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第74話 視線

 東海北高校2年4組の秋山美穂は、最近、視線を感じるようになる。

 そして、道を歩いていると足音が聞こえ誰かついて来ているように感じる。

 彼女は最近できた大学生の彼氏に相談する

 「最近、視線を感じたり、誰かついてくるような気がするんだけど。」

 「いつからだ。」

 「あつしと付き合い始めてからだよ。」

 「美穂はかわいいからストーカーじゃないかな。」

 「あつしの彼女じゃないわよね。」

 「俺は美穂一筋だよ。」

 「だったら、下校する時、一緒に歩いてよ。」

 「分かったよ。」

美穂はあつしと一緒に帰る約束をする。

 美穂は彼氏がいることを見せつければストーカーは諦めると考える。

 翌日、美穂は放課後、あつしと待ち合わせて、一緒に帰る。

 しかし、視線はさらに強く感じる。

 美穂は振り向くが誰もいない。

 だが、絶対に見られていると感じる。

 美穂はあつしに言う

 「今、視線を感じるんだけど。」

あつしは返事をしない

 「聞こえなかった。」

美穂はあつしを見ると、彼はすごい汗をかいている

 「どうしたの。」

彼はとうとう腹を抱えてうずくまる。

 美穂は慌てる

 「あつし、大丈夫。」

彼は声を絞り出すように言う

 「腹が痛い、救急車。」

美穂は救護隊に携帯で連絡する。

 あつしは美穂に付き添われて、救護隊に病院へ搬送される。

 彼は急性虫垂炎と診断される。

 美穂はあつしがそのまま入院したため、1人で帰宅する。

 視線は弱くなったがいまだに感じる。


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