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未知への疾走

作者: ムラカワアオイ
掲載日:2021/07/08

心拍数。

上がる。レーシングスーツはスパルコの赤。

エンジンを。

かけてくれ。

行かねばならぬ。ただ、未知への疾走。

優しくなりたい。

サーキットで踏んでいった、15の俺。


走る、俺。つまづいてばかりだったけど。


夕暮れの北高。自転車置き場で。。。。

「レース、どないや」

「全然、あかんわ。追いつけへん」

「まあ、そない言わんと。ぼちぼちな」

「そうやな。ぼちぼちな」


授業中、教科書にセナが乗る、

マクラーレンHONDAを落書き、マルボロカラー。。。。



疾走。景色が溶ける道を15の俺は選んだ。

白。赤。青。ヘルメット。

友の言葉。ぼちぼち。を思い出す。


コースイン。

。最下位。。。。

俺は。

俺は。


晴れのち雨の、1992。夏のレース。

ピットでスプライトを飲んで、エンジンをかける。

コースイン。。

。予選、最下位。

俺、速く、走れない。

。決勝、クラッシュ、、、リタイヤ。リタイヤ

。。。

泣けた。負けた。


月曜日。新しい学ランを着る。自転車にまたがる。

北高へと走る。


サーキットに、さらば。もう、走れない。

エンジン音、さらば。


「俺、レース、辞めるわ」

「そうか。新しい、学ラン、買ったんか。いつもとちゃうから」

「そうそう、アメリカ屋で学ラン、半額セールやったから、4000ちょいで買ってきた」


夢って、時に辛い。夢見るって、本当に辛い。表彰台にも上がれなかった。

疾走。

疾走。

疾走。

友の言葉に感謝。授業中。俺は負けを認めた。


今となれば。。


走ったこと。走れたこと。

未知への疾走。テレビには、アイルトンセナ。


走る意味。

走った意味。


いまだに答えは出ない。


未知への疾走。

道なき道を行く者達に心からエールを。


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