さて、金を作るぞぉー、売れるかな?
気付いた俺は、トランク大の石を外の空き地へと。
空き地っても、サッカーグランド十数個分の敷地はあるんだがな。
ソコヘ15個のトランク大の石を精製。
同じ大きさじゃないと合成変質させれないみたいなんだよなぁ。
だから最初は、トランク大で、だな。
俺の体感で短時間にて金が出来たよ。
全く疲れないんですが?
出来た金塊を洞窟内へと放り込む。
次は、軽トラ大の石を16個ね。
うん、軽トラ大の金塊が出来ました。
チートか?
コレを操り、手のひら大でカード状の金を切り出す。
さぁ、サクサクやるぞ!
出来た金カードを洞窟へ。
途中で複数形成可能と気付いてな、一気にスピードが上がったよ。
全ての形成を終えたんだが、無論、時は止まっている。
俺も疲れて無いし、腹も減らない。
トイレへも行きたくならないしな。
どうなってんだろ?コレ?
まぁ、良いや。
次は金の換金なんだが、日本は色々と煩いらしく止めた方が良いだろう。
シ○ワちゃん姿なら海外だな。
話せるし読み書きも大丈夫。
なら、何処でってなるんだけど、そんなの高2の俺が知るハズがない。
まぁ、困った時はネットだな。
今は海外サイトでも、楽々理解できるしさぁ。
ノートパソコンは授業でも使うから当然、個人で持ってるぞ。
まぁ、ヤバいサイトへはアクセスできないけどな。
履歴が親に見れるようになってるから、直ぐにバレるんだよっ!
そのパソコンで、海外のサイトを確認する。
最近は通販での取り引きは、あまり流行っていない。
過去に起こったデジタル災害っうか、事件でな、様々な情報が漏洩したり改竄され、消された。
この被害は甚大だったそうだ。
何せ、進化したAIが関わった事件でな、対応が後手後手になったのだとか。
だから、某作品の情報が損失したりもな。
それに加えて、地震や津波に核爆発なんぞがさぁ。
良く人類、生き延びたなぁ。
感謝、感謝ってな!
この悪意AIなんだが、撲滅できたと思ったら現れたりする。
大手銀行や行政機関などのシッカリしたとこは、強固なAIでガードしているから、ある程度は安全だ。
ただ、企業レベルだとヤバい時がな。
それで事件が勃発したこともあるんだよ。
そのため個人商会レベルだと、直接取り引きか銀行経由でしか取り引きしない。
貴金属などの引き取りなどは、個人業でも行っているため、そのような店は直接取り引きだな。
ネットで調べると、某国で貴金属取り引きを募集していたよ。
海外だから移動に時間が掛かるし、移動費もバカにならない。
普通なら旨みは無いだろう。
だが、俺には転移門がある。
サイトには、店周辺の写真が掲載されてたからな。
まずは、ソコヘ転移門を出現させることに。
転移門を触らなければ、コチラの世界は動いている状態で、転移先を伺えるんだわ。
これで、移動先の状態がリアルで分かるようにな。
同じ世界へ転移門を複数作れて、ソコヘ移動できることに気付けたのはデカい。
やれることの幅が広がったよ。
海外の買取屋みたいな店の店先へ転移門を出現させる。
結構、街中なんだな。
金の相場はネットで調べてある。
面白いことに、この店は日本円での買取もしているようなんだわ。
日本企業との遣り取りもあるみたいで、円取り引きもするんだと。
まぁ、個人で円取り引きする人はいないみたいだけどな。
ふむ。
とりあえず、行ってみるか。
店近くの路地裏へと移動する。
移動したが、転移門には触れた侭だ。
辺りを見回し、人やカメラがないことを確認。
そして転移門から手を放して移動をな。
路地裏から出て店へと。
閉まっているドアを開けると、カウベルが鳴る。
いらっしゃーい、ってか?
「いらっしゃい。
ん?
見ない顔だね?」
「ああ、ネットで買取しているのを見たのでな。
試しに寄らせて貰った」
そう告げると、店主は興味深げにな。
「ほぅ?
物はなんだい?」ってね。
さて、買い取って貰えるのだろうか?




