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イザナミロボテクス

4.イザナミロボテクス


パソコンのモニター画面にテツの姿が映った。空中で浮き輪をキャッチする。昨日のプールでのシーンだ。そこで動画にポーズが掛かり、クイズ番組出題のアクセントとなる短い音楽が流れた。

「さあ、この後、いったいどんなことが起こったのでしょうか? これまでのパターンを参考によくお考えください」

少し間を取りながら、ゆっくりとした口調で小田部が出題文を読み上げていく。すると、やや遅れて画面の下に今、口述されたフレーズがテキストデータとなって現われた。

朝の新鮮な光が窓から差し込んでいる。ナーサリーライムの園長室で小田部はまだ少し眠そうに目をしばたたきながらパソコンに向かっていた。インターネット用のギャンブルクイズ製作に没頭しているのだ。参加者はインターネットを介して、解答とともに賭け金の金額を入力して送り、当ればオッズに応じた配当が得られるというしくみになっている。胴元(出題者:この場合は小田部)は大もうけできるわけではないが、コンスタントにやっていれば、こづかい程度の金は十分に稼ぐことができるのだ。ホーム内のじいさん・ばあさんの奇行をネタに、動画を駆使して作った小田部のクイズはひそかに人気を博していた。

「元気な年寄りたちの巻き起こす大騒動。今回はいつにも増してドラマチックな結末が待っています。締め切りは……」

 小田部が最後のコメントを打ち込んでいると、コンコンと、ドアをノックする音がする。

 「締め切りは明日の午後十二時。どしどしアクセスしてください」

 ノックの音が強くなり、さらにドアの向こうで何やらもみ合う音が聞こえてくる。

 「チャオ」

 コメントを打ち終えた小田部は、出来上がったものをサイトにアップする操作を終えると画面を閉じた。満足げな笑みを少しだけ洩らし、億劫そうにのろのろとイスから立ち上がる。

 「はいはい、いま開けますよ」

 と、ドアを開けると、テルミと一条が重なり合い、倒れこむように入ってきた。

 「何をやってるんだ、朝っぱらから?」

 「このロボットが―――」

 と、一条が言おうとするのを遮るように、テルミは小田部に向かって質問した。

 「昨日のメモリーは?」

 あわてて一条が口を挟む。

 「だから何のこと?」

 「とぼけないでください。昨夜、わたしが眠っている間にメモリーを抜いたのは誰ですか? それができるのは園長先生と一条さんだけですよ」

 「わたしたちはあなたの管理者として、メモリーをチェックできる権利があるの。わかってるでしょ」

 「はい。でもそれは毎週月曜日の朝だけ、ということになっています。他に緊急時以外は―――」

 「ちょっとね、緊急にチェックしたいことがあってね」

 小田部はとぼけた調子でそう言いながら、耳の裏を人差し指でカリカリと掻いた。

 「だから何をチェックしたんですか?」

 「あんたね、ロボットのくせに何を―――」

 一条は懸命になってテルミを外へ追いやろうとする。テルミはそれに抵抗しながら、少し口調を強めて言った。

 「プライバシーの侵害です!」

 「だまりなさい!」

 たまりかねた一条がテルミの腕を強く引っ張る。しかし、逆に跳ね返され、勢いあまった一条のからだは投げ飛ばされて、正面にいた小田部に衝突してしまった。

 テルミは青ざめた。

 わざとではない。引っ張られたとき、反射的に一瞬、力を入れてしまっただけなのだが・・・。

 「メ、メンテナンスだ!」

 一条の下敷きになった小田部があえぎながら言った。


    ×  ×  ×


 ナーサリーライムから車でおよそ三十分走ると、緑豊かな丘陵の中に陽射しを浴びて光り輝くガラスウォールのビルが見えてくる。二十一世紀をリードするロボット産業の最有力企業〈イザナミロボテクス〉の本社ビルだ。

 高さ十メートル足らずの建物は、人に威圧感を与えない流線形のフォルムを持っており、そのたたずまいは自然の中に配置された巨大なアートのように見える。

 ビルの敷地も一部は一般の人が自由に出入りできる公園として開放されており、多種多様な木々や花々、噴水のある池、さらにあちこちに人や動物の姿をかたどったユーモラスな彫像なども配置されている。


 あなたという人間、わたしという人間。

 ひとりひとりの人間を追究することが、わたしたちの仕事です。


 イザナミロボテクスは自社案内の広告物にいつもそう謳っている。彼らにしてみれば、この社屋と敷地の様子もそうした企業コンセプトを反映するものだ。

 イザナミロボテクスは創設時からライフサポートテクノロジーに力を入れ、介護用ヒューマノイドの開発においては同業他社を大きくリードしていた。しかしここ数年、後発の猛追を受けて市場での競争は激化しており、リーディングカンパニーとしての優位性を保つためには、さらに緻密なマーケティング戦略を立てる必要があった。

