Contact-13 ¨黒キ力(チカラ)¨ヲ解キ放テ
大変、お待たせしました!
今年最後の投稿になります!
第1章終了時に、連続投稿するモノの作成などに
結構時間がかかってしまいました・・・(汗)
(別に、バイオショ・・・ゴニョゴニョ・・・)
また、この投稿の後に、
一気に<話数の改訂>を行います。
?:その男は、
ある一つの¨運命¨に縛り付けられていた…。
決して「星」を見上げられず、
男は、「泥」を飲み干すように、強いられ続けた。
だが、吐き出し続けた「泥」の中からは、
いつしか、数多の「花」が
芽吹いてゆくのであった…。
『ボ‥‥ゥ‥‥‥ス‥‥‥‥‥‥ボ‥ゥ‥』
☆「!? オルセット!? オルセットなのか!?」
『スゥ‥‥ボ‥スゥ‥ボスゥ‥‥ボスゥ‥』
☆「かなり衰弱してるのか‥‥?
オイッ!もっと早く案内できないのか!?」
「む‥‥無理言いなさんなよ‥‥ダンナ‥
只でさえ‥‥ダンナに、足の¨指¨を
¨全部¨潰されているんすから‥‥‥
イタくて‥イタくて‥‥」
☆「るせぇぞ‥‥ガリハゲ野郎。
なんなら、今すぐにでもお前の
¨大事なとこ¨潰して、¨アバズレ¨に
変えてやってもいいんだぞ‥‥?」
「ひっ!?よく分かんないっすけど、
それをオレに向けるのだけは
やめてくれッス!」
☆「なら、さっさと歩け。
案内しないと、テメェの¨命¨はねぇぞ‥」
?:長身、粗末な服、ハゲ頭が特徴的な男に
年代物の¨拳銃¨を突きつけ、
森の中を二人で、ピクニックと
シャレ込んでいる¨男¨がいた。
彼の名は、「ボス」。
この異世界「ウォーダリア」に迷い混んだ
〈異邦人〉の一人である。
彼は現在、¨絆¨‥‥¨バンズ¨を結んだ
人物と「スキル」など、様々なモノを
¨共有¨可能にする¨スキル¨、
〈バディバンズ〉の派生能力である、
〈コール〉を用いて、¨相棒¨と認めた
獣人の少女「オルセット」を捜索している
真っ最中であった!
因みに、「コール」とは、首の¨頸動脈¨に
〈人差し指と中指を添える〉事で、¨バンズ¨
を結んだ人物と、半径¨50m¨以内なら、
¨念話¨による通信が行える〈EXスキル〉の
一つである!
ボスはこれを¨応用¨し、¨ハゲ¨が
道案内する最中に¨ウソ¨をついていないか
判別しているのであった!
「痛ッ! ‥‥こ‥ここですぜ‥‥ダンナ‥」
(「コール」で確認し、)
☆「‥‥‥確かにな‥‥。」
?:捜索する事、およそ2時間。
村から¨5㎞¨程離れた森の奥に、
ボスが探し求めていた場所が、存在した。
そこには、¨直径50m¨はあろうか、
ポッカリと口を開けた、
¨洞窟¨が待ち構えていたのである!
その¨洞窟¨から¨20m¨程辺りに
生えていた¨茂み¨の中に二人は身を潜め、
様子を伺っていたのであった‥‥‥
☆「歩哨はナシか‥‥不用心なモンだな‥」
「へっ、オレら赤壁は、
¨50人¨もいる¨無敵¨の盗賊団だ。
んなぁ、見張りなんて‥‥」
(グリグリと¨銃¨を押し付け)
☆「黙っとけ」
「へいっ‥‥」
☆「さてと‥‥¨ガリハゲ¨、
お前‥‥もう行っていいぞ」
「へっ?だ‥‥ダンナ?
どういう風の吹き回しで!?」
☆「敵とは言え、チャンッと¨案内¨を
してくれたからな。それと、
詫びと言っちゃあなんだが、¨治療¨も、
してやるよ。ほらッ、¨メディケア¨」
~ホワワワ~ワァ~ン~
「ンォォォ!
