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異界の傭兵団~現代スキルで世界統制を目指す~  作者: North.s.Traveller(ノーズトラベラー)
第一章 迷い込んだ”異邦人”達
16/66

Mission-14 ”格ノ差”ヲ思イ知レ

大変、お待たせしました!

ちょいと前回の告知が”詐欺”になって、

申し訳ないですが・・・。


1章のラストがあまりにも長くなりそうなんで、

3回程に分けます・・・。(汗)


ただし・・・今日中の<連続投稿>をするので

お楽しみ頂けると思います!


タイミングとしては遅くても

”今夜”までには投稿するので、お楽しみに!

『オレだけじゃない! オレだけじゃない!

 あの獣人を殴り続けていたのは、

 ”オレだけ”じゃあないんだよ!』



☆「・・・ホント、胸糞悪いナ・・・」




尋常ではない怒りを叫んだ後、

オレは、爆破したクソ盗賊共の洞窟内で

¨バラし損ねた¨ヤツが残っていないかを、

調べていタ。

 他に人がいようものなら、

〈人質がいるのに、なんて事をしているんだ!?〉

・・・なんて咎められそうな行動だったが、

こんな強行ができたのは、感謝したくは

ないものの、ガリハゲ(ノッポル)のおかげだナ。



アイツを無力化させた後、オレはアイツと、

¨お話し(拷問)¨をしていタ。

 ナニ、人数やアジトの場所、オルセットは、

洞窟内の¨何処ドコ¨にいるのか…?

 たまに機嫌が悪くなる事もあったから、

ご機嫌をとるために、剥ぎ…ましながらナ…。

そんな、軽い世間話をしていたダケサ…。



んで、お話し(拷問)が終わった後は、

急遽”冒険者ギルド”へと向かい、

ファルア女史に”あるもの”を見せに行った。

 眠っていた際、枕元に置いてあった

あの”茶色い水晶”のようなものだ。




・・・ナンデ見せに行ったかって?

ガリハゲとのお話死(拷問)の最中、

赤壁盗賊団の人数が、”50人以上”いると聞き

ハッタリだと思いつつも、内心、

(もしもだが・・・

 本当なら、オレ一人じゃあ

 裁き切れない人数じゃね~かよ・・)

・・・と頭を抱えていたモンダ・・・



何とか打開策はないかと内心を悟られないよう、

考えつつ、お話し(拷問)を続けていると

何気ない一言だったのかもしれないが、

アイツは吐いタ。


 ”3日間、食料が獲れなかった”


・・・と、ポロリと、ぼやいたのダ。




これを聞いた際に、意識が途切れる前に暴発した

”スキャン”の結果に「魔石」って

書いてあった事を、何故か思い出し、

その瞬間、<ピン!> と閃いたのだ。

ある”ラノベ”で読んだ魔石の”効果”を・・・


そして、聞いた結果はビンゴだっタ。



 <魔石は割ると、

  内包していた”魔力”が暴走する>



・・・つまりは魔力による”爆発”が

起きる事が確認できたワケだ。

 なんでも、割って”瞬時”に暴走を起こすらしく、

その際の暴走は凄まじいそうだが、

 反面、魔石は非常に”脆い”モノであり、

実用的に使うのなら、魔力を流して”固め”た後、

即座に投げるか、あるいは、その場で割るか、

落とすかしないといけないらしい。

元Bランク冒険者だった、ファルア女史によれば、

それによって命を助けられた・・・と

浮かない表情をしながらも、話してくれた。


・・・追及するなんて野暮はしてないねェゾ。

去り際に心配されつつも、キチンと

”お礼”と”哀悼の意”は述べておいたからな。




そして、急いで村の中央に放置していた

”チビ野郎”の遺体を回収、後にガリハゲが

デコイ()になるように、チビ野郎を

”デコイの元”に加工シタ後、「バディバンズ」と

セットにあった「コール」で捜索。



場所に着いた後は、

ガリ・・・もう、”エサ”デイイヤ。

エサを送り出し、「バディバンズ」の能力で

オルセットのスキル、<視聴強化>を借りて

エサの会話を”盗聴”。

 ”仲間割れ”等が起きるのを待っている間に、

迅速に爆弾の準備を開始スル・・・。

 持ってきておいた魔石入りの袋に、

ありったけの”火薬”と”鉛玉”をブチ込み、

テープで固定して、準備完了・・・。


後は、エサを処刑、銃を知らないであろう、

盗賊団メンバーに”恐慌状態”に陥らせて

判断を鈍らせたのちベストなタイミング(一か所に集まる)

