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今ここにあるもの

 ヤザンは村人の子として生まれたが、幼くして戦争で両親をなくした。

 ひぃひぃ言いながら村人のほかの子にいじめられ、ごく潰しとして罵られる人生に嫌気がさした挙句、盗賊になった。 

 盗賊になったはいいが、お宝を山分けするときに後ろから刺されて、その人生を終えた。

 ひどい人生だったな、なんて振り返ったりする。

 気づいたら、洞窟の中にいた。

 生々しい腐臭をたっぷりと含む湿気、闇へとつづく一本道の土の回廊。

 とにもかくにも無愛想な場所だ。

 後ろの道には闇が、前の道にはほんのすこしの小さな光が差し込んでいる。

 のろのろと重たい体を引きずって、光の下に出てみる。

 森が目の前に広がった。

 違和感を感じ、己の姿を見る。

 後悔した。

 ボロ布の下にある肌が青く変色して、完全に腐っていたのである。

 さわってみると、べちょりと粘膜のようなものがある。

 肌が剥がれ落ちて、ピンク色の肉が突出する。

 太陽の光が痛い。目にも肌にも刺さるように痛い。

 すぐに、元の洞窟に引き返すことにした。

 ヤザンは自分に起こったことを理解する。

 目が覚めたら、ゾンビになっていた。

 どこかで自分の死体は打ち捨てられた後、怨念のようなものを残していたのか。

 魔力のようなものが森にあったのか。

 そもそもどういった経緯で、こうなったのかは分からないが蘇ったのだろう。

 今の今まで不遇だった状況からもっと不遇な状況へ陥ってしまっているのは確かなようだった。

 最弱モンスターのひとつ。

 ゾンビである。

 せめて、悪魔とかになりたかった。

 小悪魔でもいい。

 魔法とか使ってみたかったりした。

『ちきしょう』

 そう叫んだつもりが。

「ちきぃいいしょおううぅう」

 という、のろまな声が出る。

 喉も腐っているようだ。

 しかし、腹が減った。

 ぎゅるぎゅるとお腹がなっている。

 お腹と背中がくっつきそうだ。

 洞窟の出入り口のすぐ近くのちょっとした凹みに腰を下ろしていると、二人組の男がやってくるのが見えた。

 軽そうな皮製の鎧に鉄の剣、背中に皮袋を背負っている若い男。

 だいたい直感的に分かる。

 レベル8ぐらいの旅人か。

 その後ろに、ほこりっぽい茶色いローブを着込む中年の男。

 杖は先端がちょっと欠けている。レベル6ぐらいの魔法使いだろう。

 こちらはレベル1のゾンビだ。

『ええっと、願わくば食料をわけていただけませんか?』

「ええぇいとい、ねががわくううばしょくりょうをわけてえててせんか」

 自分でも何を言っているのか分からない。

 ぱっと二人の男は戦闘態勢に入り、間合いを作る。

 剣を引き抜き旅人の男が詰め寄ってきた。

 のろまといえばのろまだが、自分はそれ以上に遅い。

 ざしゅりと音を立てると、鉄の剣が右腕を落としていた。

 痛みはなかった。

 後ろの魔法使いは詠唱を終えたのか、小指大ぐらいの炎を飛ばしてくる。

 ポンッとそれが自分の頭に当たると、額を突き抜けて脳を焼いた。

 元々、もろいもので簡単に肌と骨を突き抜けて、脳みそを破壊してしまったのである。

 ヤザンは、力なく地面に倒れた。

 男たち二人は駆け寄ると、服をまさぐってくる。

「なんも持ってねぇぞ、こいつ」

 こいつら、盗賊と変わらねぇ。

「この服は、売れそうにないな」

 そりゃそうだ。

 仲間の盗賊が着せたままにしてたんだから売れるわけねぇ。

 まぁ、あいつらは、もう仲間じゃないがな。

 食料をわけてほしかっただけだ。

 こじきみたいに暮らした村の生活を思い出すから、頼みたくもなかった。

 でも、もう餓死寸前だった。

 それで頼んだら襲い掛かってきて、しまいには身包みまで剥ごうとしている。

 二人は洞窟の奥へ立ち去っていく。

 ヤザンは泣いていた。

 どろどろの黄色い涙を流して、このまま力尽きることを呪った。

 生まれてから誰にも愛されずに、仲間にも裏切られて死ぬ。

 ゾンビになったかと思うと、冒険者に襲われて、また死ぬ。

 なんという、悲惨な人生だろう。

 光などどこにも見出せない。

 ヤザンは泣いていた。

 洞窟の外から、コツコツと革靴の音が聞こえてくる。

 規則正しく、優雅な足取りを想像させる。それが近くで止まった。

 見上げるとオールバックに黒服の男がいた。

 その男はこの洞窟を相手に声を澄ませる。

「名前はあるのか?」

 洞窟の中のほうへ響く。

 冷たく感じるほど美しい声だった。

 淡々と答える。

「ヤザン」

「良い名前じゃないか」

 なぜか、その黒服の男に褒められると、うれしい気持ちになった。

 絶対的な存在から見下されながらも、その手中に収められ、守られているようだ。

 整然とした顔立ちのその男は、無表情のまま問いかけてくる。

「悔しいか?」

「くぁやしいぃい……くぁやしい」

「足りないな。もっと悔しがるといい。悔しがって悔しがって、次生まれ変わったときには天下取れるぐらいに悔しがるんだ!」

 冷血と熱血とを併せ持つかのような不思議なその男の立ち振る舞いは、とらえどころのなさがあった。

 男は黒服のポケットからタバコらしきものを一本取り出して吸った。

 渋い顔で吸い上げると、ふぅっと吐き出す。ダンディズムさえも彼の代名詞になりそうな、まゆのひそめ方である。

「ヤザン、世の中は強くないと生きていけないんだわ。でも、優しくなかったら人間じゃねぇ。それ、魂に刻んどけや」

 男は、胸を叩く。

「あ、ありがとうぅ……」

 ゾンビのヤザンは、安らかな笑顔で息を引き取っていた。

 男はその顔を見届けると、吸い終わったタバコを踏み消して、まるで映画のワンシーンでも演じるようにポケットに手を突っ込み、歩き始める。

 その男、元カリスマ店長につき。

 伝崎真、見参!

