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クロソイとタケノコメバルを間違える奴おる~?w はい、私です

てことで、皆がいるリビングに来たのはいいんだけど…

「話って言うのはなんなの?」


「うむ。話の前にだな…その……」


ん?急にモジモジしだして、どうしたんだろう?


「ん。返事を聞かせてほしい」

「ぬあ!椿、私が言おうと思っていたのに!」

「答えは分かっているとはいえ、やっぱり直接言ってもらった方が嬉しいもんねえ~♪」

「てことで四季、どうなの?」


……あ、そういえばそうだった、皆に返事するんだった。……よし。

僕は一度深呼吸して気持ちを落ち着けてから、自分の中で決めていた答えを口に出す


「うん。その…こんな僕で良ければ、貰ってください」


僕はそう言って四姉妹に向けて頭を下げる。


「うむ。これからよろしくな、四季」

「えへへ~♪これからよろしくね?四季くん♪」

「ん。言質取った。四季は私のもの」

「あはは、椿姉は相変わらず過激だねぇ。四季、一緒に幸せになろうね?」


…一緒に幸せになろう…か。うん、そうだよね

僕たちのハッピーロードはこれからなのだから!





「よっし。これで四季君に私のことを、ママって呼ばせることができるわ~」

「うんうん!やったねなずなちゃん!家族が増えるよ!」


「おいバカヤメロォ!」

「ふえ?!き、桔梗ちゃん、急に大声出してどうしたの…?」

「あ、いやその…何故かそう言わなければいけない気がしたもので…」

「…?変な桔梗ちゃんだね~?あ、それはそうと人にバカって言ったらメッ!だよ?」

「はっ…!いやその…!すみませんでした!!」


なんだか桔梗姉がツッコムまでは、めでたしめでたしこれにて終幕!って雰囲気だったけど。桔梗姉のツッコミでそんな雰囲気じゃなくなっちゃったなぁ

というか、母さんが怒ってるとこなんて久しぶりに見たな。あんまり怒ってるようには見えないけど…


「四季、アホは置いといてこっちにくる」

「っとと、どうしたの?椿姉」


母さんに向かって頭を下げまくる桔梗姉を微笑ましげに見ていたら、いきなり椿姉に腕を引っ張られてカバーが掛けられた謎の物体の前に連れて来られた


「あ!ずるいぞ椿!私だけ除け者にして話を進めるつもりだn」

「桔梗ちゃん?本当に反省してるの?」

「し、してますしてます!」


桔梗姉が何か言ってるけど、頭に入ってこない。それもそうだ、僕の意識は目の前の物体に集中しているのだから

というか、これって…冷静になって見たら……もしかして、もしかしてだけど…


「「「四季(くん)誕生日おめでとう!!」」」

「し、四季ぃ!」

「桔梗ちゃん!」


あぁ…やっぱりこれは…


「四季くんへの誕生日プレゼントは!」

「これ」

「だよ!四季!」

「あ…あぁ~…」


そう言いながら掛けられていた布を取り払う向日葵姉達。…桔梗姉は母さんに怒られながら、こっちに手を伸ばして涙を流してるけど

僕は布が取り払われた物体を見つめる

やっぱり、やっぱりこれは!


「「「エクスペリエンス社の最新型のフルダイブ装置、Mー200(だよ)!」」」


やっぱり!どこぞの高額な狙撃銃みたいな型番のM200だ!

僕は嬉しさのあまり、M200に頬擦りをする。ほあ~ホントのホントにM200だ~!

…あれ、でもなんでこれが誕生日プレゼントなんだろう?たしかオンラインゲームは危ないからダメだ、って皆に止められてたはずなんだけど…


「四季。なんでこれがあるのかわからないって顔してる」


うぐ…僕ってそんなに分かりやすいのかな…

ってそれよりも!


「そう!そうだよ!オンラインゲームは危ないからって皆が言ったんでしょ?でもM200はオンラインに特化した機体のはずなんだ。これってどういうことなの?」


僕がそう言うと途端にニヤニヤしだす椿姉


「むふふ。それはつまり」

「私たちがプレイしてる『FWO』を一緒にやろって」

「ことだよ~♪」




…ふぁっ!ビックリしすぎて意識が飛んでた!というか、え…?


「FWOってあの?!『フリーダムワールド ~終わることのない物語~ 』のこと?!」

「だよ~♪」


僕の問いかけに満面の笑みを浮かべながら答えてくる向日葵姉


「えぇ?!ホントのホントにFWOなの?!」

「ん。四季の言ってるFWOがどれか知らないけど」

「私達がプレイしてるのは~」

「日本でしかプレイ出来ない上に、まだ発売から一年しか経ってないのに、既にアクティブユーザーが1000万人超えてて」

「男性でも快適にプレイ出来るようにと、ハラスメント行為を厳しく監視していて」

「フリーダムの名の通り、遊び方は無限大で~」

「って、ここまで言えば私達がどのFWOを遊んでるのか分かるよね?」


マジかぁ…ホントのホントにあのFWOなんだ…


「あ、うん…あのFWOなんだね。でも、ハラスメント行為に厳しいってだけじゃ、僕がFWOをプレイしても大丈夫って理由にはならないよね?そこはなんでなの?」


僕は首を傾げながら椿姉達に疑問を投げ掛ける


「ふ!それはな四季!」


そう言いながら僕の目の前に飛び出してくる桔梗姉

あ、というかようやく解放されたんだ


「FWOには他のゲームにはない独自のシステムがあるのだ!」

「独自のシステム?」

「そう!そのシステムと言うのはだな!」

「ん。男女間の触れ合いを制限するシステムがある」

「つばきぃいいいいいいいい!!!!」


わあ、お約束だぁ

てか、男女間の触れ合いを制限って他のオンラインゲームにもありそうだけど、他のと何か違うのかな?


「ん。FWOのコミュニケーション制限機能は細かく設定出来る上に、音声もシャットアウト出来る」


わあ。まーた人が考えてることを勝手に読んだなぁ?

まあいいけど。それよりも


「音声をシャットアウトってどういうこと?」

「ん。オンゲの中には頭おかしいのがいる。男女関係なく卑猥な言葉や音を流して相手の反応を楽しむ輩だったり。相手が嫌がってるのにしつこくナンパしてくる奴とかもいる」


うわぁ…


「でも、音声シャットアウト機能を使えば知り合い以外の音声をシャットアウト出来るから、そう言った被害に遭わないで済むってワケなんだよ」


おぉ、珍しく桜が椿姉の見せ場を奪い取っておる


「…そういうこと」


あ~あ。椿姉が桜のことめっちゃ睨んでるよ…


「わはははは!いつもいつも人の邪魔ばかりしてるからそういう目に遭うのだ!やーいやーい!今どんな気持ちだ?!ふぁーはははははは!」


あーこれはいつものパターンかなぁ…

僕がそう思うのと同時に、椿姉がバカ笑いを続ける桔梗姉に近付き


「フンッ!!」


桔梗姉のお腹に頭突きを喰らわせる


「オブゥッ?!!」


あちゃ~こりゃ、一時間悶絶コースかなぁ

ま、そっとしておこう。それよりも


「お母さん、ホントにプレイしてもいいの?」


ちゃんと母さんにも聞いとかないとね!


「うん?大丈夫だよ~?私となずなちゃんはFWOの開発スタッフだからね~。四季君の為に頑張るよ~!」


…what?

文才が欲しい、と切に願う今日この頃であります


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