(昨日投稿されるはずだった)4月30日の書記
「昨日投稿されるはずだった」書記です。
・思考の歪みは私たちを狂わす
・過度な思い込みほど愚かなことはない。
・誰かに抱きしめられたいと思っていても、抱いてくれるのは親だけである。
・自分勝手な行動は、やがて事件を起こす引き金となる。
・自己判断が難しいことは、必ず大人に相談すること。
・自分を叱ってくれる大人ほど、自分のことを考えてくれている。
_______なんて、書き続けて、もう何日経っただろうか。
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「はあ…」
薄暗い部屋の下で、ソフィアはため息をつく。
「もう、百個ぐらい書いた気がする…」
彼女が書き続けてきた「愚者の書記」
そこには、彼女が集めた数多の思考や知識が散りばめられている。
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しかし今、ソフィアは、この書記を書くことをやめようと考えていた。
なぜなら、ここに書かれてある知識は全て彼女の「極端な主観」ばかりなのだ。
ソフィアは、いつしか書いているうちに「そういうこと」ばかりをまとめているということに気がついた。
『これでは、自分の考えや知識を他人に押し付けているだけではないか。』
そう思うと、書く意欲が薄れたのである。
「・・・・しばらくは、投稿しないようにしよう…」
5月1日の薄暗い空を見ながら、彼女は「昨日投稿されるはずだった」知識の書記を
投稿したのだった。