 その態度からは誰も想像できない。

 つい先日、ナニを漏らしてしまった人間だとは。

「ちょ、あれ? そうか、お前ゾンビか。人間とかの美学関係ないか」




 商売を始める前に、雇い主となる女魔王のお人柄について把握しておかなければならない。

「あっ? てめぇは今日から私の奴隷だっつってんだろ!」

 釣った魚にエサをあげないタイプですね、陛下は。

 魔界から人間界に降臨してからというもの、女魔王ことビヨンド様は勇者との出会いを楽しみにしていたらしい。

 勇者はいるにはいるのだが、ダンジョンレベルが低すぎて、このダンジョンに見向きもしなかったとか。

 いくら「魔王がいる魔王がいる」と宣伝しても、しょぼすぎる洞窟のせいで来ないらしい。

 他の高レベルダンジョン乗っ取ればいいだろうといったところで、そういう外道には出たくないとか。

 退屈すぎて退屈すぎて、死にそうになっているところに伝崎の噂を聞きつけたとか。

 ありとあらゆる策を用いて逃亡しようとしたが、顔面ワンパンで心が折れた。

 レベル99の女魔王、レベル1の商人。

 分が悪すぎる。

 逃げおおせる自信がない。

 女魔王曰く。

「このダンジョンをギルド新聞でAランク評価にしたら帰してやるよ。逃げようとしても無駄だからな。異世界移動魔法を研究していた賢者は片っ端から殺しといたから」

 小さい洞窟の王座にふんぞり返りながら、女魔王はムッチリとした色気のある脚を組みなおす。

 用意周到ですね。

 自分から会いに行けよ、勇者に。

 魔王曰く。

「それは雰囲気が出ないから面白くないだろ」

 とのことである。

 西日本一見切りの早い伝崎は、あきらめていた。

「はら、くくっとりますわ」

「いつもいつも、そういうふうに素直にしとけよ」

 女魔王はポケットから光るものを取り出し投げてきた。

「ほれ、軍資金だ。受け取れや」

 キラリ、と一枚の金貨が地面にコロコロと転がる。

 隣に立っていた八歳ぐらいの女の子が、口元をおさえてクスクスと笑う。

 ピンク色の長髪で片目を隠している。

 あどけなさの残る顔立ち。八重歯が可愛らしいが、それらを別にして腹黒そうだ。

 完全な貧乳であり、小柄な身を漆黒のスクール水着みたいなものにおさめ、大きめのどす黒いマントを羽織っている。

 魔王の秘書であり、世話係らしい。

 レベル34の小悪魔だとか。

 名前はリリン。

 伝崎真はすさまじい速度で一枚の金貨を拾い上げ、この世界の解析を試みようとする。

 商売をするならば、この金貨一枚がどういった意味を持つのか知らなければならなかった。

 女魔王には、この些細な疑問を聞くことはできない。

 しかし、リリンならば答えてくれるだろう。

 土下座のように平伏した後、席をはずしてリリンを質問攻めにした。

「教えてくれないか? いろいろとね。そりゃもう、いろいろとね」

「いいデスとも、いいデスとも」

 リリン曰く。

 この世界の通貨単位は、単純にゴールドで表され、略してGというらしい。

 女王陛下から恵まれたこの金貨一枚の価値はどの程度のものなのか。

 金貨一枚は1万G。

 銀貨一枚は1000G。

 銅貨一枚は100G。

 銅銭一枚は10G。

 石銭一枚は1G。

