表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/203

さて、邂逅と行こうかな、大丈夫かなぁ?

行くとは決めたが、さて、どのようにするかな。

まぁ、建屋の中とか、庭先へ出るのは止めた方が良いだろう。


まぁ、常識的にもそうだが、俺がされたらイヤだしな。

だってなぁ、自宅に見知らぬ人が無断で立ち入ったら、誰でもイヤだろ?

それが庭先でもさ。


自分がされてイヤならしない。

これは常識だ。

まぁ、チュン国の人はしそうだけどな。


集落へ繋がる道側も避けた方が良いだろう。

何処から来たって話しになった際、矛盾が生じそうだ。


つまり俺が、この地へ降り立った場所が良いんじゃね?

ただアソコは、かなり遠い。

だから、アチラ方向で建屋に近く、さらに安全そうな所がベストだろう。


小屋からは集落近くへ流れていた川が見えた。

川向こうには道が在るのを上空から確認できている。

橋が架かっていたら、集落まで楽に行けるんだろうな。


ただ建屋近くの川辺には、小型のワニみたいなのがな。

危なくて近寄れないだろう。

だから、そちら方向へ行くのは厳禁だな。


そうなると、移動できる場所は限られるか。

そう考え、決めた場所へと穴を潜り出る。


昨夜振りに、ダンジョン内へと来た訳だが・・・ここ、明らかに別の世界だよな?

俺の追尾型ダンジョンが特別なのか、それとも、他のダンジョンも実は別世界に通じているのか・・・まぁ、今、考えることでは、無いか。


入った場所からは、あの建屋が見える。

それでも200m以上は離れているだろうな。


俺が建屋を確認し、そちらへ歩き始めるて暫くすると、建屋の裏口から人が出て来た。

なにやら慌てているみたいだ。

そして、現れた人の表情は険しい。


あの温和そうなエルフなオバ様が、キッっと引き締まった顔でコチラを見てるんだが?

俺、何かしたっけか?


で、俺を見た途端に戸惑ったような顔に。

どうも予想外な事態に遭遇したっと言う感じか?

なんだろな?


何やら話しかけて来たが、当然分からない。

「済みません。

 どうも言葉が違うみたいで分からないんですが」


通じないとは分かってはいるんだが、俺は日本語しか話せないからなぁ。

まぁ、英語が話せたとしても通じないだろうけどさ。


したらな、オバ様が困ったような顔で、頬へ手を当ててる。

そして、何かを思い付いたような顔に。


一緒に建屋から出て来たメイドさん2人の内、1人へ何かを告げる。

すると、言われたメイドさんは建屋へと。


どうしたんだろ?


そう思ってると、オバ様が手招いている。

こっちに来いってか?


一応は危険では無さそうだが、何があるか分からない。

だからダンジョン穴を、直ぐに触れられる場所に設置しておく。

俺が動くと、俺との相対的距離を保ちつつ移動してくれるからな。


さっき試したんだが、軽く接触し移動の意思があれば、元の世界へと戻れるんだよ。

なので危ない場合は、即座に戻れるようにな。


退避可能準備はできているから、俺はオバ様の方へと。

すると、着いて来いて感じでな、オバ様は建屋へとね。


俺は戸惑いながらオバ様の後へと続く。

建屋へと入り通された場所は、オバ様達が居たリビングだった。


先程とは違うのは、机の上へ薄い本が置いてある所か?

紅色の表紙へは、幾何学模様が描かれている。


オバ様は、その本を取ると、俺へと手渡して来た。

なんだろな?


不審に思いつつも受け取り、本を開くと・・・

バシュッ!っう音と共に本が爆発したぁっ!

んじゃ、こりゃぁっ!


青白い爆炎が俺を一瞬包んだような?

いや、熱くも痛くもなく、衝撃も無かったんだが?

幻覚か?


「ふむ。

 適合したみたいじゃのぅ。

 珍しい」


そのような声が。

え?誰?

俺以外にも日本人が、コチラへ来ているのか?


俺は、慌てて辺りを見回す。

したらオバ様が呆れたように。


「何を、慌てておるのじゃ?

 落ち着くが良い」ってな。


へ?

いやいや。


「いや、なんで日本語喋ってるんです?

 さっきまで、話せていませんでしたよね?」


思わず突っ込んだ俺は、悪く無いハズだ。

だよな?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