フラグ?んなもん乱立しときゃーいいのよ!
「ん、とりあえずはこんなとこ。ちなみに、私のイチオシはシェルター機能」
説明を終えて、どやドヤ顔で背を仰け反らせながら鼻をふんすと鳴らしている椿
いや、今の説明のどこにドヤ顔アピールポイントがあったんだ…
「はー。ホントに色んな機能がついてるのねえ。紙織は何か気になる機能あった?」
「あ、うん!床擦れ防止機能が良さげかなって!」
「え、そこなの?もっと良さげな機能があったでしょ?各種アラートシステムとか、停電時に役立つ予備バッテリーとか」
「なずなちゃん!床擦れ防止機能があれば、四季君のお肌はすべすべのままでいられるんだよ?!」
「はっ!そういう事なの?紙織!」
「そういう事なんだよなずなちゃん!」
「紙織!」
「なずなちゃん!」
あ~始まってしまったか、母親~ズの仲良し漫才が…こうなると二人だけの世界に入っちゃうからなァ…
ま、しょうがない
「向日葵、準備はどうなってる?」
「あ、もうほとんど終わってるよ~?後は四季くんのユーザー設定くらいだね~」
「ふむ、そうか。なら母親~ズの漫才を止めるためにも、四季を呼んでくるとしようか。四季も落ち着いた頃だろうしな」
「はいは~い」
「それじゃあ呼びに行ってくるから、例のブツにカバーか何かかけておいてくれ」
「らじゃー!であります!」
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うへへ…婚約…うへへ…
「おーい四季、そろそろ落ち着いたか?」
ふあ?!い、今の声は桔梗姉?!
そろそろ落ち着いたか…って言ってたけど、僕が自分の部屋に戻ってからまだそんな時間経ってないよn…ってもう一時間ぐらい経ってるぅう?!
「四季?大丈夫か?」
「あ、その!だ、大丈夫は大丈夫なんだけど、まだ落ち着けてないって言うかなんというか!」
「む、そうなのか。いや、しかしな…」
「な、何か用事でもあったの?」
「あぁいやなに、婚約以外にも話す事があるからな。四季が落ち着いたならそっちの話でもしようかと思って、呼びにきたんだが」
婚約以外の話…?そういえばあの時何か言ってたような…
んーなんだっけ?…思い出せないや
まあ、婚約の話以上に驚く事なんてないだろうし、いいか!
「あ、桔梗姉の声を聞いて少し落ち着くことが出来たから、今なら大丈夫だよ!」
「そ、そうか…私の声を聞いて落ち着くことが出来た、か…ふふ。それなら皆待ってるだろうし、下に行こうか」
「うん!」