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第40話 廃旅館2

 小野村篤史は五條家に電話する。

 五條美湖が応対に出る

 「五條さんでよろしかったですか。」

 「はいそうです。」

まだ若い声に篤史は

 「お父さんか、お母さんに変わってください。」

 「大丈夫です、用件をお願いします。」

 「しかし。」

 「私は家長の娘です、心配いりません。」

 「はあ、廃旅館の除霊をしてくれる祓い屋を教えてほしいのですが。」

 「ここにいます。」

 「あの、からかわないでください。」

 「私たちが除霊すると言っているのです、若いからと言ってバカにしているのはあなたです。」

 「分かりました、除霊していたたけるなら構いません。」

美湖はこずかいゲットと思う。

 離れで美月は美湖に小言を言う。

 美湖は言う

 「よさそうなのは亜香子に頼んでしまうでしょ、外れくじばかりじゃ面白くないわ。」

 「確かに今回のは亜香子さんに頼んでいたと思います。」

美月は美湖に言う。

 「もう少し信用してほしいわ。」

 「まだ、高校生ですよ、学業に力を入れなさい。」

美湖は勉強の話になってきたので黙ることにする。

 美湖は沙衣にスマホで連絡する

 「仕事入ったよ」

 「どこから」

 「直接」

 「どんな仕事」

 「廃旅館の除霊よ」

 「いつやるの」

 「今度の休み」

 「わかった」

沙衣と美湖は仕事をすることにする。

 次の休日、朝早くから沙衣は五條家に行く。

 沙衣は高校のジャージ姿である。

 美湖は沙衣に言う

 「高校のジャージじゃない。」

 「廃屋だから汚れるでしょ。」

 「それもそうね。」

 「それより美湖の格好は何。」

 「仕事着よ、呪い屋はイメージが大切なの。」

 「ただのゴスロリでしょ。」

美湖は黒ずくめの衣装である。

 2人は運転手付きの車で小野町に向かう。

 篤史は沙衣と美湖に会い不安を募らせる。

 高校のジャージにゴスロリである期待しろと言う方が難しい。


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