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異界の傭兵団~現代スキルで世界統制を目指す~  作者: North.s.Traveller(ノーズトラベラー)
第一章 迷い込んだ”異邦人”達
17/66

Contact-15 オレガ・・・

前回、「今日中に出します!」

・・・なんて書きつつ、2日後に出す事になって

しまい、本当に申し訳ありません・・・(極汗)



”小説管理ページ”の<アクセス解析>で、

”何人見ているのか?” ・・・というのが

判ると知り、それで昨日や今日・・・少ないながら

も楽しみに見てきている人達がいるのかぁ・・・と

思い、罪悪感に塗まみれてしまった・・・

今日この頃です・・・。



まぁ・・・そんなわけで、

今後、”連続投稿”する際は、<週or月>以内的に

アバウトに近い内と思って・・・ゆっくり

待って頂けると幸いです・・・。

では、盗賊団との激戦! お楽しみください!

?:一瞬の静寂の後、詰まるような笑い声が

したかと思えば、”槍”の男ラッセルの口が開いた。



「アッハッハッハッハッハッハ!

 なんだ、そのクソみたいな事!?

 ”王国”を乗っ取るだぁ? ・・・んな

 夢物語語る前に、お前は死ぬんだよォォッ!」



 〜フヴォォン!〜



?:何かのスキルを使ったのか、

  槍を突き出し、人間とは思えない早さで

  急速接近する”ラッセル”!

  それに対し、ボスが取った行動は・・・



「ヒャアァ〜ハッアァ〜! !?

 ダクゥワァァァァァァァァァァァ!?」



?:かわした! そして、回っている!

  直立不動の状態から、目に見えない程の

  速さで躱した瞬間! 相手の”槍”を蹴飛ば(フロントキック)し、

  即座に右手首と右肩を掴み、まるで合気道の

  ”回転投げ”の一動作のように、グルグルと

  回っていたのだ! そして・・・!



 〜ガッ! メメッキャアッ・・・ドガ〜ンッ!

  ・・・パラパラパ・・・・〜



?:5回転程したところで、ボスは手を離す!

  そして、素早く相手とは反対の方向に

  1回転したかと思えば、「タフネス」の力を

  纏った<ソバット(飛び後ろ回し蹴り)>を咬ましたのだ!

  喰らったラッセルは、門岩の片方に脚だけを

  出して突き刺さり、ボスが蹴り終わった時には

  岩からは「赤いシミ」がしたたり始めて

  いたのであった・・・。






「後ろがガラ空きだぁぁぁぁぁ!」




?:だが、安心できるのは束の間!

 ボスが”ラッセル”を確認した際に、チャンス! 

 ・・・とばかりに奇襲をかけてきた

 <叫断>の「アッカサ」!

 巨大なバトルアックスを豪快に”縦”に降り、

 ボスを真っ二つにしようと襲い掛かる!



 〜ガンッ! フォンフォンフォンフォン・・〜


「・・・へッ!? ゴフェアァァァァァッ!」



?:だが・・・ボスは乗り越えた・・・。

  その場から右足を大きくずり下げ、

  後ろに下がったかと思えば、”蹴り上げた”のだ。

  重量を優に100キロを越してるような巨大な

  斧を”空中”へと弾き飛ばしたのであった!

   そして、あんまりな出来事にマヌケ面を

  隠しきれない「アッカサ」へと、

  お返しと言わんばかりに強烈な「タフネス」

  付きの<後ろ回し蹴り>を”腹”に目掛けて

  ブチ咬ましたのであった!



「ヤ・・・・ロウ・・・ッ! ガッ・・・!」



 〜ザシュュュュウゥゥンッ!〜



?:そして、

 腹を抱えて蹲り、怨嗟えんさの声を漏らす

 「アッカサ」から数歩・・・真っ直ぐと

 離れたかと思えば、急に止まり、剣道で言う、

 「上段の構え」のような動作を取った。

 すると・・・空中に飛ばされ、超回転する

 斧を、見事に動かずキャッチし、豪快に

 2回転させた後、遠心力を生かした勢いの

 ある<袈裟斬り>を「アッカサ」の頭に

 振り下ろし、見事な”一刀両断”を成したのだ!

