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第38話 マンションの黒猫2

 まなぶは五條家に電話する

 「都築と申しますが五條さんでよろしかったでしょうか。」

 「はい、そうです。」

 「猫の霊のことで電話したのですが。」

 「少々、お待ちください。」

まなぶはいたずら電話と思われるのではと心配する

 「電話変わりました、家長代行の五條樹といいます。」

 「あの、猫の霊のことで相談したいのですが。」

 「はい、猫の霊は何かしましたか。」

 「いいえ、いるだけですが、心配で見ていただけないでしょうか。」

 「分かりました。」

樹は、沙衣と美湖にちょうどいいと思い引き受ける。

 離れで樹は家長の美月に話す

 「電話で猫の霊を調べてほしいという依頼を受けました。」

 「美湖と沙衣にちょうどよさそうね。」

 「そう思います。」

美月は美湖を呼び依頼を受けたことを伝える。

 美湖は沙衣にスマホで連絡する

 「仕事来たよ」

 「テレビ局?」

 「家に来た仕事よ」

 「どんな内容」

 「猫の霊を調べるんだって」

 「化け猫かしら」

 「分からないわ、明日やるからね」

 「分かった」

沙衣と美湖は仕事をすることになる。

 翌日の放課後、2人は一緒に帰宅する。

 そして五條家に立ち寄り、運転手付きの車で都築まなぶのマンションへ向かう。

 沙衣と美湖はまなぶの家を訪問する。

 女子高生2人にまなぶは驚き

 「君たちはなんだい。」

 「五條から来た霊能者です。」

妻がまなぶに

 「何、女子高生を呼んでいるの。」

 「俺は五條に猫の調査を頼んだんだ。」

沙衣が言う

 「この猫、かわいい。」

 「私に抱かせて。」

美湖が言う。

 妻には猫が見えない

 「この子達おかしいんじゃない。」

 「いいや、猫と遊んでいるよ。」

まなぶが言う。

 彼は2人に言う

 「猫と遊んでいないで調査してください。」

 「この猫の霊はあなたについてきただけで何もしませんよ。」

沙衣はまなぶに言う

 「害はないのですか。」

 「今のところありません。」

 「そうですか、成仏できませんか。」

 「消すことはできますが、成仏するのかはわかりません。」

 「そうですか。」

まなぶは猫の霊をそのままにすることにする。

 今日も黒猫は玄関でまなぶの帰りを迎える。


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