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「はらりはらり」




 年経た狐が妖物となれば、力を増すほどに尾が裂け、増えてゆく。

 その中にあって善き性質のものは修行のうちに仙狐となり、千年を越えて天狐となる。天狐はひとつの到達点だ。それまで得てきた力を純化して、尾が四本へと減る。

 今、仙狐が天狐と成る。空を踏み、天へと駆け上るうちに尾が一本抜け、二本抜け、はらりはらりと舞い落ちる。

 狐は四本となった尾を雄々しくなびかせ、果てへと消えてゆく。

 残された五本ははらり、はらりと――――




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