第41話 廃旅館3
篤史は、沙衣と美湖を廃旅館へ案内する。
沙衣は、霊の気配を感じ取った様子で美湖に言う
「今回は当たりよ。」
「霊がいるっていうこと。」
「そうよ。」
2人が中に入ろうとすると篤史が質問する
「日中から除霊をするのですか。」
「そうよ、夜は暗いから兄元が危ないでしょ。」
沙衣が答える。
美湖は篤史に聞く
「あなたも来ますか。」
「はい。」
篤史は2度と入りたくなかったが2人についていくことにする。
沙衣は廃旅館の玄関を入るとカウンターに入り事務室に行く。
沙衣と美湖には、霊の塊が見える。
沙衣はミネラルウォーターのペットボトルの水を出すと水の刃にして霊団に切りつける。
霊団は水の刃と共に霧散する。
篤史は沙衣に聞く
「今のは何ですか、水を操ったように見えました。」
「龍神の巫女の力です、今。霊団を消しました。」
篤史はそういうものかと納得するしかない。
次に沙衣と美湖は廊下をまっすく進み、女湯の脱衣所に入る。
篤史は2人に言う
「この中の女湯に女の霊が出るのです。」
沙衣が答える
「かなり強い気配を感じます。」
「どお、大丈夫。」
美湖が沙衣に聞く
「美湖は目つぶしをお願い。」
沙衣は答えながら、ペットボトルの水で、水の刀を作り出す。
女風呂を入ると女の霊が3人を睨みつける。
美湖は手をかざし陽の光を霊の目に当てる。
沙衣は隙をついて霊を袈裟切りにする。
しかし、女の霊は傷が治り、髪の毛を沙衣の首に巻き付ける。
沙衣は髪の毛を刀で切り落とし逃れる
「こいつ怨霊よ。」
沙衣が言い、美湖が
「もう一度やるわよ。」
と言う。
美湖は再度用の光を霊の顔に当てる。
沙衣は霊を切りつけるが、傷が治る。
彼女は刀で切り続ける。
霊はそのうち傷が治らなくなり霧散する。
沙衣は美湖に言う
「霊の気配はなくなったわ。」
「仕事完了ね。」
美湖は篤史に報告する
「除霊は済みました。」
篤史は女の霊が水の刀で切られて消えていくのを見ていた
「ありがとうございます、これで警戒ができます。」
篤史は安堵する。
その後、警察と地元のボランティアが廃旅館を警戒していくうちに、廃旅館へ行くと警察に捕まると噂になり、心霊スポットではなくなる。




