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第77話 迷宮の家2

 ユーチューバーの失踪は再びマスコミに取り上げられる。

 オカルト番組のディレクターは番組に取り上げようとする。

 ディレクターは五條家を訪れる。

 彼は美月に頼み込む

 「今、話題の迷路の家を取材したいのです。力を貸してください。」

 「出来ません。危険すぎます。」

 「そこを何とかお願いできませんでしょうか。」

 「やめておいた方がいいですよ。死人を出すつもりですか。」

彼は美月に断られる。

 彼は次に鬼頭亜香子に取材を依頼する

 「迷路の家を取材したいのです。協力してください。」

 「あなた、五條で断られたでしょう。」

 「そうですが・・・」

 「あの家は危険です。近づいてはいけません。」

彼は亜香子にも断られてしまう。

 亜香子は、その家の行方不明者の関係者から一度依頼を受けていた。

 彼女たちは、迷路の家に着くと、一条みおが警告する

 「この家に入ってはいけません。」

 「悪霊か?怨霊か?」

 「もっと異質なものです。入ったら出られませんよ。」

亜香子はみおの判断を信頼している。

 そのため家に入らず引き返したのだ。

 ディレクターは、諦めていなかった。

 知っている霊能者に手当たり次第に声をかけ、引き受けてくれるものを探し出す。

 迷路の家の取材には4人が向かう。

 霊能者にカメラマン、アシスタントが2人である。

 中には、霊能者とカメラマン、アシスタントとの3人が入り、もう1人は外でモニターをする係である。

 3人は命綱を頼りに家の中に入ってゆく。

 ロープは切れないように登山用のロープを2本持ってきている。

 霊能者は気配を探りながら進む。

 途中何も起こらないし、霊の気配もない。

 ただ、家の構造は複雑ですぐに自分たちがどこにいるのかわからなくなる。

 こうなると戻るにはアシスタントが持つ2本のロープが頼りである。

 アシスタントは突然、ロープから抵抗を感じなくなる。

 アシスタントが言う

 「ロープが変です。」

3人はロープをたどって戻るが途中で2本ともロープが無くなっている。

 3人は慌てる。

 アシスタントが外にいるアシスタントに連絡を入れる

 「ロープが途中で切れてなくなったいる。警察に連絡してくれ。」

 「分かった。その場から動くなよ。」

外にいるアシスタントは警察に通報する。

 霊能者が異様な気配を感じる。

 廊下の向こうから若い男が歩いてくる。

 霊能者の勘は彼が人間でないと言っている。

 「何だお前は。」

霊能者は恐怖を抑えつつ言う

 「私は、お座敷様と呼ばれていました。」

男は名乗る。

 「私はこの家の主と契約したのです。家を大きくする限り富を与えると。」

 「もう家の主は死んでいるぞ。」

 「その通りです。だからこの家は私の物になったのです。」

 男はそういうと霊能者の首を手刀ではねる。

カメラマンとアシスタントが絶叫する。

 カメラマンの持つビデオカメラが床に落ちる。

 外でモニターしていたアシスタントは腰を抜かす。

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