名探偵ヒルデガルデ、爆誕か?
さてさて、どんな魔本があるのかなぁ、っとね。
うん、軽く十数冊有りますねぇ。
とりあえず、範囲複写ぁ〜
某青いタヌキのダミ声風にね。
あ、初代の方でだよ。
お約束だよね。
しかし、あのアニメと、主婦が主役なアニメ。
何故か現存率が高い。
龍○なんて、復元不能なくらいに消えたのに、謎だ。
っか、昭和の代物は、結構見付かるんだよなぁ。
平成以降のアニメや映画が紛失している状態だ。
天災に巻き込まれたのは仕方ないんだが、デジタル災害で紛失した情報から、それらが免れた理由がねぇ。
まぁ、誰も説明できないんだが。
しかし、冗談でもしてみるもんだね。
指定範囲内の魔本全てが、5冊づつ複製されたよ。
一瞬だったねぇ。
で、それらの魔本で得られる術式も、無事に得ましたよ。
ただ、転移門経由でだけどね。
あー、これ、あれだ!
習得魔術の術式が多過ぎて、俺のキャパシティを超えたんだな。
だから転移門のセーフティが働き、転移門経由でキャパシティ内へ納まるように習得したと。
転移門さん、マジ優秀!
っか、俺。
迂闊なことは控えよう。
転移門なかったら、危なかった、パート2だからな。
気を付けよう、うん。
さて、習得した魔術はっと。
色々と有るんだが、身体強化系は、防御魔術になるのか?
これって、体の新陳代謝を向上させ、老廃物はおろか毒や体に害となる物質を体外へと出す働きがあるみたいだ。
えーっとぉ、デトックス?
魔術での強制デトックスですか、さいですか。
確かに、ある意味では防御の術式だと言えるかな?
俺の考えた予測から、完全に離れましたがね。
しかし、あまり公にしない方が良いだろうな。
コレって、最高のエステ、いや、アンチエージングになると思うんだよ。
つまり、女性からの需要は高い、ってことだ。
女性の美に対する欲求、いや、欲望は、計り知れない。
それは、ウチの女性達を見ていれば、自ずと分かることだ。
むろん、日本、いや、アチラの世界で魔術なんかは使わないけどさ。
大騒ぎになるからな。
そんなん思ってるとな。
なんかヒルデガルデさんが、ため息を吐いてね。
「で、藤吾や。
今度は、なにをやらかしたのじゃ?」
だってさ。
いや、やらかすのが前提って、酷くね?
「いやいや。
なにも無いですよ。
嫌だなあ、なんで、そんなこと聞くんです?」
普通に告げたんだがね。
「藤吾、ソナタ、何を隠しておる?
我に言えないことなのかや?」
「え?
嫌だなぁ。
なにも隠してませんって」
そう告げたらさぁ。
「なにを空々しい。
っと、言うかじゃ。
ソナタ、隠す気があるのかえ?」
はあ?
何故に断定的!?
いや、俺の受け答えって、なんか不自然だったか?
「いきなり、どうしたんです?
僕、変なこと言いましたけ?」
マジ分からん。
「今まで術を覚えたら、効果を発動したり語っておった者が、急に何もないと言えば、不自然に決まっておろうが。
問いただせば、誤魔化す次第じゃ。
なにも無い訳あるまい」
えー
そんなに不自然だったかなぁ。
困り顔の俺へとヒルデガルデさんの追撃!
「ふむ、藤吾が複写しておったのは、防御系の魔術じゃな。
複写時に魔術を覚えてしまう特異能力で、魔術を覚えた。
それに、間違えあるまい。
その覚えた魔術で、なにか不都合が生じた訳じゃな。
じゃが、習得した術は防御系じゃ。
普通は不都合など、起こり得ぬ。
じゃが、確か身を活性化させる系の魔術が、数種ほど存在したのぅ。
これらが、怪しいか?」
ギク!
アンタは、どこぞの探偵かっ!
真実は1つ、ってかぁ?
いや、人と時代、シチュエーションで、真実は変わる場合がありますが?
時代によっては、地球が球状とか回るったら、捕まりますからね!
そんな現実逃避は、許されない訳で。
「身体強化ならば、既に試しておるはずじゃ。
となると、代謝系かや?
体内の新陳代謝を促進する術があったのぅ?
それかのぅ?」
わーい、バレテーラ。
どないしょー