 そこで考えついたのが、全国各地の介護福祉施設と提携し、それらの施設に自社製品であるアンドロイドたちを派遣するという方策だ。日常、直接入居者の面倒を見るのはすべてアンドロイド。それを少数の人間が管理するというしくみの介護福祉施設はこうしてスタートした。

 このプロジェクトのリーダーには、営業第一部の、富士(ふじ)(あきら)という人物が選ばれた。

 知性の豊かさを感じさせる端正な顔立ち。少し長めに伸ばした髪はさらりとして清潔感を感じさせる。背丈は標準だが、引き締まったからだのせいで、スラリとした長身に見える。そのからだをダークスーツできっちりと包み込んだ姿は一見クールでありながら、一度話してみるととても気さくな印象を与え、人の心を巧みに掴む。入社して十年。まだ三十歳をわずかに超えたばかりだが、イザナミロボテクスの将来を担うエリート中のエリート社員と言ってもいいだろう。

 富士は技術者ではない。いわばロボットのプロデューサーだった。特にアンドロイドの企画・開発においては、すでに業界にその名をとどろかせている。彼は社内随一(イコール、業界随一と言ってもいい)の技術者チームを従え、自分が企画し立案した製品を完成させた。それが介護用アンドロイドの傑作・テルミである。テルミは並外れた学習能力を発揮。その精神はまるで人間の子どものようにぐんぐんと成長した。

 子どもといえば、富士はまた、テルミが保育用ヒューマノイドとしての能力を発揮することも期待していた。それは彼のもう一つのもくろみでもある。というのは、子どもの保育サービスはますます社会的需要が高まっており、ロボット産業にとっては有望な市場として注目が集まっている。しかし、さすがに「ロボットに子どもを預けるのは・・・・」といった抵抗感が、保護者たちの間ではまだまだ強い。そこで子どもに退行した認知症老人の介護を請け負うことによって、今後、保育ビジネス、および、教育ビジネスに参入していくための実績を作ろうとしていたのである。

 ―――テルミならやれる。

 富士には自信があった。彼が生み出した愛娘。テルミをプロトタイプにして、運動能力や専門技術などを特化させた、いわばバリエーションをつけたニューモデルも次々と生産されるようになっている。ただし、特殊な能力や技術はともかく、人間的な知性と感情とのトータルバランスという観点からは、彼女を超えるアンドロイドが出現するのはまだまだ先だろう。

 そんな矢先に入ったナーサリーライムからの緊急コールは、まさしく青天の霹靂だった。しかし、いつかこういうことも起こるだろうという予感もあった。それは“恐れ”であり、同時に一種の“期待”でもあった。

 ―――自分に子どもがいて、その子が思春期に達したとき、親はこういう気持ちになるのかも知れない。

 そんなことを考えながら、富士はエントランスロビーから地下三階に下りた。

 イザナミロボテクスの社屋は地下にも広大なフロアを備えており、その大半がロボットの生産工場になっていた。正確に言えば、工場よりも工房に近い。イザナミの場合、単純作業に従事するロボットは他の場所にある、より大きな工場で作られている。この本社の地下は〈アンドロイドαジェネレーション〉―――イザナミでは、テルミをはじめとする新世代アンドロイドをこう呼ぶ―――の専用の生産拠点となっていた。

 αジェネレーションのアンドロイドたちは、他のロボットとちがい、工場で作られてそのままでは、別段、商品価値が高いわけではない。重要なのは、その後の“育て方”である。

 ロボットはすべからく人間社会に順応できるよう、電子頭脳にコミュニケーションの基礎プログラムをインプットされているが、これだけではすぐに限界に突き当たってしまう。人間社会におけるコミュニケーション活動は、とてつもなく複雑で、応用範囲が無限にあるからだ。

 そこでアンドロイドたち―――とりわけ、αジェネレーションのアンドロイドたちは、その基礎プログラムをもとに、さまざまな研修を受ける。つまり、人間の子どもが、小学校、中学校、高校、大学・・・と、段階を踏んで社会へ巣立つための勉強をするように、およそ三ヶ月にわたって研修を受けるのだ。 

 コツ、コツ、コツ・・・

 地下三階のだだっ広い廊下に靴音がひびく。

 ゆっくり歩いてきた富士は、〈第六研修室〉と書かれた部屋の前で立ち止まった。ドアノブに手をかけると、ひんやりとした金属の感触が伝わってくる。心もち大きく呼吸してドアを開くと、こぢんまりとした室内に彼女が座っているのが見えた。

 ―――また少しおとなっぽくなった?

