ちょっとチート探索など、してみるかねぇ。
いきなりの接触は流石に怖いので、とりあえずは他を調べることに。
建屋から穴を出し外へと。
物を透過して進めることができるから、非常に便利だ。
建屋の玄関から外へ。
ちなみに入ったのは家の裏側に面した壁だ。
無論、透過して入ったからな。
壁だろうが岩だろうが関係ないみたいだ。
玄関から出ると道が。
舗装されていない土が剥き出しの道だ。
踏み固められてはいるらしく、歩くのに支障はないだろう。
道沿いに穴を進める。
結構、曲がりくねった道が続く。
どうやら山を上がっているみたいだな。
勾配は、さほどキツくは無いみたいだから、山裾を横切る感じの道なのだろうか?
ウサギやキツネ、タヌキやイタチ。
そんな小動物の姿も。
リスや野ネズミ、モモンガ。
色々居るな。
まぁ、似ているだけで別物なのだろうが・・・
色がなぁ。
オレンジや灰色、緑に青などなど、実にカラフルだ。
うん、周りの植生も、合わせてカラフルだな。
いや、植生に合わせた体毛になっているのか?
狼みたいなのとか、虎みたいなのも。
原人みたいなのも居る。
あんなのに襲われたら助からないぞ?
この世界って、結構危険なのかもな。
峠を越えた先、眼下に村らしきものが。
いや、集落った方が正しいのかも。
道沿いに進むと川があり、その川を渡すように石橋がな。
道沿いに進むと結構掛かりそうだ。
ダンジョン穴は自由に移動可能だから、別に道沿いに進む必要などない。
元々宙を漂うように移動しているしな。
だから、崖から眼下の集落へと、直接穴を移動させてみた。
意識して降下させないと、宙を漂って上空移動するのには驚いた。
有る意味、飛んでいるとも言えるだろう。
なので、穴を集落の方へと降下させながら進める。
集落には数十人ほどの人々が暮らしているみたいだ。
道は大きく2つ。
川沿いの道と、山へと向かう道だ。
集落の真ん中辺りでT字状に交差している。
集落を囲むように石垣が築かれており、その門には門兵が立っている。
結構な警戒具合だな。
まぁ、先程見た猛獣なども付近には生息している。
警戒するのは、当たり前だろう。
集落の人々の服は、麻の貫頭衣とか、チェニックと言われる服にズボンを合わせた物だな。
靴では無く、革のサンダルみたいなのを履いているぞ。
製材所らしき場所や、解体場らしき場所がある。
集会所と思われる場所もあるが、ファンタジー定番の冒険者ギルドや商会ギルドらしきものは無いみたいだ。
肉屋に魚屋、八百屋に雑貨店。
それに宿屋と薬屋かな?
分かった店舗は、こんなものか。
服屋や靴屋は無いみたいだ。
それらは雑貨あつかいなのか、雑貨屋で売っていたよ。
本なども扱っているみたいで、何でも屋みたいな感じか?
宿屋では、食材や薬剤なども販売していた。
なんか雑多な感じだ。
ただ、あまり文明的な感じではなく、初めに接触するには敷居が高そうだ。
っか、さっき見たエルフさんが文明度が高そうで、比較するとコチラは敷居が高過ぎる。
もしかしたら町や都市もあるのかもしれない。
だが、初接触するのはなぁ。
なので、先程の建屋近くへと戻ることに。
穴を上空移動させれることは分かったからさ、上空へと。
上から見ると道の状態が、良く分かる。
こりぁ、大分遠回りしたもんだな。
しかし、どうやって接触したものか。
ファンタジーのご都合主義的に、言葉が通じるとは思えない。
いきなり訪ねても警戒されるだろう。
大昔のことだが、ある大国で間違えて家を訪ねたら撃ち殺された人が居るらしい。
日本人が気に入らなかったのかな?
ジャップ、キル!とかか?
コチラの世界でも、そんな野蛮でキチガイみたいなヤツが居るんだ。
ましてや別世界だからなぁ。
でも異文化交流はしてみたいじゃん。
ましてや、相手はエルフだぞ。
まぁ・・・たとえポッチャリ系オバ様なエルフだとしても。
エルフってスレンダーで美形じゃなかったけか?
中々の胸部装甲をお持ちだが、腰のクビレは何処へ去った?
太っては無いんだが、なんかさぁ・・・これじゃ無い感が、ハンパないんですが?
まぁ、行ってみるか!




