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202X年3月31日

フィクションです。

「私」という人物が元カレと別れて悩んでいるだけの話です。

これは私の日記みたいなもので、みんなはそれを盗み見てるだけの知らない人だよ。


それを忘れないでね。私と約束しよう。

絶対私のこと、見つけても探さないでね。


*******************


別れは突然やってくる。


昨日まではそんなことあるのだろうか?と考えていたことも、さっきまで気にはとめてなかったことが急に気になり始めるみたいに、突然、世界が変わるみたいに現実になる。


202X年3月31日、年度末を迎えたその日に、ひとつの恋愛も終わりをむかえた。

キリがいいから、縁起がいい?

そんなことはない。

例えば受験番号がゾロ目だったとしても受験に受かるかどうかはわからないし、元旦に産まれたからといって、宝くじに当たるわけでもない。

世の中はそんなものよ。

と言いつつ、年度末というキリのいい日にお別れできたことは嬉しい。


嬉しいはず………。たぶん………。


でも…ほんとに嬉しかったらたぶんこんなこと書いてないよね。公開日記だもん!これ!

いや、私だってね、考えたんだよ!

小説家になろうのサイトを利用して日記書くなんて。

まあ、でもこうやって小説とか物語ができてるかもしれないし、間違いなく私と元カレとの恋は物語だったから。


許して、これを読んだ知らない人……。


じゃあ、ついでだから聞いてみよう。

ねぇ、知らない人たち、みんなは元恋人との想い出の物どうしてる?


ググってみたらさ、捨てる派、捨てない派、金になりそうなものだけ質屋に入れる派とか別れててさ。

たしかに今、お金ないから現金になってくれるのは嬉しいんだけど、どうしてもそれはできなくてさ。


私、捨てられないの。全部。

部屋に飾ってた写真も、ノートの切れ端に書いただろって手紙も、一緒に行った遊園地のチケットも。

全部捨てられない。


世間の人はどうしてるんだろうか。


別れは突然やってくる。

私はどうやら何の準備もできてないまま、別れてしまったようだ。

明日から新年度、新年よりも区切りはよくないけど、学生の時は新年よりも新年度の方が人生の区切り感あったけど、私の心はどうやら区切れないみたいです。


今日はここまでにします。

また気が向いたときにここに書くよ。

ありがとう知らない人。


*******************

これはフィクションです。作者より。


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