第32話 長海の呪い
五條美湖の携帯にクラスメートの秋山美穂から電話がかかってくる
「私、夏休みに年上の彼ができたんだけど、彼を振ったの。」
「惚気話はいいわ。」
「違うの、別れるとき、彼が呪ってやると言ったの、それから力が入らなくなって動けないの。」
「病気ではないの。」
「医者は異常ないて言うわ、彼、陰陽師だと言ってたの。」
「分かったわ、美穂、依頼料払える。」
「えっ。」
美穂は依頼料を取られるとは思っていなかった。
美穂は母親に相談し依頼料を払うことになる。
美湖は沙衣にスマホで連絡する
「仕事が来たわ」
「どこから」
「クラスメートよ」
「分かった、いつやるの」
「明日よ」
沙衣と美湖は、仕事をすることになる。
2人は五條家の運転手付きの車で秋山美穂の家に行く。
美穂は2人を自分の部屋に招く。
美湖は陣が書かれた紙を部屋に広げる。
沙衣は美湖に言う
「まだその紙、使っているの。」
「そうよ、エコでしょ。」
美穂は2人のやり取りに不安を覚える。
美湖は陣に気を流し始める。
そして、庭の方を指し、10メートル位の所に何かあるわ。
3人は庭に出ると庭の隅に土を掘り返した跡がある。
沙衣は美湖に
「また、ヘビじゃないでしょうね。」
「違うわ。」
美穂の母親がスコップを持ってくる。
土を掘り起こすとオスの鶏が埋められている。
美湖は
「鶏塚ね。」
と言う。
3人は鶏を荼毘にふす。
美湖は美穂に
「これで大丈夫よ。」
と言う。
美湖は美穂に
「元カレの名前、何というの。」
「浅井長海よ。」
美湖は一応母に名前を報告しておくことにする。