何だかよく分からないッスけど、足の¨指¨や
その他¨モロモロ¨ッ!ダンナに殴られた
とこが全部ッ! 治った気がするッス!」
☆「ついでに、ホラッ」
?:説明し忘れていたが、
彼は、銃と共に担いでいた大きな
¨麻¨らしい袋を¨ガリハゲ¨に手渡した!
「おわっ、と!
ず‥‥ずいぶんと重いッスね‥‥
ていうか‥‥なんか¨臭う¨んッスが‥‥
これ‥‥なんなんスか?ダンナ?」
☆「‥‥お前を閉じ込めていた間に
狩っておいた、ボアとかの¨肉¨だ。
腐らないよう、オレなりの特別な
¨処理¨を施しておいた。
お仲間とでも、一緒に食っておきな。」
「お~!ありがたいッス!
仲間も、きっと喜ぶッス!
敵だと思って失礼でやしたッスが・・・
ダンナに感謝ッス!」
☆「い~から、早く行け」
「ありがとうッス! ダンナ!
では、アッシはこれで!」
?:そう言うと、¨ガリハゲ¨は、
”スタコラッサッサ”と擬音が、つきそうな
勢いで、洞窟へと駆け出し去っていった。
だが、ボスはかなり”親しく”していた
のにも関わらず、ほくそ笑むと、
両手を地面に向ける。
すると、次々にモノが出るわ出るや…。
10個以上の「早合」、複数の「布テープ」
そして、一旦止めたかと思えば、
どこから取り出したのか‥‥
ソフトボールくらいの¨何か¨が入った
「小さな袋」を取り出し、一息つく。
☆「‥¨無双¨するにも、一苦労なんてな…。
まっ、オレがあんまし、
苦しく思わない分、まだマシか…
後は、¨バカ¨がどれだけ引っ掛かるか…」
そう言うと、凶悪な笑みを浮かべながら
何かを作り始めるのであった…。
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Side ー 〈赤壁四天王¨魔弓¨の¨ビンツ¨〉
オレぁ、ビンツ。
「赤壁」って、言う一大組織で、幹部を
やっている。いわば「お偉いサン」ってヤツだ。
オレの他にも「叫断」、「獄突」、「絶壁」
‥‥なんてメンツで、この組織を纏め上げ
いくつもの村々の壁を¨赤く染め¨てきて
やったが…。
そんな事、今はどうでもいい。
狙った獲物は逃がさない!
オレ様が一番! 次期¨ボス¨はオレ様だ。
しっかし、「ノッポル」と「チッピ」の奴
遅っせぇなぁ~いつになったら
あの¨ボス¨とか言う、ふざけた名前の奴が
使ってたって言う¨武器¨をブン盗って
くるんだ?
あの”クソ獣人”と一緒に代わりを渡さなきゃ、
アイツに絞められるのは、
オレ様だって言うのに‥‥
「クソッ、今日の夜だってのに‥‥
このままじゃあ‥‥オレ様がアイツに
¨協力¨すると見せかけて、
最終的に、オレ様が¨王¨になる計画が‥‥」
「も~どりましたよ~! ビンツのダンナ~!
ひ~さびさの¨肉¨でっせ~!」
「ッ! ノッポルッ! テメー!驚かすなよ!」
クソッ! 心臓に悪いぜ…。
ってか、¨肉¨ってなんだよ!?
確かにここ数日はマトモなモンを
食っちゃあいねぇけど‥‥
他の誰かに聞かせちゃあマズイってのに、
ノッポルの奴‥‥! 他の隊の奴が
集まってきやかったじゃあねぇか!
(「肉だと…」「ニクゥ…」など、
様々な声が聞こえる中…)
「テメェ!オレが言った事忘れたのか!?」
「いや~酷い目に会いやしたよ!」
「オイッ!オレ様は、¨目当て¨のモノ、
ブン盗って来たかって聞いてんだよ!」
「イヤ‥‥それが‥‥‥」
‥‥なんだコイツ?
