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第55話 鳴子池の牛鬼2

 放課後、沙衣と美湖は、鳴子池に向かう。

 池は、林に囲まれ誰もいない。

 2人に牛鬼の姿は見当たらない。

 美湖は沙衣に聞く

 「気配はする?」

 「分からないわ。」

 「前、みたいに突然現れるのかしら。」

 「どんな姿で現れるかもわからないわ。」

2人は周囲を気にしながら池の周りを歩く。

 夕方になり、薄暗くなってくる。

 2人は池のほとりにいる。

 沙衣は、異様な気配を感じる。

 「近くにいるわ、気を付けて。」

 「どこにいるの。」

美湖が答える。

 突然、水面が割れ、大きな腕が現れる。

 美湖は足を掴まれ、池に引きずり込まれる。

 沙衣は、池に飛び込むと水中に無数の水の刃を作り。美湖を引きずり込んだ化け物に切りつける。

 化物が美湖の足を離すと沙衣は、美湖を抱きかかえ、水をコントロールして池から飛び出す。

 沙衣は、美湖に飲んだ水を吐き出させる。

 池では、水面が波立ち牛の頭をした鬼が顔を出す。

 沙衣は、水の槍を作り牛鬼の頭を狙って投げつける。

 牛鬼は水に潜ってかわすと水中に姿を消す。

 異様な気配はまだ消えていない。

 牛鬼は水の中から飛び上がり、沙衣と美湖の前に立つ。

 2人が後ろに下がると2人のいた場所に牛鬼の腕が勢いよくふられる。

 沙衣と美湖はさらに距離を取る。

 沙衣は、水の刀と盾を作る。

 美湖は、陽の光を牛鬼の目を狙って当てる。

 牛鬼に沙衣が迫ると牛鬼は彼女めがけて右こぶしを撃ち込む。

 沙衣は盾で防ぐとともに盾にとげを生えさせる。

 とげは牛鬼の右腕を串刺しにする。

 牛鬼は陽の光に目を焼かれ、右腕をつぶされ、池に逃げようとする。

 突然、水面から水のとげが生え、牛鬼の腹を貫く。

 牛鬼は串刺しにされ動けなくなる。

 沙衣は、後ろから切りかかり牛鬼の首をはねる。

 美湖が沙衣に言う

 「死ぬかと思ったわ。」

 「危なかったね。」

 「また、小判かな。」

 「たぶんね。」

2人が自宅に帰ると机の上には小判が置いてある。


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