第36話 脱衣所
本田つかさは、中野沙衣と五條美湖の熱狂的ファンである。
ネットに流れたプールでの妖怪退治に始まり、テレビの放送はすべて保存してある。
しかし、彼はそれだけでは物足らない。
2人と話して、2人を撮影したいと思う。
しかし、彼女らは顔を隠し正体は女子高生である以外不明である。
テレビ局のオカルト番組に銭湯の女湯に幽霊が出ると電話がある。
番組のディレクターは五條美月に会う
「銭湯の女風呂に幽霊が出るそうなんですがどうでしょう。」
「まさか裸を撮るのですか。」
「いいえ、バスタオルを巻いてもらいます。」
「分かりました。」
美月は了承する。
美湖がスマホで沙衣に連絡する
「仕事決まったよ。」
「どこの。」
「テレビで女風呂よ。」
「裸になるの。」
「バスタオルを巻くわ。」
「わかった。」
沙衣と美湖は仕事をすることになる。
放課後、2人は五條家の運転手付きの車でテレビ局へ行く。
そして、テレビ局が用意した制服に着替え、仮面をつける。
スタッフと銭湯に行くと店主は
「本田つかさと言います、2人のファンです、握手してください。」
とぐいぐい押してくる。
沙衣は握手せず言う
「霊の話をしてください。」
「そのクールなところ好きです。」
沙衣と美湖はこの男が苦手だ。
話はスタッフに任せて脱衣所に行く。
今日は休業日にして客はいない。
美湖が服を脱ぎ始める。
沙衣が止める
「待って。」
「どうしたの。」
「何かおかしいわ。」
沙衣が脱衣所を調べ始める。
そして隠しカメラを見つける。
2人はカメラマンを呼んでくる
「私たちこんなもの見つけました。」
隠しカメラがアップになる
「あっ、あそこにもありますね。」
「そこにもありますね。」
沙衣と美湖はわざとらしく隠しカメラを見つけていく。
アシスタントは警察に連絡する。
沙衣と美湖はつかさを冷たく見下した目で言う
「変態。」
つかさは警察に連行されていく。
彼は語る2人の冷たく見下した目で言う侮蔑の言葉は最高のご褒美だったと。




