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第35話 長海との戦い3

 沙衣と美湖は、北条公園に11時の10分前に着く。

 公園は広いのでとりあえず中央付近で待つことにする。

 すると夏なのにパーカーのフードをかぶった男がやってくる。

 男は2人の前に立つと

 「やってくれたな。」

と言い、フードを外す。

 彼の顔は左半分がただれている

 「呪詛返しの結果かしら。」

美湖が聞く、男は

 「そうだ、お前らのせいだ。」

 「ふーん、あなたが長海なの。」

 「そうだよ。」

長海は答えると紙の札を2枚投げる。

 紙は鬼になる。

 沙衣はペットボトルの水から水の刀を作り出し、鬼に切りかかる。

 鬼は刀をかわし、右腕で沙衣とつぶそうとする。

 彼女は鬼の右腕を切り落とし、鬼の間合いに入ると胴を横一閃にする。

 鬼は消える。

 もう1匹の鬼は美湖に向かう、美湖は陽の光を出して鬼の目をつぶす。

 鬼は腕を振り回しながら近づいてくる。

 美湖は逃げ回るが、鬼の目が回復してくる。

 そして、鬼は彼女を叩き潰そうとする。

 美湖は背を向けて逃げるが鬼の爪が彼女の背中を引き裂く。

 彼女はうつぶせに倒れる。

 長海が笑いながら言う

 「ざまあみろ。」

沙衣は鬼を倒した時である、彼女は怒り、残りの鬼を切り伏せる。

 そして、長海を睨む。

 すると美湖が起き上がる。

 彼女は

 「びっくりしちゃった。」

と平然としている。

 沙衣は美湖に言う

 「大丈夫なの。」

 「大丈夫よ。」

美湖が答える。

 美湖は防刃チョッキを着ていたため、鬼の爪が届かなかったのである。

 長海は2人を睨みながら

 「殺してやる。」

と紙の札を取り出す。

 沙衣は長海の紙の札を切り裂き水の刀を彼の首に突き付ける

 「こちらのセリフよ。」

彼女は殺気のこもった目を長海に向ける。

 彼は青くなり言う

 「待ってくれ。」

 「私たちに手を出さないと誓え。」

 「誓います。」

長海は震える。

 沙衣は長海を放すと美湖に言う

 「帰りましょ。」

 「そうね。」

2人はその場を去る。

 残された長海は茫然(ぼうぜん)としていたが、我に返ると怒りがわいてくる

 「復讐してやる。」

彼は独り言を言う。

 その独り言を聞いていた者たちがいる。

 舟戸沙姫と古馬沙夜である。

 2人は長海に聞く

 「復讐するの。」

 「ババアに関係ないだろう。」

2人は彼を殺気のこもった目で見る。

 その後、長海にあった者はいない。


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