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異界の傭兵団~現代スキルで世界統制を目指す~  作者: North.s.Traveller(ノーズトラベラー)
第一章 迷い込んだ”異邦人”達
15/66

Contact-13 ¨黒キ力(チカラ)¨ヲ解キ放テ

大変、お待たせしました!

今年最後の投稿になります!


第1章終了時に、連続投稿するモノの作成などに

結構時間がかかってしまいました・・・(汗)

(別に、バイオショ・・・ゴニョゴニョ・・・)


また、この投稿の後に、

一気に<話数の改訂>を行います。

?:その男は、

ある一つの¨運命¨に縛り付けられていた…。

決して「星」を見上げられず、

男は、「泥」を飲み干すように、強いられ続けた。

だが、吐き出し続けた「泥」の中からは、

いつしか、数多の「花」が

芽吹いてゆくのであった…。







『ボ‥‥ゥ‥‥‥ス‥‥‥‥‥‥ボ‥ゥ‥』



☆「!? オルセット!? オルセットなのか!?」



『スゥ‥‥ボ‥スゥ‥ボスゥ‥‥ボスゥ‥』



☆「かなり衰弱してるのか‥‥?

 オイッ!もっと早く案内できないのか!?」



「む‥‥無理言いなさんなよ‥‥ダンナ‥

 只でさえ‥‥ダンナに、足の¨指¨を

 ¨全部¨潰されているんすから‥‥‥

 イタくて‥イタくて‥‥」



☆「るせぇぞ‥‥ガリハゲ野郎。

 なんなら、今すぐにでもお前の

 ¨大事なとこ¨潰して、¨アバズレ¨に

 変えてやってもいいんだぞ‥‥?」



「ひっ!?よく分かんないっすけど、

 それ(・・)をオレに向けるのだけは

 やめてくれッス!」



☆「なら、さっさと歩け。

 案内しないと、テメェの¨命¨はねぇぞ‥」




?:長身、粗末な服、ハゲ頭が特徴的な男に

年代物の¨拳銃¨を突きつけ、

森の中を二人で、ピクニックと

シャレ込んでいる¨男¨がいた。

 彼の名は、「ボス」。

この異世界「ウォーダリア」に迷い混んだ

〈異邦人〉の一人である。


彼は現在、¨絆¨‥‥¨バンズ¨を結んだ

人物と「スキル」など、様々なモノを

¨共有¨可能にする¨スキル¨、

〈バディバンズ〉の派生能力である、

〈コール〉を用いて、¨相棒¨と認めた

獣人の少女「オルセット」を捜索している

真っ最中であった!


因みに、「コール」とは、首の¨頸動脈¨に

〈人差し指と中指を添える〉事で、¨バンズ¨

を結んだ人物と、半径¨50m¨以内なら、

¨念話¨による通信が行える〈EXスキル〉の

一つである!

 ボスはこれを¨応用¨し、¨ハゲ¨が

道案内する最中に¨ウソ¨をついていないか

判別しているのであった!



「痛ッ! ‥‥こ‥ここですぜ‥‥ダンナ‥」



(「コール」で確認し、)

☆「‥‥‥確かにな‥‥。」



?:捜索する事、およそ2時間。

村から¨5㎞¨程離れた森の奥に、

ボスが探し求めていた場所が、存在した。

そこには、¨直径50m¨はあろうか、

ポッカリと口を開けた、

¨洞窟¨が待ち構えていたのである!


その¨洞窟¨から¨20m¨程辺りに

生えていた¨茂み¨の中に二人は身を潜め、

様子を伺っていたのであった‥‥‥



☆「歩哨(見張り)はナシか‥‥不用心なモンだな‥」



「へっ、オレら赤壁は、

 ¨50人¨もいる¨無敵¨の盗賊団だ。

 んなぁ、見張りなんて‥‥」



(グリグリと¨銃¨を押し付け)

☆「黙っとけ」



「へいっ‥‥」



☆「さてと‥‥¨ガリハゲ¨、

 お前‥‥もう行っていいぞ(・・・・・)



「へっ?だ‥‥ダンナ?

 どういう風の吹き回しで!?」



☆「敵とは言え、チャン(・・・)ッと¨案内¨を

 してくれたからな。それと、

 詫びと言っちゃあなんだが、¨治療¨も、

 してやるよ。ほらッ、¨メディケア¨」


 ~ホワワワ~ワァ~ン~



「ンォォォ!