 ズシンッ! ・・・と、「アッカサ」の体が

 崩れ落ち、なんとも場違いな”拍手”が響く・・



「すごいな・・・見事しか言いようがない・・・

 武器も持たずに、オレ様の部下を

 倒すなんてな・・・」



?:いつの間にだろうか? 再び岩の後ろに

  隠れていたかのように、盾の男”ウォルド”が

  やる気の無い拍手をしながら現れる・・・。

  それに対し、ボスは先程の一撃で

  抜けなくなった”斧”をポイ捨てし、

  軽く距離をとりつつ、向き合っていた・・。

  ・・・何故か体から”青い陽炎”を

  発しながら・・・。



☆「無ケリャ、奪エバイイ・・・。

  ソレヨリモ、オ前・・・・」



「アァァン?」



☆「”部下”トハ言ッタガ・・・

 ”コイツラ”・・・オ前ノ”仲間”ガ、

 殺サレテイルト言ウノニ・・・

 ”悲シク”無イノカ・・・?」



「・・・それがどうした?」



☆「・・・ハァ?」



「あいつらとは”金”で繋がっていただけの中さ。

 死んだり払えなくなれば”契約終了”・・・。

 また、金を奪って、有能な人材を集めりゃあ

 事足りる・・・」



☆「”奪ワレル”者ノ気持チハ、

 解ッテイルノカ・・・?」



「無いね。と言うか・・・

 考える自体、馬鹿馬鹿しいんだよ」



☆「ナンダト・・・!?」



「だって・・・奪わなくちゃあ、盗賊である

 オレは、生きられないじゃあないか。」



?:やれやれ・・・という心の声が聞こえる

 ような”ジェスチャー”を両手で行いながら、

 さも、理路整然と当たり前のように、

 盾を背負った男(ウォルド)は言う。

 だが・・・一語一句・・・今まで

 彼が言ってきた言葉を聞く度に、

 ボスの据わった”眼”は一層、険しくなっていき

 「鬼の形相」では生温い、それを超えるような

 恐ろしい顔つきになっていく・・・。




「生きるために奪う・・・

 騎士から傭兵・・・傭兵から盗賊へと落ちた

 オレ様が・・・オレ様が、得た”価値観”の

 ど・こ・がッ! いけないっていうんだッ!?

 生きる事のナ・ニ・がッ! 悪いッ!? 

 そこらの魔物や動物! 俺らだってそうだ!

 ”メシ”を食ったりするために、魔物とかを

 ヤッているだろ!? その何が悪いって

 言うんだよ! 聖人君子みたくほざくような事、

 言ってんじゃあェぞッ!」



?:この事を聞いたボスは、

 とてつもない形相で睨んでいたのが

 嘘のように・・・シュン・・・と俯いてしまう

 だが・・・数秒後、今度は別の”恐怖”を

 感じてしまいそうな<虚ろな形相>をして、

 顔を上げた・・・

 ・・・幾人いくにんもの「死」を見てきたような・・・

 そんな顔つきに・・・。



☆「”死”ハ・・・”悲シミ”シカ生マナイ・・・」



「ハッ! そんなの当たり前だろ!

 ”死んで”嬉しいなんて、よっぽど恨まれる

 ような奴がくたばった時しかねェ〜つうッの!」



☆「ダガ・・・”喜バレル死”モアル・・・」



「ハァ!? 言った傍から手の平返すって、

 頭おかしいんじゃあないか?

 バカ言ってる暇があんならさっさと

 くたばらせて・・・」



☆「ジャア・・・”クタバル”ノハ”オ前”ダ・・」



「・・・ハ・・ハァ・・・?」

(急に笑みを浮かべた”ボス”に冷や汗・・・)



☆「息ヲスルヨウニ、人カラ”恨マレル”事ヲシテ

 ソノ”事実”ヲ、自分カラ言ッテイルヨウナ

 ”バカ”ナ奴ガ、生キ続ケルンジャア・・・

 ナァ・・・・・・・・・・・・・・・・・?」

(凶悪な笑みを浮かべる・・・)



「ひ・・・ヒィッ・・・!」



☆「言ウ手間ガ省ケテ、助カッタヨ・・・。

 ・・・最後ニ、聞クガ・・・」



「な・・・なんだ?」



☆「”罪”ヲ償ウ気ハアルカ・・・?」




?:笑みを浮かべつつも、笑っていない

 虚ろな眼で問いかけるボス・・・。

 それに対し、手と足が震え続け、

 歯はガチガチと鳴り、立つのも気を保つのにも

 必死であった・・・。

 だが・・・ウォルドは、確信していた。

 得体の知れない”何か”・・・それを確実に

 この”イカレ野郎”は秘めている・・・。

 戦場を渡り歩いてきた彼の”勘”が、

 そう告げるも、今更気づいた頃には、

 もう”手遅れ”だと思った・・。



 <自分以上の”バケモノ”に

      喧嘩を売ってしまったと・・・。>



 おそらく・・・逃げられない・・・。

 だが・・・30年以上、逃げ続けた彼に、

 ただ”喰われる”選択肢は考えになく、

 飲み込まれそうな”恐怖”を、

 払いのけるかの様に叫ぶ!