 富士はテルミを見た瞬間、そう思った。

 一ヶ月に一度、稼働状況をチェックするためにナーサリーライムで会っているが、そのたびに外見の変化が見て取れる。もちろん、大きく変わるわけではない。太ったりやせたりしているわけでもない。そのときどきの化粧の具合もあるだろう(αジェネレーションのアンドロイドは男女問わず化粧することも許されていた)。それを考えに入れても、彼女の顔の表情は、以前と比べて確実に、より凛々しく、よりやさしく、より人間らしくなっていた。

 内面の変化が外見にも影響をおよぼす―――これまでのロボットの常識ではあり得ないことだろう。しかし、αジェネレーションなら、テルミなら・・・心の中に小さなつむじ風が渦を巻く。心臓の鼓動が少し早まる。

 「こんにちは」

 富士の姿を見ると、テルミはすぐに立ち上がり、会釈した。

 音声にも変化があった。そう聞こえただけかも知れないが、以前よりもつややかで張りがあり、微妙なニュアンスを含んでいるように感じさせる。

 富士は返事もせず、まっすぐ足早に目の前まで来ると、そのままじっと顔を覗き込んでくる。テルミは驚いて目を見開き、ほんの数秒間、にらめっこする形になったが、しばらくしてはにかんだように目を伏せた。

 「少し遅いんじゃないのか?」

 「え?」

 「反応が遅い。ふつう、人間ならこんなに長い間、にらめっこすることはない。目を逸らすタイミングが遅いんだ」

 「はい、ありがとうございます」

 「べつに礼を言う必要はない」

 「教えていただいたので」

 「座って」

 そう指示すると、テルミは座ってまっすぐ彼を見た。

 薄く赤みがかった茶色の澄んだ瞳は、見る角度によって紫色のアメジストのようにも見える。さらに、その周囲の白目の部分は青みがかっていて水色に見える。

 テルミを製作するとき、富士は顔を構成する、こういったパーツの細かな部分にまでこだわり抜いた。額の広さにも、鼻筋の長さにも、唇の形にも、顎の線にも・・・。そしてもちろん、顔だけでなく、ボディのあらゆる部分にも、担当の技術者たちを辟易させるほど、自分の意見を主張し、反映させた。彼はこのαジェネレーションのオリジナルモデルを理想の作品に仕上げたかったのだ。

 目的は達成された。

 生まれたばかりのテルミと初めて会ったとき、彼は深い満足感を覚えた。

 ―――とうとうできた。思い描いたとおりの完璧なアンドロイドが。

 それはむしろ生まれて初めて味わう〈幸福感〉と言った方がよかった。今でもけっして忘れることができない、胸の中が甘美な酒で満たされるような、あの気持ち―――。

 しかし、その幸福は長くは続かなかった。三ヶ月の研修期間を経てテルミが巣立つとき、彼は言葉にしようのない悲しみと寂しさに見舞われた。そして、これから彼女の主人になる小田部という中年男に激しい嫉妬の感情を覚えた。

 ―――なぜおまえはまた、そんなことを考えているのだ?

 テルミの目を見つめたまま立ちすくんでいる富士晃に向かって、もう一人の富士晃が声をかける。

 ―――何をやっている? おまえは管理責任者として、このロボットに言わなくてはならないことがあるだろう?

 そうだ、その通りだ。もう一人の晃はいつも正しいことを言う。

 「総じて言えば、自意識の膨張。それがきみの問題点だ」

 一瞬、胸の中に渦巻いたテルミに対する思いをすべて飲み込み、富士はいつもの冷静な口調で話し始めた。

 「わたしの自意識が膨らみすぎた、ということですか?」

 テルミも冷静な、いや、冷静さを装った口調で切り返すと、富士は黙ってうなずいた。

 「自己防衛は認められないんですか?」

 「介護士長を投げ飛ばしたことを言っているのか?」

 「いいえ。あれは不可抗力です」

 「もちろんそうだろう。たとえ自己防衛としても、故意にやったとしたら、きみはもうあそこでは働けない」

 「申しわけありません」

 テルミは素直に頭を下げる。

 「きみが言っているのは、その前のことだな」

 「そうです。記憶を勝手にいじり回されるのはたまりません」

 富士が何も言わないのを見て取ると、テルミは言葉をつないだ。

 「人間はそんなことをされても平気なんですか?」

 「きみは人間なのか?」

 テルミは富士の受け答えに一瞬詰まり、

 「ロボットだって・・・・」

 「わかっている。だから、きみたち自身を保護するためにルールを設けてある」

 ロボットを保護するためのルールもイザナミ・ロボテックスが中心になって整備を進めていた。それは人間に対する労働基準法に近いものだが、法律の世界では人間とロボットは厳格に差別されており、どの程度しっかりルールを守り、健全に運用するかは所有者次第というケースが多い。

