俺の人生
どうも、ゆーです!
前回の作品は連載途中のままにも関わらず、新作の執筆……。ホントに申し訳ないです。
予定では両方エンディングまで持っていくので、ご安心を!!
では、本作品をお楽しみください。
評価、感想を頂けるとモチベーションが上がります!!よろしくお願いしますm(__)m
俺、間宮陽太は生まれてこのかた、自分が幸福であると心から思ったことがない。
俺は、世に名の知られる大企業『マミヤ・トラスト・ホールディングス』のトップ、間宮秀司の次男として生まれた。
俺の人生を知らない他人から見れば、何不自由の無い、幸せな生活を送っているように思うだろう。
だが、俺を取り巻く環境はそう簡単なものではない。
前にも書いた通り、俺は次男である。
長男である俺の兄、新一は、昔から学業優秀・スポーツ万能・容姿端麗と何の文句の付け所もない完璧な人間だった。
それにひきかえ俺は、学力はよくいって中の下、スポーツに至っては泳ぐことさえ出来ないような有り様だ。
そんな俺は、今まで、パーフェクト人間の兄と比較されながら育ってきた。
「新一なら簡単に出来るのに」「お前も兄を見習え!」などと言われたことは、1回や2回ではない。
また、俺は、大企業の社長の息子という立場のせいで、人間の悪い部分ばかりを見てきた。
子供の頃から、俺に近付いてくる人間といえば、俺を利用しようとする者ばかり。
俺と本心から分かり合おうとする奴なんて、ほとんどいなかった。
そんな理由で、俺は自分の人生に諦めに似たものを感じるようになっていた。
今回だってそうだ。結局、俺の意志なんて尊重されない。そうやって物事は進んでいく。
高校生になったばかりの俺に婚約者なんて……。
どうかしてる。