オレ様から眼を反らしたかと思えば、
急にガタガタ震えやがって‥‥
って‥‥いつの間に、
こんなに集まってやがんだよ‥‥。
「そういえぁ、¨チッピ¨のヤツはどこだ?」
「れ‥‥例の¨ボス¨さんって人から、
数日後に¨武器¨を盗るって事で、村に
隠れているんすよ!
あっ! そっ‥‥それよりも!¨ボス¨さんから
¨肉¨を貰ったんッスよ!ハイ‥‥」
‥‥んで、
袋を差し出してくるのは分かるが‥‥
なんか、おかしいな‥‥‥‥。
~ギュルルルゥゥゥゥゥン‥‥!~
‥‥まっ、何か隠してるにせよ、
他のヤツと飯、食った跡で締め上げて、
吐かせればいいか‥‥‥っと‥‥‥!?
「ッ!? ホワァァァァァァイッ!?」
「ど‥‥‥どうしたんでスか? ダン‥!?」
(襟首を両手で捕み、激しく揺さぶりながら)
「テメェ!
この袋の中身は、一体どういう事だ!?」
「えっ?
‥‥どういう事って‥‥?ヒィゥイッ!?」
~バァァァァァァァァンッ!~(擬音)
?:袋の中身ッ!それは、無惨にも
バラバラにされた¨チッピ¨の死体だった!
袋を開けた瞬間、
二人が恐怖を感じたのは無理もない!
何故なら、バラバラにされた体の所々、特に、
¨首¨に強烈な¨殴打¨されたような跡が残り
切断された目のない〈頭部〉が、
二人を苦悶に満ちた表情で、見ていたのだ!
「ダ‥‥ダダダダンナァ‥‥!
こッ‥こここれは、一体どういう事でェ‥‥」
「・・・どうもこうもテメェがした事だろ!?」
「え‥‥‥?」
「すっとボケんじゃあネェ!
どこのダレがやったかは知んねぇが、
確かに、ここ最近、ボアとかの食える魔物が
急に狩れなくなって、他のヤツが
腹ァ空かしているのは、解るけどよぉ‥‥
だからって‥‥‥これはナンだぁ!?」
「ダンナ‥‥オ‥‥オレじゃあ‥‥‥」
「うるせぇ!
まともに¨狩る¨も¨戦う¨も出来ねぇ、
三下のお前ら¨二人¨に〈武器を盗ってこい〉
って言う、簡ッ単ッな!¨お仕事¨を
くれてやったのに、武器を盗れなかった上に、
同じオレの隊の同僚を、喰わせよう
として、まだ言い訳がアンのかッ!?」
(「そうだ!そうだ!」
という、他のヤツの声が響く中で‥‥)
「だ‥‥ダンナからじゃあ、オレはァ‥‥!」
(片手で、首を掴むのに持ち替え、
腰に差してあった¨ナイフ¨を取り出し‥‥)
「覚悟‥‥いいよなぁ?」
「や‥‥‥やめぇ‥‥!」
~‥‥‥ズバンッ!~
(ピクピクと痙攣しながら)
「が‥‥‥がはッ‥‥‥」
「‥‥‥はっ?」
~ダラ~ン~(擬音)
「な‥‥何なんだぁ!?これはァ!?」
「ゆ・・”弓”の頭ァ!
な・・・何が起ってるんスか⁉︎」
(ガリハゲを床に落とし、チラッと見てから、)
「か・・・固まれ・・・」
「へっ?」
「いいから固まれ!」
「いや・・・”弓”の頭ァ・・・なん・・・」
「さっさと動けェ!
弓矢を使っていねェ”遠距離攻撃”なんて、
聞いた事もない攻撃に、ノコノコ殺されてェのか⁉︎
”オレ”を中心に固まれ言ってんだよッ!」
(下っ端一同、)
「はいィィィィィィッ!」
?:奇妙な音、
急に動かなくなった¨ガリハゲ¨‥‥
これらの現象を”理解”する事の出来なかった彼は、
あまりの”恐怖”に、
<策を練る>という”保身”に走った!
だが・・・<集まれ>という言葉を
”待っていた”者の<策略>だという事を、
彼は知る由もなかった!
「どこだ・・・? どこからだ・・?