 下級騎士の給料、月20万G。

 平均的な一人当たりの食費、月3万Gぐらい。

 平均的な一般家庭の家賃、月4~8万Gぐらい。

 日本円の感覚に限りなく近い。

 手持ちには、赤い手垢のついた金貨一枚しかない。

 わかったことは一つ。

 1万Gは、1万円ぐらいの価値しかないということ。

(あのアマ、ふざけんじゃねぇぞ。1万円っていうのはな、バイトにタバコを買いに行かせるとき、ちょっとカッコつけたい気分で出すレベルの金額だぞ。終わりだ。もう、終わりだ。素材を仕入れるとか、そんなことできるレベルじゃない)

 伝崎はスローモーションで足元にくずおれた。

「他にも気になったことがありましたら、いつでも聞いてくださいデスデス」

 リリンは天使の微笑を浮かべ、首をコロリと横に倒した。

 彼女は、唯一の良心だった。

 そういうわけで、これから雇われマスターとして働くことになるダンジョンを検分しようと伝崎は思う。




 伝崎は両腕を組んで、洞窟の中を堂々と歩く。

 おそろしく澄ました顔。

 その顔には、誰も寄せ付けない計算高さを見出せる。

 一種の商人のオーラをまとっている。

 隣にいるリリンが光の玉を作って洞窟を照らしてくれているおかげで、この閑静な洞窟がよく見える。

 そこらへんに骨の一個や二個落ちているかと思ったら、小石の山ができていたりする。

 ざっといえることは、一本道の単純な洞窟だということ。

 すすっと三十メートル先まで進むと、すぐに終わりが見えてくる。

 六匹のゾンビがのろのろと地面から這い出て、出迎えてくれた。

 最初に化け物を見たときから伝崎は驚いたりしなかった。

 女魔王直々の命令で来ているのだ。

 襲ったりしたら、こいつらは瞬間的に灰になる。

 どれだけゾンビがバカだとしても四六時中、この洞窟にいれば奥深くから漏れ出る濃厚な空気に畏怖しているはずだ。

「新しいダンジョンマスターデスデス」

 伝崎はゾンビたちに紹介された。

 ――ちょっと待て。

 新しいダンジョンマスターって、どういうことだ。前にもいたのか。

 だとしたら、そいつは。

「前のダンジョンマスターは、どうなった?」

「ああ、そのお方ならば、あそこに」

 ゾンビの中に金髪の男がいた。

 首をかたむけて白目をむきながら、よだれを垂らしている。

 顔面の右半分は、えぐりとれていて頬骨が見えている。

 ウーウー言っている。

 経営を失敗したら、ゾンビ化か。

 伝崎は肩を震わせる。

「どうしたのデス」

 リリンが心配そうに聞いてくる。

 伝崎は笑いを噛み殺していた。

「おもしれぇじゃねぇか。経営デスマッチ。女魔王も冒険者も全員丸ごと満足させてやるよ!」

「伝崎殿はやはり変態だったのデスね」

 リリンはホっと顔を赤らめて、頬に両手を当てる。

 彼女はたぶん、ドSだ。

 伝崎もまた、ドSだった。

 相性最悪である。

 伝崎は分析を始める。

 ここに辿り着くまでに、何か面白いことが一つでもあったか。

(客は、何のために来るのか考えるんだ。ニーズを考えろ。顧客の性質を把握するんだ。冒険者たちはスリルを求めている。スリルだ。それに対する対価が命をかけてもいいっていう気分なんだ。アトラクション的要素が、ダンジョンには必要なのだ)