さらに借りた<クリッカー>で、着火させた爆弾を

<タフネス>による遠投でプレゼントしてやれば

ひとまず、任務ミッション完了コンプリートダ。




☆「・・・ホント、疲れたもんだヨ。

 一網打尽に”ズタズタ”にするのモ・・・。

 オカゲで”魔力”は”スッカラカン”ダシ・・・」




そうボヤくも、冷や汗は流れていル…

 イヤ、予想以上だったからナ…

保険として”魔力を流す”を忘れていたシ…。

「黒色火薬」は、現代じゃあ¨花火¨とか

ぐらいにしか使われていない、少量じゃあ

弱すぎる火薬だからな…。

 だから、魔石の¨爆発力¨に頼ったワケだが…

まさか、気休め程度に¨フラググレネード(破片手榴弾)¨として

機能しないかな~? と思っていれた¨鉛弾¨が

爆発した瞬間、巨大な¨岩¨になって

¨コッチ¨にも飛んできたからな…

 〈こうかはばつぐんだ!〉

・・・とは、こういう事かと思ったヨ…!?




?:心の中の独白に夢中になっているボスに

 突然! 無慈悲なツッコミが如く、

 傍にあった岩が吹っ飛び、ボスに牙を向くッ!



☆「何ダ・・・?」



?:まるで散歩中の犬を平然と避けるかのように、

 人外まっしぐらな”サイドステップ”で

 岩を回避したボスは、据わっていた目を

 より鋭くして、岩が飛んできた(・・・・・)方向を

 見据えていた。

  その奥、約15m程先、複数の岩がある中で

 3mはあろう岩が、門のように壁際に

 転がっている岩と岩の狭間の先に、

 オルセットはいた・・。

  傷だらけの・・・打撲痕や・・出血が・・・

 体中に刻まれた・・・無残な姿で横たわっていた。




☆「・・・オルセット? ・・・オルセット!」



?:さっきまでの据わった表情が嘘のように晴れ、

 無我夢中で駆け寄ろうとするボス・・・。

 ・・・だが、


☆「・・・オルセッ!? ゴハッ!」



?:岩の狭間から現れた巨大な”槍”に

 殴り飛ばされしまう・・・。

 ・・・だが、以前の”マグズリー”戦が

 活きたのか、洞窟の外35m先にまで

 ご退場されるより早く”受け身”を取り、

 少し滑りつつも、岩から3m離れた所で

 止まった。

 


「ホォ~オレ様の一撃を受けて、

 帰りきらないとは、久々に甚振りがいのある奴が

 来るとはなぁ~」



?:そんなワザとらしい大声が岩の後ろから響く。

 そして、ボスの表情が一瞬にして据わったと

 同時に、岩の後ろから現れた、

 ”槍”、”斧”、”盾”を持つ、3つの¨壁¨に

 行く手を遮られてしまうのであった…。



☆「お前ラは何ダ?」


「ハァ~? そりゃあこっちのセリフだっての。

 何でお前みたいな”クソ野郎”に、

 宮廷魔術師級の<ファライヤ>を、

 俺たちのアジトにブチ込まれなくちゃあ

 ならないんだ?」


?:”ジャベリン”を持つ、

 金髪の細マッチョの男が、悪態を吐きつつ言う。




「おい、”ウォルド”、

 さっさとコイツをブッタ切らせろよ」


?:”片刃の大斧バトルアックス”を持つ、

 ”ガリハゲ”に続くスキンヘッドのガチムチ男が

 いかにも”脳筋”らしい事を催促する。




「待て、”アッカサ”。

 イイ事思いついたんだ、少し待て。

 おい、お前。」


?:”大盾タワーシールド”を持つ

 精悍な面構えをした、”いぶし銀”な雰囲気を

 漂わせる男は”アッカサ”と呼ばれた男を

 なだめた後、ボスに質問をした。




☆「ナンダ?」



「今までの一部始終、こっそり

 見させてもらったが・・・

 お前・・・凄い強いんだな。」



☆「ダカラ・・・?」



「なあ・・・悪い話じゃあない。

 俺らの”仲間”にならないか?」



☆「・・・?」



「いやぁ・・・お前には・・・こう・・・

 ”壊滅寸前”までやられて、ブチ殺してやる!

