世界樹の伝説――魔物、闇の種族、新人類のはじまり。
――それは何千年も前の事。
かつては、この世界には巨大な大樹――世界樹が聳えていた。
それは物理的に存在する植物ではなく。
精神性の霊的な、いわゆる神に近しいモノだった。
しかし、大樹に内包する膨大な『力』を欲した魔族の王によって、ある時、大樹は滅ぼされる。
そうして、大樹がこの世から消える瞬間。
霧散した世界樹の欠片が、まるで雨のように、世界に降り注いだのだという。
その欠片は、大地に刺さり、粒子を放ち始めた。
それが、魔素であり、マナという別名を持つ魔法の源となったのだ。
しかし 魔素は有害な物質だ。
そんなものが世界に充満してしまっては、どのような動物もそのままではいられない。
だから。
世界の環境は、魔素に適応するために、あるいは利用するために、少しづつ変化を遂げていった。
まず、植物は大きく、禍々しく成長し。
時に自我をもって闊歩する植物系の魔物となった。
さらに、魔素に汚染された植物を食料にしていた草食動物も、少しづつ魔物となっていき。
魔物となった動物を食すようになった肉食獣もまた、同様の変化を遂げる。
それだけにとどまらず、やがてその影響は当然ヒト族にも波及した。
そうしてエルフやドワーフといった特殊な人類が誕生していったのだ。
特に、魔素は過剰に摂取すると、残虐性や攻撃性を強める働きがあることで知られているが。
その作用に影響を受けない進化を遂げた新生物が、現在の人類――キャラクターであり。
その作用に抗う術を持てなかった狂暴な存在が、魔物、あるいはモンスターと呼ばれている。
さらに、ここに存在が強靭過ぎて、魔素の影響を受けなかった強種族や。
魔物が後天的に魔素を克服した、新魔生物が誕生している。
それらのことを、闇の種族と呼び、現在では人類と険悪な状態にある。
闇の種族もまた、キャラクターとして作成可能だ。
ゲーム的には、闇の種族は割と新しい要素で、数年前に大型アップデートで追加された。