶でさらに弱った体に
火傷なんて負った・・・らッ!?」
「うわぁ・・・」
N:二人は、”リフィル”に起きていた・・・
”摩訶不思議”な光景に目を奪われていた・・・。
”蝶”だ・・・ケトルを地面に置き、
両腕を伸ばし、両手も広げて地面に付け、まるで
瞑想をするかのように、目を瞑り・・・
”天”へと、顔を向けていた彼女の周りに・・・
”蝶”が舞っていた・・・
形は・・・北アメリカ南部から南アメリカ・・・
”メキシコ”や”コスタリカ”などにかけて、
生息していると言う・・・”モルフォチョウ”に
近いモノであろうか・・・?
そして・・・エメラルドに似た輝きを放つ、
蝶達は、彼女の周囲に”円”を描くように
集まったかと思えば・・・零距離スレスレで
”螺旋状”に彼女の”頭上”へと舞い上がり、
一箇所に集まったかと思うと・・・
一瞬にして弾け、消えてしまった・・・。
消滅した瞬間・・・大量に宙に撒かれた
”鱗粉”らしき、エメラルド色の光の粉が
彼女に降り注ぎ、ゆっくりと・・・
彼女を包んでゆく・・・。
やがて・・・粉が消え、ゆっくりと
目を開きつつ・・・彼女がボスへと向けた顔は、
”お茶を飲む”以前のリフィルとは、思えない程
<健康>そのものな顔つきになっていた・・・。
「す・・・すごいね・・・ボスゥ・・・」
☆「あぁ・・・
最初は見た瞬間、”ホラー”な顔にビックリしたが
ここまで元気になるとは・・・
・・・見惚れちまう程の光景だったが・・・
正直・・・ファンタジー舐めてたぜ・・・」
N:・・・事実ではあるが・・・
チョッピリどころか、失礼極まりない事を
呟いてしまっている、ボスはさておき・・・
”さておき”・・・じゃあ、ねぇよ・・・。
言われて、<悪い>とは思ったが・・・さすがに
この先を言われるのは・・・なんか、癪だ。
オレが説明する。
オホン・・・
今の彼女の容姿は、オレが今までに
”フィクション”の中で見てきた<エルフ>では、
かなり斬新な容姿じゃあないかと思う・・・。
真っ白・・・と言っても過言じゃあない程の、
透き通ったキレイな<肌>・・・
エメラルドグリーンの<瞳>・・・ここは、
今じゃあ、飽和気味なステレオタイプの
美人”エルフ”そのもののようだが・・・一番の
特徴は、彼女の”髪”だった。
まぁ・・・
オレのリサーチ不足なのかもしれないが・・・
少なくとも、”金”とオレンジっぽい”赤”の
組み合わせした”ハイエルフ”なんてのは、
聞いた事がない。
それにだ・・・”ラフィル”・・・彼女の<弟>と
見比べて、思った事は・・・彼らは<双子>
なんじゃあないか? ・・・という事だ。
キッカケは、さっき言った<髪>。
唐突な話になってしまうが、オレが大好きだった
ステルスアクションゲームの話の中で、
”遺伝子”に関する話があった。
<遺伝子には”優性”と”劣性”がある>
最初はなんとな〜く聞き流していたが、
後に調べた事で、
<遺伝子の”優性”と”劣性”は、
「受け継がれてゆく形」に影響する・・・>
・・・って事が、
”メンデル先生”とかを通じて、分かった訳だ。
まぁ、具体的に言えば、”ヒト”で
例えるなら、目の色が”青”だったり、
ストレートな毛質なら、<劣性>だとか・・・
髪の色が”黒”でだったり、クセ毛な毛質なら
<優性>だとか・・・
生まれた子供に<受け継がれて行く形>・・・
別に言えば、<親から子に現れる特徴>・・・って
のが、”優性”と”劣性”って言えるのかな?