「テ・・・テメェこそ・・・

 オレ様の”誘い”を蹴った事を・・・

 後悔しやがれェェェェェェェェェェェェッ!」



 〜ガゴォンッ! ガガガガガガガガガガッ!〜



?:瞬間ッ!

 ウォルドが盾を地面に、突き刺したかと思えば、

 全速力で突撃して来る!

 ボスはこれをヒラリと”ローリング”を躱すが

 ”無傷”ではなかった・・・驚くべき事に、

 ウォルドが盾を引きずらせた際、飛び散った

 巨大な”破片”が空中で静止したかと思えば、

 ボスが回避した瞬間を”待ってました!”

 ・・・と言わんばかりに飛来し、

 襲いかかって来たのだ!


 大きなのを”1発”、小さなのを”数十発”

 喰らってしまったボスだが、しっかりと

 両腕でガードしており、「タフネス」の恩恵も

 あって、傷は浅かった!

 そして、ガード後、”右腕”を伸ばすと、

 魔力によるものなのか、青い光の玉が

 出現したかと思えば、それは即座に弾ける!

 すると、ボスは「フリピス」を握っていた!

 「ガンクリ」を使用したのだ!


 そして、避けた直後、”立ち膝”の状態から、

 左腕を曲げて”台”にし、そこに”フリピス”を

 持った腕を置いた後、数メートル先で壁に

 激突し、背中が”ガラ空き”になっている

 ウォルド目掛けて引き金を引くッ!


 ~キンッ!シュボッ! ズバンッッ!~


 ~ガリョォォォォン! ガキュュュ〜ン!〜



☆「・・・チッ!」



「ハッ! どこから出したかは知らんが、

 お前の自慢の武器でも、さすがにこの”盾”は

 破れそうにないんだな!」



?:なんという怪力だろうか!?

 ウォルドの全身を”軽く”覆い隠す、

 ”全長2m”、厚さ”10cm”、重さは優に

 ”100kg”は、越しているであろう

 長方形の大盾(タワーシールド)をほぼ一瞬にして、

 自身の背後へと引きずり回し、ボスの一撃を

 防いだのだ!


 そして、引きずった勢いを生かし、

 ストレートパンチを放つような体勢になった後

 先程よりも勢いを増して再び突っ込んで来る!



☆「・・・クソッ!」



?:ボスは、避けきれないと思ったのか、

 先程の斧の男に放った<後ろ回し蹴り>を

 突進してくるウォルドの”盾”目掛け、放つ!

 すると、一瞬・・・お互いの力が

 ”拮抗きっこう”したのか、止まったかと思えば、

 ボスが後方に吹っ飛ぶ!



 〜ガッ、ガガッガ、ガッガ! 

 ズザァァァ! ・・・サッ! パァァァ・・〜



「オイオイ! 

 岩の後ろなんかに隠れてど〜すんだ!?

 オレ様を殺すんじゃあなかったのか〜?」



☆「・・・」


 〜カチッ! ビリッ、サラサラサラ・・・

 ビリッ、スコン、シャッ、カッカッ、

 シャッ・・・ビリッ、サラサラサラ・・・

 キンッ! カチチッ!〜



?:無意味に”吹っ飛ばされる”ボスではない。

 ボスは、相手が不安と恐怖で”挑発行為”を

 行うと”直感”で予想し、ワザと

 吹っ飛ばされた後、即座に受け身を取り、

 飛ばされた先の”岩”に隠れて「バレクリ」

 により新たな弾薬を創造し、”リロード”を

 行っていたのだ。

 そして何を思ったのか、相手の”岩弾”が

 飛来してこないのを確かめると、

 今度ボス自身がウォルドへと突っ込んで行く!



「ハンッ! 

 オレ様に突っ込んでくるなんて、

 自殺行為だぜ!?」


?:そう言うとウォルドは、大きく盾を

 振りかぶり、あの槍の越える鉄塊である

 ”大盾”を横薙ぎに叩きつけてこようとする!