 何だかよく分からないッスけど、足の¨指¨や

 その他¨モロモロ¨ッ!ダンナに殴られた

 とこが全部ッ! 治った気がするッス!」



☆「ついでに、ホラッ」



?:説明し忘れていたが、

彼は、銃と共に担いでいた大きな

¨麻¨らしい袋を¨ガリハゲ¨に手渡した!


「おわっ、と!

ず‥‥ずいぶんと重いッスね‥‥

ていうか‥‥なんか¨臭う¨んッスが‥‥

これ‥‥なんなんスか?ダンナ?」



☆「‥‥お前を閉じ込めていた間に

 狩っておいた、ボアとかの¨肉¨だ。

 腐らないよう、オレなりの特別な

 ¨処理¨を施しておいた。

 お仲間とでも、一緒に食っておきな。」



「お~!ありがたいッス!

 仲間も、きっと喜ぶッス!

 敵だと思って失礼でやしたッスが・・・

 ダンナに感謝ッス!」



☆「い~から、早く行け」



「ありがとうッス! ダンナ!

 では、アッシはこれで!」



?:そう言うと、¨ガリハゲ¨は、

”スタコラッサッサ”と擬音が、つきそうな

勢いで、洞窟へと駆け出し去っていった。

 だが、ボスはかなり”親しく”していた

のにも関わらず、ほくそ笑むと、

両手を地面に向ける。

 すると、次々にモノが出るわ出るや…。

10個以上の「早合」、複数の「布テープ」

そして、一旦止めたかと思えば、

どこから取り出したのか‥‥

ソフトボールくらいの¨何か¨が入った

「小さな袋」を取り出し、一息つく。



☆「‥¨無双¨するにも、一苦労なんてな…。

まっ、オレがあんまし、

苦しく思わない分、まだマシか…

後は、¨バカ¨がどれだけ引っ掛かるか…」



そう言うと、凶悪な笑みを浮かべながら

何かを作り始めるのであった…。











ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Side ー 〈赤壁四天王¨魔弓¨の¨ビンツ¨〉



オレぁ、ビンツ。

「赤壁」って、言う一大組織で、幹部を

やっている。いわば「お偉いサン」ってヤツだ。

オレの他にも「叫断きょうだん」、「獄突ごくとつ」、「絶壁ぜっべき

‥‥なんてメンツで、この組織を纏め上げ

いくつもの村々の壁を¨赤く染め¨てきて

やったが…。

 そんな事、今はどうでもいい。

狙った獲物は逃がさない!

オレ様が一番! 次期¨ボス¨はオレ様だ。


しっかし、「ノッポル」と「チッピ」の奴

遅っせぇなぁ~いつになったら

あの¨ボス¨とか言う、ふざけた名前の奴が

使ってたって言う¨武器¨をブン盗って

くるんだ?


あの”クソ獣人”と一緒に代わり(・・・)を渡さなきゃ、

アイツ(・・・)に絞められるのは、

オレ様だって言うのに‥‥



「クソッ、今日の夜だってのに‥‥

このままじゃあ‥‥オレ様がアイツに

¨協力¨すると見せかけて、

最終的に、オレ様が¨王¨になる計画が‥‥」



「も~どりましたよ~! ビンツのダンナ~!

ひ~さびさの¨肉¨でっせ~!」



「ッ! ノッポルッ! テメー!驚かすなよ!」




クソッ! 心臓に悪いぜ…。

ってか、¨肉¨ってなんだよ!?

確かにここ数日はマトモなモンを

食っちゃあいねぇけど‥‥

他の誰かに聞かせちゃあマズイってのに、

ノッポルの奴‥‥! 他の隊の奴が

集まってきやかったじゃあねぇか!


(「肉だと…」「ニクゥ…」など、

様々な声が聞こえる中…)

「テメェ!オレが言った事忘れたのか!?」



「いや~酷い目に会いやしたよ!」



「オイッ!オレ様は、¨目当て¨のモノ、

ブン盗って来たかって聞いてんだよ!」



「イヤ‥‥それが‥‥‥」



‥‥なんだコイツ?

