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第70話 跡地の家1

 浪江市に三角の家と言う心霊スポットがあった。

 三角の家は除霊され、怪奇現象はなくなる。

 不動産業者はこれで家を売れると安心する。

 しかし、長年、売れ残る。

 3年前、中井祐介(なかいゆうすけ)が格安で三角の家を買い、建て替え家族と住み始める。

 住み始めると近所の噂が聞こえてくる。

 ここは三角の家と言われ、人が何人も死んでいるところで、不思議なことが起きていたと・・・

 家族は心配するが何も起きず2年が過ぎる。

 なにも起きないので近所の噂を忘れてきた矢先、家族に気になることが起き始める。

 夜、寝ていると廊下を人が歩く足音がするのだ。

 最初はだれか入ってきたのではと確認するが、誰もいない。

 家族に確認するが誰も廊下を歩いていないのである。

 祐介は家を調べるが何もない。

 そのうち廊下を歩く人数が増えてくる気がする。

 彼は近くの寺の和尚に相談して、お経を唱えてもらう。

 それでも足音は収まらない。

 妻は祐介に引っ越したいと言い出す。

 しかし、住宅ローンがあり簡単には引っ越すことはできない。

 彼は、どうするべきか悩む。

 息子の祐二(ゆうじ)が彼に言う

 「クラスにこういうことに詳しい子がいるから相談してみる。」

 「高校生だろ。」

 「でも、解決しているみたいだよ。」

祐二は親や家のことは心配であるが相談する相手に興味があるのだ。

 出来れば、これをきっかけに友達になりたいと思っている。

 次の日、祐二は中野沙衣に話しかける

 「相談に乗ってもらいたいんだけどいいかな。」

 「なに。」

 「俺の家、夜中に廊下で足音がするんだ。」

 「そうなの。」

彼は話に乗ってくると思っていたが沙衣の反応は薄い

 「どうしたらいいかな。」

 「お父さんに言って、私の母に話してもらえる。」

一緒にいた五條美湖が話に割り込んでくる

 「僕は中野さんに話しているんだけど。」

 「同じことよ。」

美湖が答える。

 祐二は沙衣を見る

 「美湖の言うとおりにして。」

沙衣は祐二に言う。

 彼はもっと話をしたかったのだが、彼女に取りつく島もなかった。

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