さぁ、特盛スペシャル・トルコライスを、食うぞっ!
しかしデカいなぁ。
コレがデカ盛りっうヤツかぁ。
テレビでは見たことあるが、実物は初めてだよ。
ウェイトレスさんが言うには、皿抜きで3キロあるらしい。
はぁ?
食えねぇだろ、そんな量!
バカなの?
なぁ、転移門やーい。
これ、余裕で食えるほど、人間止めてないんだが?
へ?
適量以上は胃でエネルギーへ転換するから、幾らでも食べれる?
いや、それってさぁ、ズルくね?
個人の能力だから、問題ない?
いや、それってさぁ、俺と言うより転移門の能力だよね。
まぁ、大丈夫てぇんなら食うかね。
先ずはピラフから。
ん?
焼き飯みたいな物って思ったんだが?
なんかさぁ、チャーハンみたいに油がキツくない。
あ、そか。
ピラフって、炒めてから炊くんだったな。
だから油っぼく無いんだ。
うまっ!これ、うまっ!
味が米に染み込んで、しかも仄かに香ばしい。
うーん。
味が上品なんだなぁ。
チャーハン、アレは美味い。
それは、間違いない。
だが、ピラフも負けてはいない。
いや、油っぽさが苦手な人だと、コチラを選ぶだろう。
スープで炊いてるからか、染み込んだ味が最高だ。
で、油っぽくないからさ、カレーやハヤシに合うんだわぁ。
そして、これに揚げ物を。
いやさぁ、チャーハンにカレー掛けて揚げ物だと、人によってはキツいだろう。
くどくなるからさぁ。
だがピラフだと、この組み合わせでイケる!
うん、下手ささたら、銀シャリより良いかも。
って、ん?
カレーの方は、ピラフと銀シャリが混ざってる?
ある意味、混ぜご飯?
カレーって、下手するとクドイからなぁ。
飯で中和してるんだろう。
だが、クドイの代表格の揚げ物が、なぜか合うんだよねぇ。
っても、魚介類の方がクドくならないのか、そちらをカレー側へと。
ふむ。
カレーとエビフライは良い。
だが、カニクリームコロッケは、ピラフとだな。
カキフライも、どちらかと言うと、ピラフかな。
トンカツは、ハヤシよりもカレーか。
メンチカツは、カレーとピラフ、どちらでも良いな。
あ、ハヤシ、ハヤシ食わなきゃ。
ん?
下はピラフや銀シャリではない?
黄色い物体・・・これ、昔ながらの包むタイプなオムライスじゃん!
中はチキンライス。
掛けるのは、ケチャップ派なんだけど、このハヤシソースはケチャップさが強いみたいだ。
これさぁ、オムライス単品でも、絶品だぞ!
あ、これにビフテキがさぁ、絶望的に合う。
肉の旨さが、オムライスの酸味と甘みに合わさり、あー!
トルコライスの、この区間だけが別物やん。
しかし、怒涛の味に疲れたよー
スープを一口。
これ、コンソメ?
うわー、優しい味やぁ。
口の中が癒されるぅー。
また、サラダがね、美味しいの。
フレッシュなのはもちろん、掛かったドレッシングがね。
油が使われてないみたいなんだけど、なんで、こんなに美味しいの?
酸味と旨みが絶妙だ。
いやさぁ、サラダが、こんなに美味いって感じたのは、初めてかも。
こうなると、パスタも気になる。
カルボナーラは平打ち麺だ。
具はベーコンだけだな。
うわぁー、うわぁぁっ。
滑らかなソースが、平打ち麺に、絡まってさぁ。
なんか、黒い粒々が異様に美味い!
ベーコンがアクセントにエレクセントぉ!
ハッ!
いかん、いかん。
ナポリタンも相手してやらないとな。
えーっと、なにこれ?
コレがナポリタン?
爽やかな酸味と複雑で繊細な何か。
ハーブ?香辛料?
あ、転移門経由で知識が。
複数のハーブとフレッシュトマトに蜂蜜を使った、特製ケチャップを使用している?
酢がグレナーデンとリンゴ、ブドウの酢を合わせているのも特徴?
はーっ。
ケチャップに手間掛けてますなぁ。
それで、このフレッシュな爽やか味になるのかぁ。
このナポリタンもご馳走やでぇ。
ん?
カルボナーラの黒いのは、トリフ?
はぁ?
あの高級食材のかぁ?
え?
日本産?
しかも、栽培物?
はぁ?
栽培できてたの?
あ、山中で栽培してんのね。
一般には出回らず、業務用取引でしか販売してないのかぁ。
なら、知らんわさ。




