ケーキ?いや、種類が多くね?
さて、買うケーキを選ぶかな?
色々あるんだが、正直分からん!
イチゴのショートケーキは、分かるぞ。
チーズケーキや、シュークリームにエクレアとかプリンもな。
しかし、ザッハトルテとかオペラって、なんだらほい。
ニューヨークチーズケーキって、チーズケーキとは違うの?
ブッシュド・ノエルって、テレビで見たことあるけどさぁ、食べたことないし。
ギネスケーキとかチョコテリーヌやブラックフォレストって、チョコケーキじゃいかんの?
違いがあるのかが分からない。
食べたことは無いが、アップルパイやミルフィーユなんぞは分かるぞ。
コレはさぁ、考えるだけ無駄だ。
だからさ。
「ココからココまでのホールケーキって、キャリヤーに入るかな?」って聞いちゃいました。
「はぁ?
お客様、本気で仰ってます?
まぁ、入りますが、代金が5万を超えますよ?」
うん、10万円持って来てるし、足りなければ直ぐに用意出来るからな。
「キャリヤーに入るなら問題ないよ。
金もキャッシュで用意して来ているからさ」
「さ、さようで、ございますか。
えー。
代金ですが、6万3千2百円となります」
そう言うからさ、7万を出してやる。
店員さんが、マジかぁーっう顔で見るが、まぁ、良いだろう。
っても、逆の立場なら、マジかぁーって、なるわな。
「今、ご用意いましますので、少々お待ち下さい」って、慌てて用意を。
接客を終えた、他の店員も合流して梱包してるな。
いやいや、贈り物ではないからさ、箱へ入れるだけで良いんだが?
包装して熨斗を付けなくてもさぁ。
どこぞへ、年始挨拶へ持って行くって勘違いされたのかな?
箱詰め梱包された品からキャリヤーへ。
熨斗には、ケーキの名前入り写真が添えられている。
これで、中身が何か分かる訳だな。
キャリヤーへ詰められたので、代金を支払いキャリヤーを受け取る。
「コチラが代金となります。
ぜひ是非にとも、またのお越しを、お待ちしています!」
うわぁ、ニッコ、ニコやね。
まぁ、コレだけ一気に買えば、そうもなるか。
受け取ったキャリヤーと店を出る。
いや、さぁ。
店舗前へ並んで、お見送りせんでもね。
目立つから止めてぇーだ!
キャリヤーを牽き、近くの路地裏へと。
人は居ない。
カメラも無い。
良し!
キャリヤーを牽き、転移門を潜る。
どこへ?って?
そらぁ、ヒルデガルデさん館の書庫さ。
だって、ケーキをどこへ運んだら良いか聞いてないからね。
「ん?
現れた気配?」
ヒルデガルデさんが、顔を上げる。
「ソナタ、藤吾かえ?」っうからさ。
「そうですけど?」ってね。
「なぜ、姿が変わっておる?
まぁ、オーガでなく、人のようじゃがの」
シ○ワちゃんは、オーガではありません!
オーガは、範○ 裕次郎です!
しかし、そう言えば、松○ 優作へ変化してたっけか?
ココで変化している理由もないからさ、変化を解く。
「ほぅ。
時間も掛けず、速やかなものじゃ。
流吾じゃな」
いや、その呼び方は、もう良いですって。
どんだけ時間が経ったと・・・
あ、コッチは時間が止まってたんだっけか?
思わず頭を掻くと、ヒルデガルデさんが訝しげにさ。
「どうしたのじゃ?」ってね。
「いやぁ、アチラで色々して来たので、つい、コチラでも時間が経ってる気になってましてね。
コッチは時が止まってたことを思い出したんですよ」
「なるほどのぅ。
時間の差異が発生する訳じゃな。
経験したことは無いのじゃが、なかなかに難儀そうじゃて。
さて、話しは変わるのじゃがの。
ソナタの後へある珍妙な代物は、なんじゃえ?」
あー、確かに、このキャリヤーは珍妙だよね。
俺も、元の世界で見たら、なんだろ?ってなるし。
「これへは、買って来た菓子が入っているんですよ。
壊れやすい菓子なので、壊れないように運ぶための物なんです。
で、この菓子、どこへ運べば良いですかね?」
ん?
菓子でなくスイーツ?
いーんだよ、細かいこたぁ。
さて、どこへ持って行けば良いんだ?