オレ様から眼を反らしたかと思えば、

急にガタガタ震えやがって‥‥

って‥‥いつの間に、

こんなに集まってやがんだよ‥‥。



「そういえぁ、¨チッピ¨のヤツはどこだ?」



「れ‥‥例の¨ボス¨さん(・・)って人から、

数日後に¨武器¨を盗るって事で、村に

隠れているんすよ!

あっ! そっ‥‥それよりも!¨ボス¨さん(・・)から

¨肉¨を貰ったんッスよ!ハイ‥‥」



‥‥んで、

袋を差し出してくるのは分かるが‥‥

なんか、おかしいな‥‥‥‥。




~ギュルルルゥゥゥゥゥン‥‥!~




‥‥まっ、何か隠してるにせよ、

他のヤツと飯、食った跡で締め上げて、

吐かせればいいか‥‥‥っと‥‥‥!?



「ッ!? ホワァァァァァァイッ!?」



「ど‥‥‥どうしたんでスか? ダン‥!?」



(襟首を両手で捕み、激しく揺さぶりながら)

「テメェ!

この袋の中身は、一体(・・)どういう事だ!?」



「えっ?

‥‥どういう事って‥‥?ヒィゥイッ!?」



~バァァァァァァァァンッ!~(擬音)




?:袋の中身ッ!それは、無惨にも

バラバラにされた¨チッピ¨の死体だった!

袋を開けた瞬間、

二人が恐怖を感じたのは無理もない!

何故なら、バラバラにされた体の所々、特に、

¨首¨に強烈な¨殴打¨されたような跡が残り

切断された目のない〈頭部〉が、

二人を苦悶に満ちた表情で、見ていたのだ!



「ダ‥‥ダダダダンナァ‥‥!

こッ‥こここれは、一体どういう事でェ‥‥」



「・・・どうもこうもテメェ(・・・)がした事だろ!?」



「え‥‥‥?」



「すっとボケんじゃあネェ!

どこのダレがやったかは知んねぇが、

確かに、ここ最近、ボアとかの食える魔物が

急に(・・)狩れなくなって、他のヤツが

腹ァ空かしているのは、解るけどよぉ‥‥

だからって‥‥‥これはナンだぁ!?」



「ダンナ‥‥オ‥‥オレじゃあ‥‥‥」



「うるせぇ!

まともに¨狩る¨も¨戦う¨も出来ねぇ、

三下のお前ら¨二人¨に〈武器を盗ってこい〉

って言う、簡ッ単ッな!¨お仕事¨を

くれてやったのに、武器を盗れなかった上に、

同じオレの隊(・・・・)の同僚を、喰わせよう(・・・・・)

として、まだ言い訳がアンのかッ!?」



(「そうだ!そうだ!」

 という、他のヤツの声が響く中で‥‥)

「だ‥‥ダンナからじゃあ、オレはァ‥‥!」



(片手で、首を掴むのに持ち替え、

 腰に差してあった¨ナイフ¨を取り出し‥‥)

「覚悟‥‥いいよなぁ?」



「や‥‥‥やめぇ‥‥!」



~‥‥‥ズバンッ!~



(ピクピクと痙攣しながら)

「が‥‥‥がはッ‥‥‥」



「‥‥‥はっ?」



~ダラ~ン~(擬音)




「な‥‥何なんだぁ!?これはァ!?」



「ゆ・・”弓”の頭ァ!

 な・・・何が起ってるんスか⁉︎」



(ガリハゲを床に落とし、チラッと見てから、)

「か・・・固まれ・・・」



「へっ?」



「いいから固まれ!」



「いや・・・”弓”の頭ァ・・・なん・・・」



「さっさと動けェ!

 弓矢を使っていねェ”遠距離攻撃”なんて、

 聞いた事もない攻撃に、ノコノコ殺されてェのか⁉︎

 ”オレ”を中心に固まれってんだよッ!」



(下っ端一同、)

「はいィィィィィィッ!」



?:奇妙な音、

急に動かなくなった¨ガリハゲ¨‥‥

これらの現象を”理解”する事の出来なかった彼は、

あまりの”恐怖”に、

<策を練る>という”保身”に走った!

 だが・・・<集まれ>という言葉を

”待っていた”者の<策略>だという事を、

彼は知る由もなかった!



「どこだ・・・? どこからだ・・?

