天使のパンケーキ?幸せの?楽園、極楽、パラダイスぅ!最高です!
しばし店内を眺めて過ごす。
女性客が多いが、カップルや家族連れもな。
俺みたいな男も数人。
一部には、白い背広着たヤツや、ストライプ柄スーツ着たヤツも。
その筋?
いや、芸能界スカウトと、不動産屋さんみたい。
むろん、転移門経由のアカシックレコード情報だぞ。
可哀想に、2人は周りから明らかに避けらてるよ。
その筋の人さじゃないんだがなぁ。
まぁ、そんなヤツらが、幸せそうにケーキをな、大事そうにチマチマ食っているんだ。
これは、ちと面白い。
露骨にマジマジと見たら、流石に喧嘩になるだろう。
だが俺は転移門を別に出し、そちら経由で見ているからさ。
まさか、前を向いてる俺が後方の客を見てるなんて、普通は分からんだろ。
ほどなく、パンケーキとキャラメルティーが届く。
うわっ!
スンゲェ甘い香りが、プンプンしてんですが!
しかも、嫌な感じではなく、魅惑的?そう、魅惑的な香りだ!
こりゃぁ、美味そうだ!
添えられたカトラリーからフォークを。
「あ、お客さん。
スプーンの方が良いですよ」
配膳してくれたウェイトレスさんがな。
え?
「いや、これ、パンケーキだよね?」
別名ホットケーキかな?
異論は認める。
「そうですよ。
でも、スフレ系のパンケーキですから。
特にウチのはフワフワなんで、スプーンで行けるんですよ。
その方が、食べ易いですから」
あー
なんかさぁ、これ、俺が思ってるホットケーキとは、違う?
「そ、そうなんだな。
じゃぁ、スプーンで、行ってみるわ」ったらな。
「そうしてください。
食べ難かったら、フォークやナイフもありますけど、私はスプーンが良いと思いますから」って、返されたよ。
そうなんだね。
まぁ、アドバイスに従って、スプーンで食べるかな。
で、スプーンを取ってパンケーキへ刺す。
刺した瞬間に、ん?っとなる。
これって、プリン?
いや、見た目はパンケーキだぞ。
スンナリとスプーンが刺さり、簡単に生地が掬える。
掬った感じは、プリンを掬った感じなんだが?
それを口に入れたら、ふわぁーんとした食感が。
あ、溶けた。
え?
なに、これ?
で、ウマっ!
うわー
幸せな味だぁ!
ちと、甘味抑えめだが、優しい味なんだなぁ。
あ、だから、メープルシロップや、ハチミツが?
キメの細かいソフトクリームと合わせると、昇天しそうです。
さらに溶かしバターを塗ると、コクと塩っぱさが旨みを増幅して行く。
まさに、パラダイス!
でも、口の中が少々くどく。
紅茶かぁ。
うや?
こ、これ、これがぁ、フレーバーティーかぁっ!
キャラメルの香りが、パンケーキの香りと合わさり良い感じなのだが、キャラメルの味が来ると身構えたら爽やかで甘くない紅茶の味が!
は?
いや、なんか、不意打ち食らった感じかな。
だが、そんな紅茶が口の中をリセット。
だが、香りは楽園を保っている。
わぁー
頭がバグるぅ!
けど、旨し!
あー無くなるぅ!
俺の、俺のぉ、パンケーキぃ!
まだ、食べてたいよー
注文するか?
いや、やめとこう。
っかさぁ。
なんか、店内の人達が、俺を見てんですが。
なんぞ?
「はは。
お客様、美味しそうに食べられますなぁ」
ん?
誰?
「私、この店のオーナーでなる傑儀と申します。
本日は、大量のケーキをご購入いただいたと聞きました。
なので、挨拶にですな。
ご購入、ありがとうございました。
また、ご購入いただければ、幸いです」
あー
やーめーてぇーだっ!
店内客からの注目がぁっ、視線が刺さるぅ!
「いやいや。
ちと、お使いを果たしただけですよ。
しかし、このパンケーキは、最高でした。
また食べたいものです」
っかさぁ。
俺が食うの見てた客がパンケーキ頼んでんだが?
アンタらさぁ、ケーキ食べてただろ?
太るぞ、っと!
「お気に召していただけたようで、なにより。
して、どこら辺を、気に入っていただけましたので?」
そんなん尋ねられたんですが?
語っちゃうぞ?




