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日常

「今日も勇者様がいてくれて、平和に生きていけるねぇ〜」


どこからか聞こえてくる勇者を讃える声。

何代にも渡って世界をモンスターの手から守り、凡人では決して勝てない才を持つまさに人類種の希望。

彼、もしくは彼女が握るのは聖なる剣ただ一振のみ。

そんな勇者に多くの者は期待し依存し、嫉妬し畏れていた。


「...皆して勇者様勇者様と。街を直接守ってんのは俺ら王国騎士団なんだがな。」


俺の相棒は周りの奴に聞こえないように愚痴をこぼす。


「まぁ、仕方ないんじゃないか?俺らもガキの頃は勇者様みてぇになれたらなんて思ってたろ?」


だがよぉ...と言う相棒を窘めつつ王城までの道を人混みの中歩いていく。

勇者になれるのは聖なる剣を発現できた奴だけ。

発現した武具がどんなに素晴らしかろうと聖なる剣でなければ勇者にはなれない。


「理不尽だよなぁ...。」


と俺は自分が発現した武具を思い浮かべて独り言ちる。

なんか言ったかぁ?と前を歩く相棒が聞いてくるのに何でもないと答え王城の門をくぐる。

これから起こることを二人とも知らずに、今日の晩御飯のことを考えながら。

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