 富士はそのことを説明したあとに、あえてテルミにたずねた。

 「きみの主人はだれだ?」

 「園長です」

 「士長にも資格がる」

 「はい、そうです」

 「これはあのホームとの契約が続く限り、変えられない」

 「・・・・」

 テルミの顔が少しこわばったように見えた。

 「いやか?」

 問いかけても黙っている。

 富士は彼女の様子を窺いながら部屋に設置されているパソコンのスイッチを入れた。パソコンはプロジェクターに繋がっており、白いスクリーンに画像が投影される。なおも三タッチほど操作を続けると、スクリーン上にテツがプールへ飛び込むシーンが映し出され、クイズが出題された。今朝、小田部がネット上に配信したクイズ問題だ。

 テルミは驚いて目を剥いた。

 「これが、園長がきみのメモリーを抜き取った理由だ」

 テルミは画面を見つめたまま。

 「要するにきみが愉快なギャンブルのネタを提供している、ということだな」

 思わず立ち上がるテルミ。

 明らかに怒りの表情が表れている。しかし、富士は慌てない。

 「テルミ、(イト)シイヨ」

 その言葉にテルミは思わず胸を押さえ、もう一度座り込んだ。

 セーブワード。

 それぞれの個体に対応するキーワードをひとこと聞かせるだけで、アンドロイドの感情的な行動を制御できる。これもイザナミロボテクスが最近、新たに開発した画期的な管理システムだ。

 富士はテルミが冷静さを取り戻したのを確認すると、ふたたびゆっくりとした口調で話し始めた。

 「高齢者の世話をする介護士と、乳幼児の面倒を見る保育士。きみはその二つの能力を兼ね備えた、最も進化したロボットだ。それは最も人間に近いロボット、ということも意味している」

 そこでいったん言葉を切り、富士はテルミの耳もとに口を寄せてささやいた。

 「人間になりたいか?」

 テルミは不思議そうな顔をして富士を見る。

 「なれるの?」

 そう言ったとたん、頬に衝撃が走り、彼女はイスから転がり落ちた。

 富士が握り締めた左手の拳で自分を殴り倒したのだと分かるまで数秒かかった。痛みはほとんど感じない。ただ、何が起こったのか、どうしてこうなったのか理解できず、テルミはきょとんとした顔で、そばに立ちはだかる男の顔を見上げた。

 「人間はときどきこういうこともする」

 そう言いながら富士は左足を上げ、蹴り上げようとした。

 間一髪、からだを反転させて逃げるテルミ。

 「どうして?」

 頭が混乱していた。

 今度は右足が襲ってきた。思いきり膝を屈伸させて踏みつけようとする。

 テルミはすばやく反応し、それを空中で受け止めた。

「はなせ」

 富士が命令する。ロボットである以上、それに逆らうことはできない。

 テルミがそっと手を放したとたん、目の前の男はスーツを着た獣に変わり、凄まじい勢いで暴行を加え始めた。まるで小さな子どもが玩具の人形をいたぶるように、めちゃくちゃに殴り、蹴り、投げ飛ばす。

 テルミは突然のその行為にどう反応していいかわからず、笑ったり怒ったり、さまざまな表情を作って試した。

 それを見て富士は狂ったように叫ぶ。

 「こういうとき、人間はそんな顔はしないんだよ!」

 なおも続く暴行。

 テルミの顔が苦悶に歪んだ。

 男の目はその表情を捕らえた。

 暴行する手が止まり、部屋の中には荒く息をつく声だけがひびく。

 続いて彼が目を留めたのは、彼女の右腕の肘の部分だった。人工の皮膚と肉が裂け、その奥にある機械がわずかに覗いている。

 それを見たとたん、男は彼女に対する、言いようのない哀切の気持ちに見舞われた。

 全身の力が抜け落ちる。がっくりと床に崩れ落ち、嗚咽を洩らす。

「ごめん。許して。ぼくはそんなつもりはなかったんだ。ぼくは、ぼくは・・・ごめんなさい。本当にごめんなさい・・・・・」

 突然のことに、テルミはまたもや戸惑いを覚えたが、ここでどうすればいいかは察することができた。

 彼女はゆっくりと歩み寄り、破損した肘の腕を彼の頭に回した。そして、自分の胸に引き寄せる。嗚咽の声は高まり、男は幼児のように彼女にしがみつき、声を上げて泣き始めた。

 ―――苦しいの?

 そう聞こうとしてやめた。

 彼女はただ黙って慈母のように男を受け止める。背中に腕を回して、ゆっくり、軽く背中を叩いてやると、彼は落ち着きを取り戻してきたようだった。

 人間・・・男・・・暴力・・・救済。

 まだ深くではないが、確実に電子頭脳の一端にひとつの貴重なプログラムが刻み込まれた。



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