 ここの入り口は、一箇所だけだ・・・

 前方からは、広いと言えど・・・

 ある程度の角度でしか・・・」ボソボソ・・・



「ゆ・・”弓”の頭ァ・・ま・・・まだですかァ⁉︎」



「黙って守ってろ!

 (ここからは”ボソボソ”と・・・)

 ・・・クソ・・・奴が使ってきたのは、

 「ウィドラート」の射出タイプの魔法・・・」



~ ドンッ! 

 ゴロゴロゴロゴロゴロ・・・コツンッ!~



(足元に”何か”がぶつかったのに気付き、)

「・・・か? って、何だこれは?

 う〜ん? ・・・えっ?」



?:魔弓の”ビンツ”が拾い上げたモノは、

<何かの”紐”が付いた、球状のモノ>だった。

紐には、火が付いているようで、

”ジジジジジジ・・・”と特徴的な音を立てつつ、

眩くッ! 実にッ! 

綺麗な火花を散らしているのであった!

そして、何重にも巻かれた包帯のような模様の上

そこにさらに”赤く細い包帯”によって

描かれていた<文字>にッ!

彼は驚いているのであった!















~ 次はお前らの番だ ~







?「伏せろォォォォォォ!

 オルセットォォォォォォォォォォォォォォッ!」




「ふぇ⁉︎ 敵ッ・・・」



~ジジジジジジジジジィッ!

 ドグゥォォォォォウオォォォォォンッ!~










?:けたたましい爆発音の後、爆煙から現れた

洞窟内の光景に、朦朧と目覚めた一人の少女は、

声には出さなかったが、”地獄”を見たらしい。

 その光景とは、江戸時代・・・

「真夜中の”御神木”に相手を見立てた

”藁人形”を釘で打ち込む」という、

<丑の刻参り>という呪術を、

まるで・・・何人もが”呪って”いった後のように、

無数に”縫い付けられた”盗賊達の無残な死体が、

壁を埋め尽くさんばかりに広がっていたという。

 ある者は”片足”がなく、

 ある者は”両腕”が千切れており、

 ある者は”首”がなくなっていた・・・

・・・なんてのは、生温い。

 不自然に体や部位が捻じくれていたり、

洞窟の赤い”シミ”になっている者までいた。

 全て大小、大きさは違えど、<釘>代わりに、

いくつもの、先鋭せんえいな<岩>に縫い付けられてだ。


そして、

少し後に、彼女は地獄と共に”仏”も見た。


彼女の目に微かに見える・・・

洞窟に立っていた”男”らしきシルエット・・・。

そして、頭の中に流れた”音”が、彼女にとっての

”仏”以上とも言える存在が<来てくれた>と、

確信させるのであった!




~ウィィ~ン、ピピピピピ!~




-------------------------------------

名前:オルセット

年齢:17

性別:女性

職業:民間人(プラット族)

属性:無


<レベル:5>

HP:5/1200(VIT:+17) ー Dying! ー

 (多数の出血、内出血、を検知)

 (複数の骨折を検知、鼻骨、両上顎骨、陥没。

 肋骨(あばら骨)”6本”の損傷、

 前頭骨に大きな¨ヒビ¨を確認。)

 (¨中等度¨の脳震盪のうしんとうを検知。)


MP:7/100



[ EXスキル ]

目覚めゆく獅子


[ Strength ]

<タフネス Lev.1.1> ➡ Li/Bo


[ Perception ]

<視聴強化 Lev.2> ➡ Le/Bo


[ Intelligence ]

<スキャン Lev.1> ➡ Li/Bo


[ Magic ]

<メディケア Lev.1> ➡ Le/Bo

-------------------------------------










☆「待たせたなぁッ! クソ盗賊共がぁァァッ!」






?:‥‥「黒き力」が‥‥

 ジョジョに‥‥目覚めようとしてゆく‥‥!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Dying(ダイイング) = 瀕死!

Li/Bo  = Link / Boss

     (接続中)/(ボス)


Le/Bo  = Lend(レンド) / Boss

     (貸し出し中)/(ボス)



・・・やっとになりますが・・・

第1章は、次で最終話になります。

(<異界の傭兵団>はまだ続くよ!)


それでは皆さん、

2016年、大晦日! 良いお年を!



※2017年1月12.26日、

¨ルビ¨ミスの修正、及び、

スキャン時の記載漏れを修正しました。

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