第34話 長海との戦い2
沙衣と美湖は、町の中を歩く。
日中の町は暑く人通りはない。
2人は長海が仕掛けてくるのを待っている。
沙衣は美湖に言う
「暑いわ、死にそう。」
「そうね、涼しい所に入りましょ。」
美湖も暑さにまいっている。
すると突然、男が現れる。
2人の目は男が人間でないことが分かっている。
美湖は男に言う
「式神が何の用。」
「これを渡しに来た。」
美湖に封筒を渡すと男は消える。
沙衣と美湖は五條家に持ち帰り、封筒の中を見る。
それは長海からの果たし状である。
日時は今夜11時。
場所は北条公園となっている。
北条公園は朝倉町の住宅街にあるが、雑木林に囲まれ、家から離れている。
決闘するには邪魔が入らない場所である。
沙衣と美湖はいったん解散し夜に備える。
沙衣は、家に帰ると祖母の古馬沙夜が話しかけてくる
「決着は着いたかい。」
「今夜、決闘することになったよ。」
「どこでやるの。」
「11時に北条公園だよ。」
「気を付けてね。」
「はい。」
沙衣は、ペットボトルに水を入れて用意する。
美湖は母親の美月に防刃チョッキを渡される。
美月は美湖に
「これを着ていきなさい。」
美湖は夏に防刃チョッキは暑いと思う
「着なきゃダメ。」
「命を守るためです。」
美月は引く気はなさそうだ。
美湖は防刃チョッキを着て決闘に出かけることになる。
彼女は五條家の運転手付きの車で沙衣を迎えに行く。
祖母の沙夜は沙衣が出かけると家を出る。
家の外には姉の舟戸沙姫が車を待たせて待っている。




