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サプライズが失敗した時の空気の重さよ…

はぁ…結局生まれ変わるって言ってもよくわかんなかったし…

とりあえず下に降りて飲み物でも取ってこよう…

誕生日会は夜からのはずだし、今のうちに色々準備しておかなくちゃ。




とりあえずあれもしてこれもして、そんな事を考えながら下に降りてリビングのドアノブに手をかけた時だった。

いきなり扉が開かれて何かが弾けるような音がしたのと同時に…


「…せーの!」

「「「「四季(くん)誕生日おめでとう!!」」」」


「のわぁ?!み、みんななんでいるの?!」


「えへへ~さぷら~いずだよ~♪」


そう気の抜けたような喋り方で僕に話すのは、僕の幼馴染みである鈴白四姉妹のゆるふわ癒し系ポジの次女、向日葵姉だ。

ただ、呼ぶ時はひーねえちゃって呼ばないとすぐ不機嫌になる困った人なのだ!


「さ、サプライズ?でも誕生日会は夜からじゃ…?」


「ふふ、それじゃあサプライズの意味がないだろう?それに、だ。これくらいのことで驚いているようではまだまだだぞ?」


ちょっとキリッとした感じで喋るこのくーるびゅーちー(笑)な人は鈴白四姉妹、長女の桔梗姉。

人前ではくーるびゅーちー(笑)を演じてるけど、二人きりになると途端に甘えんぼになる可愛い人だ。


「いや、普通驚くよ!というかまだまだって…まだ何かあるの?」


「ん、四季への誕生日プレゼントがまだ残ってる」


この、静かに喋る寡黙系少女は鈴白四姉妹、三女の椿姉。

その見た目からよく中学生や小学生に間違えられるが、これでも成人してるのだ!

でもその事で椿姉をからかうと、その体の何処にそれだけのパワーが…ってくらいの力でお腹に頭突きを喰らわせてくる、とても恐ろしい少女なのだ!

でもその癖して一番甘えてくるのは彼女なのだ。人前だろうが何だろうが甘えてくる。

正直一番扱いが難しい(


「プレゼントって…今なの?!夜でよくない?!」


「あ、ごめんね四季。夜の誕生日会ってのは嘘なの」


彼女は鈴白四姉妹の四女で、昔で言うところの清純系正統派幼馴染みで僕と同い年の桜だ。

曲者揃いの鈴白家唯一の良心にして天使、けれども他の面々が濃すぎて影が薄くなってしまう系のある意味残念な子なのだ!頑張れ桜!負けるな桜!もっと頑張って個性を獲得するのだ!

…と、いうか……


「嘘?!」


「あ、嘘って言っても誕生日会はやるから安心して?サプライズを成功させるために、夜にやるって言ってただけだから」

「てことでみんなに誕生日会はっじっまっるっよ~って連絡しておいたよ~♪」

「あ、ありがとうひー姉。助かるわ」

「それじゃあみんなが来る前に色々進めておきましょうか」

「ん、四季覚悟しておいて」


…いや、覚悟ってなんだよ!

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