 この洞窟には、なにも楽しむ要素もない。

 洞窟の奥深くに女魔王はいるが。

 しかし、女魔王は別室にいて、勇者の動向が移る水晶をにやにやしながら眺めているだけだ。

 冒険者たちを出迎える気など、さらさらない。

 つまり、アトラクション要素として使えない。

 決定的に、すべてが足りない。

 足りないんだ。

 伝崎は握りこぶしを作り、洞窟の壁を殴りつける。くるくると円を描き、歩きながら現状に必要な情報を整理した。

 1 支出と収入

 2 仕入れ値

 3 店舗の売り

「あのさ、月の決算書見たいなものないのか?」

「なんデスか、それは」

「こう、いくら儲かって、いくら損害が出てるのかっていうヤツ」

「それなら、ありマスとも」

 提示された情報。

 かわいらしい異世界文字の日誌。

 伝崎は魔王から脳にぶち込まれた翻訳魔法によって、言語を使いこなせるようになっている。

『六月十六日、一ヶ月ぶりに冒険者が二人現れる。

 ゾンビ四名が死亡。

 ゾンビたちでは手がつけられないので、あたしが出迎えて冒険者たちを亡き者とする。

 皮の鎧と鉄の剣、袋の中には赤布の服と携帯食料。

 1500Gが入っていた。ケッ、しけてる。

 ついでに魔法使いのほこりっぽいローブと杖も売り払う。ほこりっぽいローブは金にならなかった。逆に引き取り代金を請求される。

 合計8000Gの収入となる』

 伝崎の膝が発作的に震えるほど大雑把だった。

 ここから推察し、質問しなければならない。

「とりあえず、ゾンビはどこで調達してる?」

「モンスター商人からデス、デス」

「一匹いくら?」

「1万5000Gデス」

 ゾンビ四名、死亡。

 4×1万5000G。

 6万Gの損害。

 それに対して、8000Gの売り上げ。

 決算、-5万2000G。

 膝の震えが激しくなる。

 旧式の荒いマッサージチェアに座っているかのように、ガタガタと背中から震えて地面に両膝をつく。

 天を仰ぐ。

 一ヶ月ぶりにってことは、大体この情報が月の決算を意味している。

 他の日誌もめくりまくって調べても同じようなものだった。毎月毎月、これだけの赤字を出し続けているとして。

 待て。

 伝崎の頭脳は一つの事実を喝破する。

「借金はいくらある?」

「500万Gデスね」

「クワッ!」

 目玉が飛び出しそうになる。

 -500万Gからのスタート。

「毎年の利子は?」

「500万Gデスね」

「100パーセントの年利!?」

「そうデス」

 ドーッカーンと頭に岩石が落ちてくる。

「うな、バカな。クルっとる」

 伝崎は鳥顔になる。

 毎月、毎月、毎月、-5万Gの赤字を出しながら、しかも毎年100パーセントの年利の返済を要求されるという。

 爆発的に借金が増えていく。

 この絶望感たるや半端ない。

 まず、資産がない状況で売り上げらしい売り上げもなく、切り盛りしようがない。

 この状況で、この状態は、言うなれば断崖絶壁から突き落とされて、もう一度、海の中に断崖絶壁があるような状況である。

 ちょっと、なに考えてるのか自分でも分からない。

「返済日は、週ごと、月ごと、それとも年ごと?」

 頼む。

 年ごとであってくれ。

 それが無理としても、せめて月ごと。

 そしたら、時間が生まれる。

「無期限で延期されてマース」

「なんじゃ、そりゃ?」

 リリンは情景が浮かぶ説明を始める。

 あるとき、借金を取り立てにきた商人ヘテロは、我慢の限界に達したのか揉み手をしながら、その性癖をあらわにする。

「返せないとおっしゃるならば、そのお体でも」

「あっ?」

 女魔王は目をつりあげる。

 爪の長い右手に莫大な魔力をこめ、濃厚な青黒いオーラを集中する。

 女魔王は立ち上がると、瞬間的に移動して左手でつかむ。

 商人ヘテロは、そのたぷんたぷんの腹が出るほど胸倉の服をつかみあげられる。

 週ごとだった返済日を月ごとに変えられ、月ごとだった返済日を年ごとに変えられ、最終的に無期限に延期しろ、とヘテロは脅された。

 ヘテロは家に帰り、怒り狂ったが、勝てる冒険者がひとりもいなかったので絶叫するしかなかった。

 伝崎は号泣しながら、地面に両手をつく。

「こんなにありがたいことはない。助かった……本当に助かった。女魔王も役に立つことがあるじゃないか。あの理不尽さがありがたいと思える日がこんなに早く来るとは……」

 その他、もろもろの商人からも借りているようだが、実質的に返済は無期限に延期されていた。

 どっちにしたって、商人界隈の計算高さは身にしみて知っている。

 彼らは、きっちりと年利を計算し続けているだろう。

 500万Gはやはり来年には1000万Gになり、1000万Gは再来年には2000万Gになっていくのだ。

 伝崎も商人である。

 必ず返すつもりだ。

 しかし、今はこのダンジョンの経営改革を打ち出し、収益をあげなければならなかった。

 元手が欲しい。

 手持ちの1万Gではゾンビ一匹も買えやしない。

 とはいえ、伝崎はわかっている。

 女魔王こと、ビヨンドの横暴な態度から言っても、これから金を貸してくれる商人はほとんどいないだろう。

 先行的な融資が得られない以上、ジリ貧だ。

 今ここにあるもので逆転劇を演じなければならなかった。

 今ここにあるもの。

 ゾンビ六匹、ただの洞窟。

 今ここにあるもの。

 今ここにあるもの。

 伝崎真、考えろ。


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