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ドラゑモーンちゅうか、転移モーン。解説、よろ。

転移門から得られる精霊力の質および量が、召喚中の精霊を介して向上したパスにて上がった。


この力を知らずに新陳代謝の魔術へ注ぎ、ヒルデガルデさんへ掛けたから、さぁ、大変。


ヒルデガルデさんは若返り、小太りなオバさんエルフからナイスバディな若い美女へと大変身。


うん、状況は把握した。

理解はしたく無いがなっ!


俺が落ち着いたと思ったのか、転移門が離れる。

いや、絶対に自我あるよね!


「ん?

 なんか、体が軽いぞぇ?

 これが、新陳代謝魔術の効能かえ?」


あ、ヒルデガルデさんは、状況を把握してないみたいだね。

まぁ当たり前かぁ。


自分自身を俯瞰して見るなんて、普通はできないからなぁ。

鏡で確認するのが早いんだが。


ん?

ちょっと、待て。


ヒルデガルデさんは新陳代謝魔術にて、こうなったんだよな。

そうだとしたら、新陳代謝デトックスした老廃物などは、ドコヘ行った?


そんなことを思っていたらな、転移門解説が始まった。

うん、キッチリと時止めしてなっ!


えらく行き届いた対応だこと。

これで自我がない、っーんだぜ?

(うせ)やろ?


なになに?

女性には優しく、恥をかかせてはなりません。


ん?

なにやら語り始めたんだが?


アカシックレコードにて古今東西で常識であり、阻止できるならば回避するが肝要。


まぁ、そうだな。

それで?


あの侭であれば、ヒルデガルデ女史は老廃物などの汚物で、デロデロ状態でした。


うっわぁー

それは見たくないかも。


変態な性癖がある輩なら、見たい、っうのかもしれんが、俺はノーサンキューだな。

それに、ヒルデガルデさんも嫌だろう。


まぁ、普通に恥をかかすことになるし、後始末も大変だっただろう。


って、ん?

なら、どうして、そうなってない?


え?

転移門が処理した?

どうやって?


ヒルデガルデさんから出た老廃物などを、転移門経由にて近くの川へと。

既に川で拡散して流れさってるらしい。


そらぁ、川の生物には、良い餌になっただろーねぇ。

っか、あの一瞬に、そんなことしてたの?

スゲぇな、転移門!


で、解説が終わったから、俺から離れようとな。

そうは行かんよ?


どうなされました?

って、戸惑うからさ、転移門から自宅を覗く。

そして姉の部屋から姿見を、ちと拝借ね。


ちょっと、お借りしまーす、ってか!


ヒルデガルデさんの前へ姿見を出し、転移門から離れた。

そして、またまた時は動き出す。


「姉の姿見を借りて来ました。

 鏡を見て貰うのが、1番早いですからね」


そう告げるとな。


「これは見事な姿見であるな。

 これほどの品は、滅多にお目にかかれぬぞえ」

だってさ。


いや、量産の既製品だからね。

って、チゲぇ!

そっちかよ!


「して、コレは本当に姿見かえ?

 過去を美化して見せる魔道具ではなく?」


あ、魔道具あるんだ。

じゃなくて、現実逃避中だったんですね。

分かりました。


「あー

 そのですね。

 新陳代謝の魔術を掛けたら、ヒルデガルデさんが若返っちゃいました」


テヘっ、なんてのは、しねーぞ。

男がしても、キメェだけだからなっ!


「ほうかえ。

 若返ったのかえ。

 それは、それは・・・何じゃとぉっ!」


わっ、ビックリしたぁ!

イキナリ叫ばんで欲しい。


「藤吾ぉ!

 説明!」


「あ、はい!」


何故かオコなヒルデガルデさんへ、転移門から受けた解説を語って聞かせる。

したらな、疲れたように、ため息を。

うん、お疲れなんですね、大丈夫?


「ま、まぁ、若返って元気になったんだから、良かったのでは?」ったらな。


「そんな訳あるまい。

 こうなった理由を説明せねばならぬし、大体、知り合いに我だと認識して貰えぬわっ!」


あー

劇的なビフォア・アフターだからなぁ。

っか、変化前の原形は、種族くらい?っう位の変わり方だ。

そらぁ、知り合いに会っても、誰もヒルデガルデさんだとは思わないだろう。


「今から出掛けるのに、どうするのじゃ?」


あ、頭を抱えてらっしゃる。

っか、本当にどうしよう?

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