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琴線に触れる  作者: ちひろこ
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MEMORY

磁石のN極とS極が吸い寄せられるようなキス。

もうどうなっても後悔しないと思った。

私って本当にダメな人間だ。

こんなにもダメな人間なのかと今日も思っている。


彼が19歳だった頃もそうだったんだろう。

1度目の恋に落ちた冬。

一緒に居ると楽しくて楽しくて、年下なのに落ち着いた所もあって意外と今時の若者らしくは無かった。

甘えられたし、逆に甘えられた事は無かったかもしれない。

いつ伝えたのかも思い出せないが、結婚してて子供も小さい私の都合も考えてくれてたと思う。

困らされた事は1度も無い。

時折少年、子供だなーと思った事はあったかも知れないが、当然だ。

実際19歳だったんだから。

どんな気持ちで一緒に居てくれたんだろう。

あの頃は考えもしなかった。

浮かれてたんだ。

時間が許す限り2人とも不眠不休で一緒に居たね。

今思うと21、2の私が年下の人と付き合うなんて、相当良かったんだと思う。

彼以外年下の人を好きになった事も人生で1度も無いし、これからも無いだろう。

女を見る目には絶対の自信がある。

こよなく愛する親友達だ。

強く優しく美しく。

私の憧れで、自慢で、唯一の長所だ。

男を見る目は本当に無かった。

振り返っても振り返っても自慢出来る恋人は数少なく、また会いたい。また恋をする相手なんて彼しか居ないだろう。

どうして手を離してしまったんだろう。

と時折思い出しては連絡してみた。

会えたのは22年後これも運命だね。

まあ悪いのは全部私。

開き直るしか無い。

ラブが止まらない。

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