他にも<優先して受け継がれやすい>・・・
とかの話があるが、それも話すとかなり長く
なるんで、ここは割愛な。
んで・・・その話をふと思いだして、
なんとなく、二人に当て嵌めて見てみたら、
二人が、合わせているのかもしれないが・・・
”髪質”と”アシンメトリーな髪型”、
”肌の色”と”目付き”を除けば、背格好などを含め、
<ソックリ>も同然なのだ。
”髪の色の濃度”はパッと見、全く似てない
ようだが・・・よくよく見てみれば、
弟は、泥をかぶったような”金髪”、
姉は、牛乳を足されて薄まった”赤髪”・・・と
姉弟によって特徴が違うが、
混同した”髪の色”も共通している。
ここまで来ると、これだけ似ている理由として、
”生命の設計図”とも言われる<遺伝子配列>を
含め、何もかもがほぼ完全にソックリだと言う
「一卵性双生児」を思い浮かべるのだが・・・
まさか・・・な。
<”異性”の一卵性>なんて・・・<0.01%>にも
満たない確率だって言うしな・・・
てか・・・それよりも・・・
☆「お嬢さん・・・ちょっと失礼するが・・・
なんで・・・さっきから<喋らない>んだ?」
「ッ! ・・・・・(シュン)
(ボスに向けて、微笑んでいた彼女だが
あっ! ・・・とでも言ったように左手を
一瞬、口に当てた後、両手を合わせつつ、
俯いてしまう・・・)」
「ボスゥ〜? 唐突にそんな事を聞くのは
”野暮”ってヤツじゃあないの・・・?」
☆「・・・んな事、言われてもな〜。
(頭を掻きつつ、”困ったな〜”的な感じに)
この後も助けようにも、実は”大悪党”でした!
・・・なんて事があったら、堪ったもん
じゃあねぇよ・・・。
・・・これ以上、話すつもりがないのなら、
申し訳ないが・・・ここに置いていくしか
ないな・・・」
「ど・・・どうして!? ボスゥ!?」
☆「(腕組みして、俯きつつ・・・
目を瞑って、考えるような感じに)
オレは、
ある程度”お人好し”なのかもしれないが、
さすがに<悪人>を助ける程までの、
”お人好し”じゃあないんでね・・・。
ましてや、もし・・・お嬢さん達を助けた際に、
<罪のない人>に”銃口”を向けるなんて事は
絶ッ対ッ!・・・したくないからな・・・」
「ボォスゥッ!
何も聞かずに、決めつけないでよッ!」
☆「オルガ・・・さっき言ったろ?
彼女は、喋っていない。
”一言”でさえも、<声>を発していんだぞ?」
「さっきから喋っているよッ!」
☆「・・・ッ? 喋ってる・・・?
オルガ・・・”なんて”言ってるんだ・・・?」
「え〜と・・・こう・・・
<ア・・・・アッ・・・アァ・・・・アァァ>
・・・って、スゴイ・・・小さい声で。
なんて言っているのかは・・・
解らないけど・・・ものスゴく・・・ボスに、
何かを伝えたそうにしているのは・・・
感じるよ・・・」
N:そう言われたボスは、視線を移すと
先程から胸に左手を当てながら、身を乗り出し、
必死に何かを伝えようとしている”リフィル”の
姿があった。
そこで、彼は<バンディット>のスキルで
補充した残り少ない魔力で、
<視聴強化 Lev.2>のスキルを発動させ、
彼女へと聞き耳を立てた・・・。
すると・・・確かに”微か”ではあるが・・・
ボスの耳には、オルセットの言っていた
<ア・・・・アッ・・・アァ・・・・アァァッ>
・・・という、弱々しく悲痛さを感じてしまう
ような、声が届いていた。
<声を”発せる”が、”喋れない”・・・>
ここでボスは、失礼を承知に普通の人には
”絶対”聞かないような事を”リフィル”に
問い掛けた・・・。
☆「お嬢さん・・・
さっきから失礼な事を言っていて、
申し訳ないが・・・聞いてもいいか?」
「・・・・?
(ちょっと怯えつつ首をかしげる)」
☆「お嬢さん・・・イヤ、”リフィル”。君は・・・
喋”ら”ないんじゃあなくて・・・
喋”れ”ない・・・んだよな・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・(コクン)」
N:ハッ! ・・・とした表情を
見せる彼女であったが・・・
1秒にも満たずに、”頷いて”見せた表情は・・・
<真剣>そのものであった・・・。
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いかがでしたでしょうか?
会話文だけだと、文章の身が持たないという
この事実・・・(汗に泣・・・)
ですが、海外の方が”ボディランゲージ”を
駆使しないと喋りにくいように、
逆に、この小説の<個性>にでもできたらなぁ・・
って思ってます・・・。
それに!
書きたいモノを思いっきり書く!
それが<ライトノベル>の”魅力”なんじゃあ
ないでしょうか!?
(後、ステータスでは載ってませんでしたが、
ボス、かなりのゲーム通です。
これからも”ちょくちょく”例えとかで、
出してくるとは思いますが・・・
翻訳)できるよう、頑張ります・・・)
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☆「・・・載せるなァァァァァァァァァァァッ!」
「・・・ボスゥ?(ジトッ)」
☆「イヤ・・・何でもない・・・
いつもの確認だよ・・・ハハッ・・・」
「・・・・・・・・・・・?(コテン)
(「意味わからない」・・・とでも言う風に
首を傾げていた・・・)」