 ・・・って思っていたんだが・・・

 気が変わったって、話だよ。

  実はな話なんだが・・・オレ達・・・

 この先の商業都市「マケット」の領主様()

 仲良し(・・・)なんだよ・・・」



☆「・・・」



「そんで、オレ達は、

 チ〜した”お仕事”を、もらっていたんだ。

 もちろん、金払いが良くて、楽しいヤツをな。

  だがなぁ・・・ここんところその仕事も

 ほとんどないどころか、最近は、後ろにいる

 ”お楽しみ”もさせてはくれない、

 ”クソ獣人”なんかを送り届けるような、

 つまらないモンばかりになってきてな・・・

  な〜んか、一発”ドカ〜ン!”って、

 デカイ事をやりたいと思っていた矢先に・・・

 ”お前”が現れたんだよ」




☆「・・・ナニガ言イタイ・・・?」



「・・・オレらと組んで、

 あの”街”を乗っ取る(・・・・)んだよ」



☆「・・・」



「ホォ〜言葉も出ないか・・な〜に、簡単な話だよ。

  お前を有力な”護衛”として領主様に”献上”する。

 その後に、領主様と二人きりになった際に

 一人ずつ・・・後ろから”ブスリ!”・・・って、

 してくれればいいのさ。 後は・・・」




☆「献上ノ際二、<クソ獣人>ヲ売リ払ッタ”金”デ、

 ”ゴロツキ”ナンカヲ集メテ”攻メル”ンダロ?」



「なんだ、判ってるんじゃあねぇか。

 だったら、さっさとコッチに来て・・・」






☆「ダガ”断ル”・・・」



「・・・ハァ?」



☆「”弓”ノ奴ガ考エテイタ事ヨリモ・・・

 ”チンケ”ナ事シカ考ラレナイ”クズ”二、

 コキ使ワレル、”バカ”ナ考エハ

 シタクナイカラナ・・・」



「テメェ・・・ッ!」



☆「ソレニ・・・ドッチミチ、

 ”盗ミ”ヤ”差別”ナンカヲ続ケル

 オマエラノヨウナ<クソ人間>ヲ

 ”野放シ”二シテオクナンテ、デキナイカラナ・・」



?:これを聞いていた”槍の男”は、

 何をしてもバレバレな動揺を隠そうとしたのか

 震える腕で指差しながら叫んだ!



「て・・・テメェ!

 こ・・この”赤壁盗賊団”の<獄突ごくとつ>の

 ”ラッセル”様に、喧嘩売って、

 タッ・・タダで帰れると思うなよ!」



「そ〜だぞ、

 このオデ、<叫断きょうだん>の”アッカサ”に、

 叩き割られる準備はできてんのか、クソ野郎?」



「テメェ・・・次の一言を、よく考えろよ・・・

 じゃなきゃあ・・・場合によっちゃあ、

 オレ達を殺ったとしても、”国”が動くかも

 しれないんだぞ・・・?」



?:腕組みをしつつ、脅しをかける”ウォルド”。

 僅かな時間ではあったが、両者の間では、

 まるで”荒野の決闘”のように・・・

 お互いがいつ"銃"を抜くのか・・・?

 そのような奇妙な緊張感が数時間にも渡って

 続いているように思えた・・・。

  だが、その静寂も束の間、俯きつつも

 ”ウォルド”を見ていた”ボス”は、

 彼の額から”汗”が流れ落ちるのを見届けた後、

 不敵な笑みを浮かべ、こう言った。







☆「・・・ソウダナ・・・返事ハコウダ。


  ”消エロ”。


 コノ国ヲ、<乗ッ取ル>過程デ、”邪魔”スルナ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「何が”正義”で何が”悪”かはよく判らない」


                  ギッ◯ョマン







2005年 <ちび◯ボ>

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