 


 ~タッタッタッタッタッタッタッ、ダンッ!

 ・・・キンッ!シュボッ! ズバンッッ!

 グウォンッ! ガキュュュ〜ン!~



?:ボスは、横薙ぎを喰らいそうになる瞬間ッ!

 「タフネス」を生かした跳躍か、”4m22”もの

 大ジャンプで華麗に躱し、今度は”頭上”

 目掛け、引き金を引くッ!

 だが、一瞬で盾を移動させたウォルドは、

 この奇襲に対し、引くことなく、今度は

 ”片腕”でだけで盾をほぼ一瞬で動かし、

 頭上からの銃弾を防ぐッ!

 両者、神業かッ⁉︎ 

 ・・・と言わざるを得ないこの攻防ッ!



 ~ザッ! ザザザザ・・・ドゴッ、ガンッ!〜



☆「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」


「ハハァ〜? も〜うガス欠かぁ?

 そんな壁に寄りかかって、肩で息してちゃあ、

 も〜動けねェ〜だろ?」



?:翻訳スキルによる、イラつく解釈で

 さすがのボスもここで怒り心頭に・・・



☆「イヤ・・・勝負ハ着イテル・・・」



?:な・・・ならないだと〜⁉︎




「・・・ハァ? な・・・何を言ってんだ?」



☆「確カニオレハモウ”クタクタ”ダ・・・

 (右手で銃を上げた後、両手を振りながら、)

 コノ”武器”ハ、モウ”使エナイ”シ・・・

 サッキハ防御ノ為トハ言エ、クソ野郎ノ盾ヲ

 蹴ッテ、右脚ハ”ガタガタ”ダ・・・

 次ニ動クノガ”最後”ダロウ・・・ダカラ・・」



「・・・だから?」



☆「・・真ッ向カラ・・・ソノ”盾”デ来イッ!」



「・・・ハッ! 何を言い出すかと思えば、

 そんなことかよ・・・言われずとも、

 お望み道り、オレ様の自慢のこの”盾”で

 テメェをブッ潰して、この盗賊団の名に

 恥じないよう、そこの壁を

 <赤く染め上げて>やるよッ!」


 〜ガゴォンッ! ガガガガガガガガガガッ!〜



?:そう言うと、ウォルドは

 再び自身の盾を、地面に突き刺したかと思うと

 一気に一回転させ、再びあの”浮遊する破片”を

 出現させた!



「アスタラ・シュタート!」


 〜フォン! フォン! フォン! フォン!

  フォン! フォン! フォン! ・・・〜


☆「・・・ッ!」



「ただし・・・

 テメェを、念入りに痛め続けつつなァァァッ!」



 〜ドッ! ガッガッガッガッガッガッガッ!〜



☆「グウゥ・・・!」


?:恐れているのは判るが、なんと卑怯か⁉︎

 ウォルドは恐らく”土魔法”による、何十発もの

 石飛礫いしつぶてならぬ、「岩飛礫」を

 浴びせ、新たな”奇策”を出されないように

 しつつ、ボスを”盾”で押し潰そうする”策”の

 ようである!

 一方のボスは、飛来する岩を”ガード”する

 だけで精一杯のようだ! 

 動こうとする(・・・・・・)素振りさえも見せない!



 〜ザッザッザッザッザッザッザッザッザッ!〜


「ブッつぶれろよぉォォォォォォォォッ!」



 〜ドッガァァァァァァァァンッ! 

 ・・・パラパラパラパラ・・・・・〜



「フッ・・・やったぞ・・・

 確かな感触もあっ・・・た!?」



?:いないッ! 何処に行った!?

 ・・・思わずセリフを代弁してしまった・・。

 ゆっくりと壁にめり込んだ”盾”を引き抜き、

 壁の”染め上がり具合”を確認した

 ウォルドだったが、そこにペチャンコに

 なっているハズの”ボス”の姿はなかった・・。



「ど・・・何処だ⁉︎ 何処にいる⁉︎」



☆「・・・ここだよ・・・」



「ナッ・・・ニぅゥィィィィィィィッ⁉︎」



 〜ドガッ! メメキウィッ・・・

 ドガ〜ンッ! ・・・スタッ・・・

 グラ・・ズド〜ンッ!〜



?:なんという事だろうか⁉︎

 ボスは<真上>に居た! ウォルドの頭上、

 およそ5m程の高さで、空中で体勢を捻りつつ、

 体を”壁”の方向に向けた後、サ○スも

 ビックリな、”スク○ュー○タック”風に

 体を回転させつつ落下、そのまま「タフネス」

 付きの右脚(・・)による<踵落とし>を、ヤツの頭に

 叩き込んだのだ!