ここの入り口は、一箇所だけだ・・・
前方からは、広いと言えど・・・
ある程度の角度でしか・・・」ボソボソ・・・
「ゆ・・”弓”の頭ァ・・ま・・・まだですかァ⁉︎」
「黙って守ってろ!
(ここからは”ボソボソ”と・・・)
・・・クソ・・・奴が使ってきたのは、
「ウィドラート」の射出タイプの魔法・・・」
~ ドンッ!
ゴロゴロゴロゴロゴロ・・・コツンッ!~
(足元に”何か”がぶつかったのに気付き、)
「・・・か? って、何だこれは?
う〜ん? ・・・えっ?」
?:魔弓の”ビンツ”が拾い上げたモノは、
<何かの”紐”が付いた、球状のモノ>だった。
紐には、火が付いているようで、
”ジジジジジジ・・・”と特徴的な音を立てつつ、
眩くッ! 実にッ!
綺麗な火花を散らしているのであった!
そして、何重にも巻かれた包帯のような模様の上
そこにさらに”赤く細い包帯”によって
描かれていた<文字>にッ!
彼は驚いているのであった!
~ 次はお前らの番だ ~
?「伏せろォォォォォォ!
オルセットォォォォォォォォォォォォォォッ!」
「ふぇ⁉︎ 敵ッ・・・」
~ジジジジジジジジジィッ!
ドグゥォォォォォウオォォォォォンッ!~
?:けたたましい爆発音の後、爆煙から現れた
洞窟内の光景に、朦朧と目覚めた一人の少女は、
声には出さなかったが、”地獄”を見たらしい。
その光景とは、江戸時代・・・
「真夜中の”御神木”に相手を見立てた
”藁人形”を釘で打ち込む」という、
<丑の刻参り>という呪術を、
まるで・・・何人もが”呪って”いった後のように、
無数に”縫い付けられた”盗賊達の無残な死体が、
壁を埋め尽くさんばかりに広がっていたという。
ある者は”片足”がなく、
ある者は”両腕”が千切れており、
ある者は”首”がなくなっていた・・・
・・・なんてのは、生温い。
不自然に体や部位が捻じくれていたり、
洞窟の赤い”シミ”になっている者までいた。
全て大小、大きさは違えど、<釘>代わりに、
いくつもの、先鋭な<岩>に縫い付けられてだ。
そして、
少し後に、彼女は地獄と共に”仏”も見た。
彼女の目に微かに見える・・・
洞窟に立っていた”男”らしきシルエット・・・。
そして、頭の中に流れた”音”が、彼女にとっての
”仏”以上とも言える存在が<来てくれた>と、
確信させるのであった!
~ウィィ~ン、ピピピピピ!~
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名前:オルセット
年齢:17
性別:女性
職業:民間人(プラット族)
属性:無
<レベル:5>
HP:5/1200(VIT:+17) ー Dying! ー
(多数の出血、内出血、を検知)
(複数の骨折を検知、鼻骨、両上顎骨、陥没。
肋骨”6本”の損傷、
前頭骨に大きな¨罅¨を確認。)
(¨中等度¨の脳震盪を検知。)
MP:7/100
[ EXスキル ]
目覚めゆく獅子
[ Strength ]
<タフネス Lev.1.1> ➡ Li/Bo
[ Perception ]
<視聴強化 Lev.2> ➡ Le/Bo
[ Intelligence ]
<スキャン Lev.1> ➡ Li/Bo
[ Magic ]
<メディケア Lev.1> ➡ Le/Bo
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☆「待たせたなぁッ! クソ盗賊共がぁァァッ!」
?:‥‥「黒き力」が‥‥
ジョジョに‥‥目覚めようとしてゆく‥‥!
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Dying = 瀕死!
Li/Bo = Link / Boss
(接続中)/(ボス)
Le/Bo = Lend / Boss
(貸し出し中)/(ボス)
・・・やっとになりますが・・・
第1章は、次で最終話になります。
(<異界の傭兵団>はまだ続くよ!)
それでは皆さん、
2016年、大晦日! 良いお年を!
※2017年1月12.26日、
¨ルビ¨ミスの修正、及び、
スキャン時の記載漏れを修正しました。