06 看板人妻サキ
「42、43、44・・・53・・・はぁ~~。」
結局、俺一人で全部片づけないといけないのか。はぁ~~
疲れてきた。
「着きましたよ藤谷様。」
「ん?おお、ここか~~~。」
確かここ見覚えあるな、そりゃそうか、こんなにも、立派な家だもんな、でも何でこんな豪華な家に住んでる人がお金借りる必要があるんだ?
こんな家に住んでるんだったらお金たくさん持ってるだろうと前、思ったから覚えてるんだろうな・・・
「桐峰さん、桐峰あみさんいますか?」
「・・・はい私ですが。」
「そうですか私アイ金融アシスタントの者ですが。」
「えっ!?私全部お金返したじゃないですか?何でここにくるんですか?」
「あの~~違うんです。あの実はですね~~お金返しにきたんです。利息分を。」
「何!?言ってるんですか?なにか企んでるんですか?」
「いえいえ全くそう言う事じゃなくてですね。」
「あの帰って下さい!!私には、もう関わらないで下さい、お願いします!!」
「あの桐峰さん!!桐峰さん!!」
はぁ、
また、このパターンかよ、毎回毎回きついなスグお金渡せば済む話しなんだけどな~~。一応張り込みしてみるか主婦だから夕方ぐらいには、外に出るだろう。夕食の材料買いに行くとか、
でも、まだ昼12時13分かって・・もう出てきたじゃねーーか!?
「オイ!!あの女追ってくれ!!」
「はい、分かりました。」
「ん~~あれ!?曲がった店じゃねーのか?これって駅に向かってるなー。友達の所にでも行くのか?」
・・・・久しぶりに電車に乗ったな、
おお
ゆれる
ゆれる
カーブの時こんなスピードだしていいモノなのか!?これ脱線しねーか!?
今何駅通り過ぎた?まだ降りねーのか?こりゃあ結構遠出だな~~~
・・・ああやっと降りた。えっ!?
鶯谷?
ん~~~何か嫌な予感するな~~
・・・ああやっぱり、フー。どうするかな~~~、このまま待つか~~、長くなりそうだからな帰るかな?
「お待たせ致しました~~サキです。って何であなたがここにいるんですか!?」
「源氏名サキって言うのか、桐峰さん。」
「あなた、しつこいですよ、お金返したじゃないですか!!もう私に関わらないで下さい!!帰って下さい!!」
「そりゃーねーだろ俺一応客だぞ。」
「じゃあ分かりましたよ。コトを済ませたらすぐに帰って下さいよ。」
「おいおい、そんな気はねーよ。」
「じゃあ何なんですか?あなたは!?」
「だ~~か~ら金返しにきたんだよ!!ホレ、これで用ねーよ。」
「ちょっと待って!!」
「何だよ?」
「時間内までいないと店長に怒られちゃうから・・・」
「おお、そうか。」
「ちょっと、やって行きますか?」
「いいよ!!」
・・・・・何分たったのか。まだ9分か後21分もあるんかやる事やらねーと異常だな~~この空間。横の部屋からは、アンアン聞こえてきやがる
フーー
「あの所でよー何であんな豪華な家建てた金持ちが俺の所で金借りたんだよ?」
「・・・子供のお受験の為にお金が必要だったの。」
「でも、何で?金あるだろう?。」
「それが旦那が自分の子供には、うとくて無関心なの・・・だから、たかが小学生になる子供の為にそんな高い金出して受験までさせるのかってスゴク否定的で聞く耳も持たないの。・・だからあの時スグにまとまったお金が欲しくて、自分でなんとかしないといけないと思ってあなたの所でお金借りたの・・・」
「そうか、でも金借りりゃーどっからそんな金手に入れたのか聞かれるだろう?」
「それは、私の親から借りてるって、言ったから大丈夫。」
「そうなのか、でも俺たちの所の金、全部返したんだろう、何で今のこんな店で働いてんだよ?」
「・・・それは。」
「何だよ?」
「強制的にやらされてるの。」
「強制的?」
「今この店辞めたら、うちの旦那に今までこの店で働いていた事、全部バラすって。」
「ここの店長がか?」
「・・うん、もしそんな事旦那にバレたら私・・恥ずかしくて生きてられない!!」
「・・・・そうか。」
「・・・・・・。」
おいおい泣くなよ、泣いても何も出ねーぞ、何か厄介だな~~、もう面倒な事はゴメンだ・・おおっちょうど時計のタイマー鳴ったな!!よし!!
「じゃあ・・・・俺行くからな。」ってまた紙、天上から落ちてきたなー
はぁ~~~、
『この女性の今のこの現状を解決しないとお前をすぐにでも殺しにくる ――神より―― 』
何だよそれ!?殺しにくるって。いっつもヘビー何だよな内容が
何だよ!?
スグに殺しにくるって俺の命をまるで軽く見てるだろーが一体何なんだよ。この神ってヤローは、もうちょっと命を重く見ろよ、もて遊び過ぎだろ!!俺の命を
クソー!!
やればいいんだろ!!
やれば!!
「オイ!!店長ってお前か?」
「えっ!?あっはい私ですが。」
「オイっサキって女いるだろう。」
「あっはい、うちのサキが何かしたんですか?」
「あの女スグにでもこの店辞めさせろ。」
「はい?何故ですか?」
「彼女嫌がってるだろう!!」
「えっ!?サキがそう申し上げているのですか?」
「そうだよ。」
「何かの間違いじゃありませんかサキは精力的にこの仕事を続けたいって言ってるんですよ。」
「はぁ~~テメーが無理矢理させてんだろーが!!良いから今スグに辞めさせろ!!そうしないとただじゃおかねーぞ。」
「そう言われましてもね~~~困るんですよ、お客さん、サキはうちの看板人妻でしてね、普通の人から、どこかのエライ社長からド変態まであらゆる人のアソコを満足させてるんですよ。そんな金づる手放せる訳ないでしょう。それにサキも自分のテクニックにさぞかしやりがいを感じてるでしょう。あなただって今日アソコ、スッキリさせてもらったんでしょう?」
「テメー!!」
「それとも、サキの超絶テクニックを独り占めしたいから、店辞めさせろとでも・・?」
「痛い目見ねーと分からないらしいな。」
「それは、こっちのセリフですよ。おい!!お前ら出てこい!!」
用心棒か!?
「こいつを始末しろ!!」
5人かそれにしても見ねー顔だな、ただのペーペーだろ、
「オイ!!コイツラいくら束になっても俺には勝てねーぞ。」
「はい!?負け犬の遠吠えは、聞きたくありませんねーぇー、お前らやっちまえ!!」
「おら!!いち、にい、さん、しい、ご、終わり。」
「えっ!?」
「だから言っただろう、俺には勝てねーて、後はお前だけだな。」
「えっ!?あの待って下さい、許して下さい!!」
「はぁ~~聞こえねーな?」
「あの・・!!どうか許して下さい!!」
「それじゃあ・・・」
「はい!!分かりましたサキは辞めさせます!!辞めさせますから!!どうか暴力だけは、振るわないで下さい!!」
「暴力だけは、振るはないで下さいって最初、暴力したのは、お前らだろ!!」
・・・・「あの助かりました!!本当にありがとうございます。見ず知らずの私なんかに・・」
「見ず知らずじゃねーだろ、関わりはあるだろ、うちから金借りたって言う。・・まぁそれに礼なら俺じゃなくて神のヤローに言えや。」
「えっ!?か・・か・・かみ?」
「まぁ・・いいよ・・・じゃあ俺行くぞ。」
「はい!!本当にありがとうございました!!」