積極的なクーデレ娘もあり!
結婚…結婚……僕が桔梗姉達と結婚…
どぅへへへへ!桔梗姉達が僕のお嫁さんかぁ!も、もう桔梗姉ったらダメだよこんなところで…皆にバレちゃう…なーんて!なんて!
「ん。四季そのにやけ面やめる。気持ち悪い。というかきー姉、ちゃんと説明して。ぶっ飛びすぎてて四季がおかしくなってる」
ききききき、気持ち悪いって酷いんじゃないかな?!
「あ、ああ…その、なんだ四季…さっきの結婚っていうのはだな…」
って桔梗姉?なんで近付いてきたの?てか顔近いよ?!その綺麗なお顔で見つめられたら僕、動けないんですけど?!
「えーっとだな四季…よし!私と結婚しよう!!」
は?桔梗姉と結婚?そんなの…答えは決まってるじゃないか!
「ハイ!喜んで!!こんな僕で良ければ貰ってください!」
「おい、バカ。私はちゃんと説明するように言った。なんでプロポーズしてる」
「ふ、そこに四季がいるからだ」
「なにドヤ顔してる。いいからさっさと四季に説明する」
く、くやしいあんな綺麗なお顔で迫られたらなんでもオッケーしちゃう!(びくんびくん)
「おーっと待ったぁー!」
「そこら辺の説明は私となずなちゃんがするよ~!」
そう言いながら仮面を被ったライダーのようなポーズをキメながらド派手に登場する凸凹コンビの母親達
というかまだいたんだ、この二人。全然気配が無かったからどっか行ってるのかと思ってたな…
「ふ!桔梗に怒られないように静かにしていたのさ!」
うわあ…母親なのに自分の娘に怯えるって…
「怯えていたのではない、戦略的撤退だ!(キリッ)」
「わーなずなちゃんカッコいい~!」
母といいこの人といい、なんで僕の心の声に反応してんの…怖すぎるんだけど
「勘さ!」
「私は母親だからだよ~♪」
母親だから僕の心の声が分かる…?エ、ナニソレコワイ
「ま、そんなのは置いといてだね」
「結婚ってのはね~」
「本人達がオッケーならお互いの娘、息子をくっ付けて。相手の息子に合法的にママって呼ばせようぜ!って密約を紙織と私とで交わしていたのさ!」
「そして今日は四季君の15才の誕生日!成人するまであと一年に迫った今日!お互いの意思を確かめ合って、お互いオッケーならYOU!婚約しちゃおうよ!作戦を実行に移したのです!ちなみに何故このタイミングで婚約?って疑問はこの後桔梗ちゃん達がしっかりと説明してくれるから、YOU!ちゃんと聞くんだゾ☆」
…うん。色々ぶっ飛んでるけどとりあえず
「えっと…皆、本当に僕でいいの?」
「えへへ~私は四季くんがいいのです!」
「私は昔から四季と結婚するつもりでいたから無問題よ?」
「ん。私は四季を愛してる。だから四季がいい。四季以外はいらない。私の旦那様になってください」
う、うあ…絶対今自分の顔、赤くなってるよ…
何、椿姉のそのプロポーズ。そんな直球でこないでよ!てか覚悟しておいてって言ってたのってもしかしてこれ?!無理だよ!プロポーズされるとか分かるわけないじゃん!無理ゲーだよ!てか嬉しいのと恥ずかしいのでどうしたらいいかわかんないよ!もー!もー!
「四季君、みんな答えを待ってるよ~?」
分かってるよ!でも今は無理なの!
「四季、返事を聞かせて?」
「ちょ、ちょっと待って!」
心の準備がッ!
「お姉ちゃん早く聞きたいな~?」
そ、そんな泣きそうな顔で見られても!
「四季、ダメ?」
「ち、ちが!ダメってわけじゃ!ただその、嬉しすぎてにやにやが治まらないというか!」
ととととと、とにかくまずは落ち着かなくちゃ!
「ん、それなら落ち着くの待つ。ひー姉と桜もそれでいい?」
「んふふ~実質オッケー貰ったようなものだし、いつまででも待つよ~」
「ええ、私もいいわよ」
「てことで四季、自室にでも行って気持ちを落ち着かせてくるといい」
「ご、ごめんね!後でちゃんと返事するから!」
そう言って僕は二階の自室に駆け込むのであった