表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/203

夢おち、じゃぁ、なかったかぁ・・・

目が覚めて、見慣れた天井が目に入る。

外は明るいし、人が活動している気配もある。


置き時計を見ると10:46を示していた。

うん、結構寝たな。


両親と妹は、祖父の家へ出掛けている。

俺は赤点科目があったせいで補習がなぁ。

先生の都合で、12/29に最後の補習が行われたため、俺だけ残ることに。


まぁ、学校都合だから仕方ない。

納得はできんが?


姉貴は、友人2人とスキー旅行中だ。

まぁ、2人とも女性だがな。

艶っぽい話しとかは聞かないんだが?


元々苦手な科目で、予想外の箇所がテストに出たのには、今も納得できないのだが?

俺みたいに赤点となったメンバーも、愚痴ってたなぁ。


あー、嫌なことを思い出した。

まぁ、そのせいで家に1人な訳だ。


なので、目の前の問題を考える時間は、たっぷりとある。

そう、起きた俺の前に漂う穴、ダンジョンについてな。


「夢落ちじゃなかったかぁ」


ガックリ肩を落とす俺。

しかし、出口を自由に変えられるダンジョンって、聞いたことないんだが?


いや、そもそも追尾型が実在するとは思ってもみなかっんだがな。


俺が取れる方法は、いくつかある。

単純なのは、ダンジョンを無視して生活することだ。

これが1番良い方法だろう。


漫画やアニメとは違い、ダンジョンからモンスターが溢れることはない。

と言うか、あの創作物であるダンジョンと、実際のダンジョンは別物だ。


創作物では、ダンジョンの壁は壊れないし、壊れても修復される。

崩落の危険もない訳だ。


現実では、たまに崩落事故があり人が亡くなっているからな。


モンスターと言うか、生き物も、たまにしか現れない。

現れた生き物を倒しても消えず、アイテムも落ちない。

そしてダンジョンへ吸収されると言う、都合の良いことも起きない。


だから放置すれば普通に腐るし、疫病の元になるからな。

倒したら持ち帰ることが厳命されているそうだ。


つまり生き物を倒して得られるメリットは、あまりない訳だ。

だが、迷宮型の中には、未知の鉱物が埋まっており、それが結構な値段になる。

それを求めて潜る人が居るそうだ。


いや、明らかに3Kだよな。

きつい、汚い、危険てヤツだ。


だこらダンジョンへ潜る仕事は人気がない。

まぁ、フィールド型は別だ。


フィールド内へ物資を持ち込み、ペンションを営んでいる人もいるそうな。

危険のないフィールド型ダンジョンは、バカンスの定番となりつつあるからな。


まぁ、セレブに限りだが。


入場料が馬鹿みたいに高いからなぁ。

まぁ、税金のせいなんだが。


これらは一般に知られているダンジョンの話しだ。


俺のダンジョン、追尾型は噂話しの域を超えてなく、実在するとは思われていない。

いや、一般では、だな。


行政は何か掴んでいるんだろう。

じゃなかったら、ダンジョン税などは制定されないからなぁ。


そう言えば最近なんだが、税金を制定した政治家とか役人が、色んな場所で惨殺されて問題になっているみたいだ。


政財界の重鎮が病死している訃報が相次いでいたんだが、あれも惨殺されたのでは?ってワイドショーでな。


で、減税に反対していた者達や不正を疑われていた者達が、次々に死んでいることから、不要な税金が撤廃されることになりそうだ。


っか、これ・・・絶対に追尾型ダンジョン発現者の仕業だよな。

犯罪にダンジョン使うなよ。

まぁ、死んだヤツらはムカつくヤツらばかりだから、分らんでもないがな。


まぁ、俺は犯罪にダンジョンを使用する気はない。

放置しても良いとも考えてはいる。


いるんだが・・・毎日、目に見える場所に穴が空いてんだぜ?

それが俺を追尾して来て離れない。


そして穴の向こうは見えるが、その先は知れない。

気にならないハズがない。


っか、俺も男だ。

こんな代物を放置して生活するなんてなぁ。


だから、行ってみることにしたよ。

まぁ、メシ食って、支度してからだな、うん。

さて、起きるかね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