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七月二十三日

朝だというのに肌を刺すような熱い紫外線をカーテンの隙間から感じ、気怠い頭を無理矢理働かせて布団を出る。


制服に着替えて洗面所に向かい、顔を洗ってから朝ごはんの準備に取りかかる。


食パンをトースターにセットし、フライパンに卵をおとし目玉焼きを作る。焼いている間にコーヒーとオレンジジュース、紅茶の準備をしてコースターの上にコップを乗せていく。


レタスをかるく水洗いをし、焼けたパンにマヨネーズ、目玉焼き、レタスを挟み皿に並べてゆく。


素早く、自分で用意した朝ごはんを食べてオレンジジュースを飲み干して歯磨きをする。


コーヒーと紅茶をマグカップに注ぎ親と兄を起こしにかかる。




「母さーん!!、兄ちゃーん!!朝ごはん作っておいたからーー!!」


「早く起きないと遅刻すんぞーーー!!」



寝坊助な兄と母に声をかけてから家を出る。


「じゃあ、行ってきまーす!!」






母さんも兄ちゃんも朝が弱いのでいつも朝ごはんは僕が作っている。父さんは仕事の関係で海外を飛びまわっているから基本的に家を留守にしている事が多い。


通学用の鞄を自転車のカゴにセットして自慢のマイ楽器を背中に背負って高校までこぎ始めた。




学校に近づくにつれて楽器の音が聞こえてくる。まだ初々しい音が所々聞こえるのはご愛嬌だが、練習しているのは主に一年生だろう。



六月頃っていったら高校から楽器を始めた子も一つの旋律が吹けるようになる時期だから自分の成長が感じられるようになって楽しいのかも。


僕は自転車のカゴに入れて鞄をを持って音楽室へ向かった。


近づくにつれて大きくなっていく練習の音に思わず笑みが零れる、あんまり上手くないところがあって可愛らしい音なのだ。


音楽室の階の廊下に来ると、いつも通り一年生が所狭しと廊下にぎゅうぎゅう詰めになって練習をしている光景があった。


窓を開けても殆ど風が吹いてないからか、正に焼け石に水。廊下は人の熱気でむせかえっていた。


僕の高校は何故か一年の朝練の場所は廊下でやるという伝統がある。吹奏楽の子の殆どが大橋高校ブラスバンドの一員になる事を夢見て入ったので、廊下朝練の伝統を知っていてそれは完全に見慣れた光景の一つなのだ。



僕に出来る事といったら、薄い自身の影をさらに薄くして廊下の一番奥にある非常階段ようの大きな扉を全開にして、風通しを良くするだけである。



音楽室に行ってトランペットを練習する。

そして、8時30の鐘が鳴るまでひたすら基礎練これが僕の毎日の朝の習慣だった



そう、今日までは。






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