 さすがのウォルドも、これには

 反応しきれなかったのか・・・キレイに

 <クリーンヒット>し、自身の盾が同時に

 覆いかぶさりつつ、仰向けに倒れる・・・。



「ガッ・・・アッ・・タマ・・ガァァ・・・

 ア・タマ・・ガァァ・・・!」





?:余程、強力な一撃だったのか、

 ウォルドの頭はひしゃげていた・・・。

 ボスは、何故か覆いかぶさっていた”盾”を

 自身の後ろへと動かした後、

 ウォルドの頭の近くで、しゃがみ込む・・・



☆「少シハ疑エ・・・

 警戒シテイタクセニ、バカミタク

 突ッ込ンデ来ルカラ・・・”盾”ヲ

 <駆ケ上ガル>ノハ、非常ニ楽ダッタゾ・・・

 流石ハ「赤”壁”盗賊団」ダナ・・・」


 〜ガシッ、ガリガリガリガリ・・・〜



「ッ⁉︎ オ・・・オマエ・・・オレサマノ・・・

 ”タテ”デ・・・ナニ・・・」



 〜ブンッ! ブオンッ! ガンッ!

 メメキウィャア・・ガッ、ガッ、ドカ〜ン!〜



「ガッ・・・ガハァ・・・ガガハァ・・・

 ・・・・・ナッ⁉︎ ヨセッ⁉︎ ヤメロォッ⁉︎」



 〜ゲシャアッ! ゲシャアッ! メキャアッ!

 ゲシャアッ! メキャアッ! メキャアッ!

 ゲッシャアァァァァァァッ! ・・・・〜



?:酷い・・・無情・・・無情に続く”無情”と

 言うべきか・・・。ボスは、盾を奪った後、

 ウォルドに向けて、全力でフルスイングし、

 反対側の壁へと叩きつけた後、ゆっくりと

 地面に転がったウォルドへと近づき・・・

 腹、腹、頭、腹、頭、頭、腹・・・と、

 変わるがわる”強烈な蹴り”を叩き込んで

 いったのだ・・・。

 そして、およそ10分後・・・

 ようやくボスが蹴るのをやめた頃には、

 あの”いぶし銀”な顔はもう見る影もなく、

 醜く晴れ上がり、所々に痛々しい”青痣”が

 できた”ウォルドだった”者がいた・・・。



「ナ・・・ナ・・ン・・・デ・・・・

 ナ・・ン・・・デ、オレ・・サマ・・ガ・・

 コン・・ナ・・・メニ・・・・」





~ウィィ~ン、ピピピピピ!~



-------------------------------------

名前:~Unanalyzable~

<Code Name> ウォルド

年齢:~Unanalyzable~

性別:男性

職業::~Unanalyzable~赤壁ブラッドウォール盗賊団 ボス(暫定)~

属性:~Unanalyzable~


<レベル34>

HP:5/5468(VIT:+127) ー Dying! ー

 (多数の出血、内出血、を検知)

 (複数の骨折を検知、

 鼻骨、両上顎骨及び、頭頂、後頭骨陥没。

 肋骨あばら骨”6本”の損傷、

 前頭骨に大きな¨ヒビ¨を確認。)

 (¨中等度¨の脳震盪のうしんとうを検知。)

-------------------------------------



☆「・・・コレデ、ホボ”同ジ”ダナ・・・」



「ナ・・・ナニ・・イッテ・・・」



☆「オルセット・・・

 オマエラガ”クソ獣人”ッテ、呼ンデイタ

 アノ”奥”ニイル獣人ト同ジ・・・負ッテイタ

 ”痛ミ”ヲ与エタダケダ・・・」



「ナ・・・ンデ・・・ソンナ・・・コトヲ・・」



(ウォルドの頭上付近で、ヤンキー座りし、)

☆「ソレハナ・・・オレノ”モットー”ニ、

 <フィフティ(五分)フィフティ(五分)

 ・・・ッテノガアルカラダ・・・」



「フィフ・・・・・・?」



☆「 <フィフティ(五分)フィフティ(五分)>・・・・。

 ”何事ニモ”対等”デアレ”・・・マァ・・・

 オマエミタイナ”クソ野郎”風ニ言エバ、

 ”同ジ”痛ミ”ヲ知レ”・・・ッテ事ダ・・・。

 ”オルセット”ガ苦シンダ痛ミ・・・

 解ッタカ・・・?」



?:そう言ったボスの表情は、まるで無邪気な

 子供が浮かべるかの如く、最高に愉快そうな

 ”笑み”であった・・・。

 目は・・・”死人”のようであったが・・・。

 そして、立ち上がるとボスは、左腕を

 伸ばしたかと思えば、「ガンクリ」の際に

 出た”光の玉”とは色違いの”赤い光の玉”が

 現れ、弾ける。

 すると、ボスは「早合」を握っていた。

 「フリピス」の弾薬だ。

 創造した弾薬でリロードをする

 ボスであったが・・・何故か”鼻歌”混じりに

 リロードをしているのであった・・・。



「オ・・・オマ・・エ・・ナ・・・グッ⁉︎」



☆「死ニ損ナイハ、ダマッテロ・・・」



?:ウォルドが喋るのさえも、”踏みつけて”

 黙らした挙句、口笛まで吹き始める

 その姿は・・・最早、<外道>としか、

 言いようがなかった・・・。

 そして、リロードが終わり・・・

 左足で踏みつけつつ、再びヤンキー座りを

 したかと思えば、銃口を頭に突きつけた・・・

 表情は・・・先程のままだ・・・。



☆「サテ・・・イイノコスコトハ♪?」



「・・・ッ⁉︎ 

 オマ・・エ・・・ハ・・・イッタイ・・・⁉︎」



☆「<オマエハイッタイ?> アァ〜オレェ♪? 

 オレェノ”ナマエ”ヲ、キイテンノォ〜?♪

 オレェハナァ〜”バ・・・ウウッ⁉︎」




?:どうしたという事なのだろうか・・・?

 あまりにも主人公らしくない、ゲスで不格好な

 止めの刺し方をしようとしていた”ボス”が、

 急に頭を抑え、苦しみだす!

 


☆「チガ・・ウ・・・違・・・ウ・・・

 オレハ・・・オレは・・・」



?:だが・・・それほど激しいモノではなく、

 数秒後には治まると、顔を上げた。

 ・・・そこには、先程にまで誰もが目にした

 瞬間、”狂気”すら感じてしまいそうな

 猟奇的な”笑み”を浮かべるような”ボス”は

 いなかった・・・。


 戦闘中に見せた<鬼の形相>には及ばない

 ものの、その目は険しく”怒り”で燃えていた。

 自身の中で溢れ続ける・・・”正義”という

 感情の名の元に・・・。


 ボスは、体勢を立て直す・・・。


 ヤンキー座りはやめ、シャッキと立ち、

 左で不格好に突きつけていた”銃”を右手に

 持ち替え、ウォルドの頭に狙いを付け・・・

 こう言った・・・。





☆「・・・オレ”が”<ボス>だ。」





 〜キンッ!シュボッ! ズバァァァンッッ!

 ・・・バァァンッッ! ・・・バァンッッ!

 バンッッ! ンッッ・・・・・・・・・〜





?:洞窟に銃声が木霊し、

 ウォルドの”命”が刈り取られる・・・。

 その後、ウォルドの首の頸動脈けいどうみゃくを抑え、

 動かないのを確認した後、ボスは、まるで・・

 先程までの”非礼なる言動”を詫びるかのように

 ウォルドの遺体に向けて”敬礼”をし、

 そっと、傷だらけのオルセットを抱えて、

 盗賊団のアジトを後にしたという・・・。
















〜ピロン!〜




【称号〖Raider(襲撃者)(A)〗を獲得しました】



【称号〖Raider〗の獲得を確認。

 <EXスキル>

 ”バンディット”のインストールを開始します】



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

いかがでしたでしょうか?

もう1話・・・頑張れれば、今日中に

出したいと思いますが、今回、家などの

用事があったとは言え・・・不祥事で

皆さんを待たせてしまったのは事実なので、


チョ〜ット、早いですが・・・

考えていた<新連載>!

「Liberatorsリベレーターズ ~異界からの侵略者~」

・・・という小説も、同時アップしたいと

思います。


こちらも”ゆるり”とやっていくので、

お時間のある方は、是非見てみてくださいね。

(より息抜き的に書くモノです。

 更新速度はなるべく

 早めにしたいと、思っています)


※2017年2月7日、

眠さの余りポカしてしまい、

<ボスが何故空中にいたのか?>

文章の追加と修正をしました。

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